叢書・ウニベルシタス 1017
生そのものの政治学〈新装版〉
二十一世紀の生物医学、権力、主体性

四六判 / 554ページ / 上製 / 定価:5,200円 + 税 
ISBN978-4-588-14053-2 C1330 [2019年11月 刊行]

内容紹介

19世紀以来、国家は健康と衛生の名のもとに、人々の生死を管理する権力を手にしてきた。批判的学問や社会運動が問題視したこの優生学的思想はしかし、ゲノム学や生殖技術に基づくバイオ資本主義が発展した21世紀の現在、従来の批判には捉えきれない生の新しいかたちを出現させている。フーコー的問題を継承しつつも、病への希望となりうる現代の生政治のリアルな姿を描き出す、社会思想の画期作。

著訳者プロフィール

ニコラス・ローズ(ローズ ニコラス)

(Nikolas Rose)
1947年生。イギリスの社会学者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスBIOS研究所所長をへて、現在ロンドン大学キングスカレッジ教授。生物学研究から精神医学およびリスク研究に向かい、生物学や心理学、社会学との境界領域で、フーコーの生権力理論を軸に多産な研究をおこなう。現代社会における自己の統治と先端医療技術の関わり、生命科学・生命倫理の問題を、社会全体の権力論的構造のなかで探究する議論は、現代の生政治論への大きな貢献として注目を集めている。著書に『魂を統治する』(1989)、『われわれの自己を発明する』(1996)、『自由の権力』(1999)、共著に『現在を統治する』(2008)、『ニューロ──新しい脳科学と心の統御』(2013)ほか多数。

※上記内容は本書刊行時のものです。