中国 基層からのガバナンス

A5判 / 334ページ / 上製 / 定価:6,000円 + 税 
ISBN978-4-588-62521-3 C3031 [2010年02月 刊行]

内容紹介

改革開放以来30年、戦後の日本を凌駕する中国の驚異的な経済発展は何に起因するのか。また、天安門事件、あるいは昨今の群集性事件等は、なぜ発生し、何をもたらしたのか。本書は、現代中国が直面するガバナンス課題への問題意識を背景に、中国の基層(グラスルーツ)において、何が起きつつあるのか、基層部分での変化は、いかなるインパクトを中国という巨大システムに与えることになるのかを多面的に考察する。〔政治・社会〕

著訳者プロフィール

菱田 雅晴(ヒシダ マサハル)

法政大学大学院政治学研究科・法学部教授

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

   序章 自律化社会のガバナンス
第 I 部 コーポラティズムの可能性
  第1章 中国におけるコーポラティズムの現在
  第2章 中国におけるコーポラティズムの行方
第 II 部 地域社会ガバナンスの苦悩
  第1章 構造変動期の党政エリートと地域社会
  第2章 農村社会の凝集力
  第3章 「権力─利益構造網」と農民群体性利益の表現ジレンマ
第 III 部 国家ガバナンスの模索
  第1章 公聴会制度から見る政治参加拡大の実態
  第2章 インターネット情報と政府の監視・管理
  第3章 都市部基層政府とNGOの連携
第 IV 部 党・国家・社会関係の拮抗 
  第1章 社会的「泄憤」事件とガバナンスの苦境
  第2章 SARS危機と国家・社会関係の政治力学
  第3章 執政能力の強化と党内民主
   終章 忍び寄る危機