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叢書・ウニベルシタス924

アウシュヴィッツ以後の神

アウシュヴィッツ以後の神

四六判/上製/228ページ/刊行

978-4-588-00924-2 C1310

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内容紹介

絶滅収容所という絶対悪を前に、神はなぜ沈黙したのか? 「ショアー」以後の現代世界にあって、神とは何を意味するのか? 20世紀西欧思想の核をなすユダヤ的問題のアポリアを生き抜いた哲学者が、歴史の暴力の神学的意味を問い、いっさいの希望の喪失後になお生き延びる「神」の概念、および人間的倫理のかたちを探った論考三篇を収録。訳者による詳細な注や解題、著者小伝も付した決定版邦訳。〔哲学〕

目次

第一章 アウシュヴィッツ以後の神概念
    ──ユダヤの声
第二章 過去と真理──いわゆる神の証明にたい
    する遅ればせの補遺
第三章 物質、精神、創造
    ──宇宙論的所見と宇宙生成論的推測

訳 註
ハンス・ヨーナスの生涯
解 題
引用文献
初出一覧
訳者あとがき

著訳者プロフィール

ハンス・ヨーナス(ヨーナス,ハンス)
1903年にドイツのメンヒェングラートバハの裕福なユダヤ人家庭に生まれる。学生時代にシオニズム運動に参加。ハイデガー,ブルトマンのもとでグノーシス思想研究によって学位取得。ナチスの政権掌握の年,ドイツを出国。イギリスをへてパレスチナに移住。第二次世界大戦が勃発するとイギリス軍に志願し,ユダヤ旅団に属して戦う。戦後はパレスチナ戦争に従軍後,イスラエルを出て,カナダ,さらにアメリカ合衆国に渡り,ニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ校教授を務めた。目的論的自然観による生命哲学を展開し,生命倫理学の研究拠点ヘイスティングス・センター研究員を務め,人間を対象とする技術操作に警告を発する。地球規模での環境破壊に抗して未来に人類を存続せしめる現在世代の責任を説く責任原理によって世界的に知られるにいたる。1993年にニューヨークで死去。『グノーシスの宗教』(人文書院),『責任という原理』(東信堂),『生命の哲学』(法政大学出版局)等が邦訳されている。

品川 哲彦(シナガワ テツヒコ)
1957年生。哲学・倫理学専攻。京都大学大学院博士後期課程修了。京都大学博士(文学)。現在,関西大学教授。著書に『正義と境を接するもの──責任という原理とケアの倫理』(ナカニシヤ出版),共編著に『自己と他者』(昭和堂),『科学技術と環境』(培風館),訳書にR.ヴィーチ『生命倫理学の基礎』(メディカ出版)等がある。

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