エジプトを植民地化する
博覧会世界と規律訓練的権力

A5判 / 348ページ / 上製 / 定価:5,600円 + 税 
ISBN978-4-588-37602-3 C1022 [2014年03月 刊行]

内容紹介

植民地化される側において、世界と人間に対する見方が塗り替えられる過程はどのようなものであったか。本書は、前近代のアラビア語史料、アラブの知識人が著わした文献、ヨーロッパ人による記述など膨大な一次・二次資史料を渉猟し、さらに、それらとデリダ、ハイデッガー、フーコーらの思想を導きの糸として、植民地化および近代化の具体的なプロセスと思考を読み解く。

著訳者プロフィール

ティモシー・ミッチェル(ミッチェル,T.)

(Timothy Mitchell)
英国生まれ。博士(政治学,近東研究)。ケンブリッジ大学クイーンズ・カレッジで歴史学,米国プリンストン大学大学院で政治学を学ぶ。1984年からニューヨーク大学政治学科および近東研究センターに所属して教鞭を執る。2008年よりコロンビア大学中東・南アジア・アフリカ研究学科教授。
主な著書に,Carbon Democracy: Political Power in the Age of Oil (London: Verso, 2011),Rule of Experts: Egypt, Techno-Politics, Modernity (Berkeley: University of California Press, 2002),編著としてQuestions of Modernity (Minneapolis: University of Minnesota Press, 2000) がある。

大塚 和夫(オオツカ カズオ)

1949年生まれ。博士(社会人類学)。東京都立大学人文学部,同大学大学院社会科学研究科で社会人類学を学ぶ。国立民族学博物館,東京都立大学人文学部を経て,2005年より東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授(2006-2009年まで所長)。2009年死去。
主な著書に,『イスラーム主義とは何か』(岩波書店,2004年),『近代・イスラームの人類学』(東京大学出版会,2000年),『異文化としてのイスラーム――社会人類学的視点から』(同文舘出版,1989年)などがある。第2回アジア・太平洋賞特別賞(1990年),第56回毎日出版文化賞(2002年),第22回大同生命地域研究奨励賞(2007年)など受賞,紫綬褒章(2008年)受章。

赤堀 雅幸(アカホリ マサユキ)

1961年生まれ。社会学修士。東京大学教養学部,同大学大学院社会学研究科および総合文化研究科で文化人類学を学ぶ。専修大学を経て,1997年より上智大学外国語学部着任,2007年より教授。
主な編著に,『グローバル化のなかの宗教――衰退・再生・変貌』(共編,上智大学出版,2010年),『民衆のイスラーム――スーフィー・聖者・精霊の世界』(山川出版社,2008年),『イスラームの神秘主義と聖者信仰』(共編,東京大学出版会,2005年)がある。第1回日本ナイル・エチオピア学会高島賞(1995年)受賞。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

ペーパーバック版への序文
ペーパーバック版の謝辞

第1章 博覧会のエジプト
第2章 枠付け
第3章 秩序の見かけ
第4章 私たちが彼らの身体を捕らえた後
第5章 真実の機械装置
第6章 物の哲学

 訳者あとがき
 訳註
 原註
 主要参考文献
 索引

書評掲載

「出版ニュース」(2014年4月下旬号)にて紹介されました。

「週刊読書人」(2014年7月25日号、2014年上半期の収穫から/臼杵陽氏・評)に紹介されました。

関連書籍

J.フュック著/井村行子訳『アラブ・イスラム研究誌』
T.J.アサド著/田隅恒生訳『アラブに憑かれた男たち』