「明るい初夏の夕方で、心地よい風が吹き抜ける。夕刻の散歩がひときわ愉しいパリである」。2012年から14年までの2年間を過ごしたパリ滞在の記録。プルースト『失われた時を求めて』の翻訳に勤しみ、街に出ては飲み食べて友と語り合い、映画やオペラに触れる日々のなかで、静かに際立つ生の実質を書きとめる。「日常を離れた地点に、自分の拠って立つ場はない」。『楽しみと日々──壺中天書架記』と対をなす、余生の文学。
高遠 弘美(タカトオ ヒロミ)
高遠 弘美(タカトオ ヒロミ)
1952年長野県生まれ。早稲田大学大学院フランス文学専攻博士課程修了。明治大学名誉教授。著書に、『乳いろの花の庭から』『プルースト研究 言葉の森のなかへ』『物語 パリの歴史』『七世竹本住大夫 限りなき藝の道』『楽しみと日々──壺中天書架記』ほか。編著に、『矢野峰人著作集』『欧米の隅々 市河晴子紀行文集』。訳書に、プルースト『失われた時を求めて』、ロミ『突飛なるものの歴史』『悪食大全』『乳房の神話学』、レアージュ『完訳 Oの物語』、ベシュテル&カリエール『珍説愚説辞典』、ピション『プルーストへの扉』、『トゥーサン版 ルバイヤート』ほか。共著多数。
まえがき
2012年
2013年
2014年
帰国後
あとがき
人名索引
2012年
2013年
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帰国後
あとがき
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