比較経済研究所研究シリーズ 別巻
政治経済学の政治哲学的復権
理論の理論的〈臨界‐外部〉にむけて

四六判 / 484ページ / 上製 / 定価:4,500円 + 税 
ISBN978-4-588-60241-2 C3330 [2011年04月 刊行]

内容紹介

利潤‐賃金‐地代という三位一体の範式にもとづく所得の分配形式の不可逆的な変化、〈資本‐労働〉関係の根底的な転換……。本書は、海外の研究者を交え、精神分析学・社会学・社会哲学・経済学・文学・政治学という個別の学問‐規律を横断しつつ、政治経済学批判としてのマルクス経済学が密かに抹消してきた問題を内在的かつ外在的に問い直し、その復権を試みる国際共同研究の成果。

著訳者プロフィール

法政大学比較経済研究所(ホウセイダイガクヒカクケイザイケンキュウジョ)

 

長原 豊(ナガハラ ユタカ)

法政大学経済学部教授

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

謝 辞
序 論
第1章 ボルヘスの神話的イメージ──覚書

 Ⅰ 理論の〈臨界‐ 外部〉
第2章 資本と外部の回収
第3章 貨幣の〈際(きわ)〉、資本の〈窮(きわみ)〉
第4章 間という外部
第5章 公理的外部──置塩理論再読
第6章 女の交換・空隙・無限連鎖
第7章 起源における所有と交換──フロイトの「糞学」

 Ⅱ 〈臨界‐外部〉の表象
第8章 欲望機械 
第9章 主体性の生産──横断個体性から〈共(コモン)〉へ
第10章 人間の境界を超えて進む?
第11章 荒れ地の花──存在論としての詩学、レオパルディからネグリまで
第12章 永遠回帰における回帰せざるもの──クロソウスキーと沈黙の場所

 Ⅲ 存在的〈臨界‐外部〉
第13章 資本のプロレタリア的零度──外部の政治的物理学
第14章 フーコー的政治経済学「批判」──統治のユートピアとその障碍
第15章 〈空費〉の存在論──「四日目のラザロ」に向かうために
第16章 資本の自由/労働の亡霊

 キーワード
 人名索引

執筆者(あいうえお順)
足立 眞理子(アダチ マリコ)
お茶の水女子大学ジェンダー研究センター教授

ギャヴィン・ウォーカー(Gavin Walker)
コーネル大学メロン財団フェロー

沖 公祐(オキ コウスケ)
香川大学経済学部准教授

久野 量一(クノ リョウイチ)
法政大学経済学部教授

佐藤 隆(サトウ タカシ)
大分大学経済学部准教授

佐藤 良一(サトウ ヨシガズ)
法政大学経済学部教授

絓 秀実(スガ ヒデミ)
近畿大学国際人文学研究所教授

ケネス・スーリン(Kenneth Surin)
デューク大学教授

大黒 弘慈(ダイコク コウジ)
京都大学大学院人間・環境学研究科准教授

比嘉 徹徳(ヒガ テツノリ)
一橋大学大学院言語社会研究科

松本 潤一郎(マツモト ジュンイチロウ)
立教大学大学院文学研究科

ティモシー・S・マーフィー(Timothy S. Murphy)
オクラホマ大学英語学部准教授

山家 歩(ヤマカ アユム)
法政大学社会学部講師

ジェイソン・リード(Jason Read)
サウス・メイン大学哲学科助教授

ジャネル・ワトソン(Janell Watson)
ヴァージニアテク大学外国語・文学准教授

関連書籍

A・ネグリ『革命の秋』(長原豊ほか訳、世界書院、2010年)、K・ポラニー『「新訳」大転換』(野口建彦ほか訳、東洋経済新報社、2009年)