第2版 叢書・ウニベルシタス 106
レオナルド・ダ・ヴィンチ 〈新装版〉
芸術家としての発展の物語

四六判 / 336ページ / 上製 / 定価:3,300円 + 税 
ISBN978-4-588-09972-4 C1371 [2013年11月 刊行]

内容紹介

西欧文明のゆくえに鋭い洞察を示す著者が、ダ・ヴィンチの生涯とその絵画に正面から取り組んだダ・ヴィンチ研究の決定版! この偉大な天才の秘密を解く鍵である厖大な素描・草稿の中に、自然と人間への驚くべき深い観察力を読み取り、制作の背景と技法に独自の考察を加えつつ,美術史・思想史における巨大な全体像を浮彫りにする。口絵32頁。

著訳者プロフィール

ケネス・クラーク(クラーク,K.)

(Kenneth Clark)
1903年生まれ。現代イギリスの美術史家。オックスフォード大学を卒業後、フィレンツェでベレンソンに師事し、イタリア美術を研究。1931-33年アシュモーリアン博物館美術部長。34-45年ロンドン国立美術館館長。46-50年および61-62年オックスフォード大学教授。53-60年英国アーツ・カウンシル議長。54-57年独立テレビ協会(ITA)会長。69年ヨーク大学学長。同年一代貴族として男爵に叙せられる。1983年3月死去。本書のほか、『ゴシック・リヴァイヴァル』、『風景画論』、『ザ・ヌード』、『視覚の瞬間』、『レンブラントとイタリア・ルネサンス』、『芸術と文明』などが邦訳されている。

丸山 修吉(マルヤマ シュウキチ)

1918年生まれ。1940年東京外国語学校英語部卒業。元法政大学教授。
主な訳書:アスラチャン『パヴロフ』(岩波書店)、ラウホ『ソヴェト・ロシア史』、ベテルハイム『鍛えられた心』(以上、法政大学出版局)。

大河内 賢治(オオコウチ ケンジ)

1917年生まれ。1940年東京外国語学校英語部卒業。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 図版目次
 序文
 はじめに

1 一四五二-一四八二年
本書の目的/少年時代/ヴェロッキオの弟子/ヴェロッキオの絵画と彫刻/ヴェロッキオの「キリストの洗礼」におけるレオナルドの役割/ウフィーチ美術館の「受胎告知」/「ジネヴラ・ベンチの肖像」/「カーネーションの聖母」/「ベノワの聖母」/ルーヴル美術館の「受胎告知」

2 一四八一-一四九〇年
「三王礼拝」/ミラノへ/兵器/作品リスト/「聖ヒエロニムス」/パリの「岩窟の聖母」/肖像画/弟子/サライ

3 手記
範囲と内容/思想の一般的特徴/初期の手記/建築、野外劇、寓話、寓意画、戯画の内容

4 『絵画論』
美術に関する著作物/『絵画論』/美学理論/絵画科学と明暗法、解剖学、劇的特質に関する手記/『絵画論』にみられる芸術家としての性格

5 一四八五-一四九六年
スフォルツァ騎馬像/「最後の晩餐」

6 一四九七-一五〇三年
『神聖比例論』/アッセの間/ミラノを去り、マントヴァとヴェネチアを訪問/フィレンツェに帰る/「聖アンナと聖母子」のカルトン/バーリントン・ハウスのカルトン/チェーザレ・ボルジア/フィレンツェで描いた肖像画/「モナ・リザ」/風景画と植物の習作/「レダ」

7 一五〇三-一五〇八年
フィレンツェで多くの作品を描く/「学者たちの間のキリスト」/「ネプチューン」/鳥の飛翔、解剖、運河に関する習作/「アンギアリの戦い」/再びミラノへ/ロンドンの「岩窟の聖母」/失われた聖母画/フィレンツェでルスティチに協力/「フローラ」の蝋製胸像

8 一五〇八-一五一三年
地質学への関心/ルーヴル美術館の「聖アンナ」/トリヴルチオ騎馬像/仮装の図/最後の解剖学的習作

9 一五一三-一五一九年
ローマで/水力学に関する習作/大洪水のデッサン/「聖ヨハネ」/フラシスで/百合の花をつめたライオン/死/結語

 訳者あとがき
 参考文献
 年譜
 レオナルド作品名索引
 総索引