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叢書・ウニベルシタス965

哲学者の使命と責任

哲学者の使命と責任

四六判/上製/204ページ/刊行

978-4-588-00965-5 C1310

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内容紹介

イタリアの哲学者であり政治家でもあるヴァッティモの思想エッセイ。すぐに効果があらわれなくとも哲学は長い時間をかけて変革を成し遂げるはずであり、それも哲学の負うべき責任のひとつだ、哲学にはなすべきことがたくさんあると説く。彼が有名な解釈学「弱い思考」を提唱するに至る経緯とその意義を論じたダゴスティーニの充実した解説付き。

目次

哲学と科学
 1 カント以後、ヘーゲル以後
 2 エアアイクニスの閃き
 3 コンマの話
 4 科学と〈存在者ではない存在〉
 5 人類の教化
 6 累積的な知

哲学、歴史、文学
 1 真理、レトリック、歴史
 2 歴史と存在論は両立不可能であるか
 3 世界の寓話化
 4 フーガ
 5 自然科学か精神科学か

哲学における論理
 1 論理学ともろもろの論理学
 2 論理学と存在の歴史
 3 論理の哲学と哲学の論理
 4 論理学と存在論

真理を語る
 1 真理の神、主よ、あなたはわたしを贖ってくださいました
 2 永遠の饗宴
 3 吸血鬼は存在するか

哲学への召喚と哲学の責任
 1 新聞に寄稿すること
 2 一人称で書くこと
 3 政治への転落
 4 哲学者としての政治
 5 命を失う
 6 空虚を埋める
 7 普遍性の構築は政治的な仕事である

解説:弁証法、差異、解釈学、ニヒリズム
   ──弱い思考の強い根拠 (フランカ・ダゴスティーニ)

訳者あとがき

著訳者プロフィール

ジャンニ・ヴァッティモ(ヴァッティモ,G.)
(Gianni Vattimo)
1936年トリーノ生まれ。トリーノ大学文哲学部でルイージ・パレイゾンに導かれ、ハイデルベルク大学留学中はK. レーヴィットとH. -G. ガダマーの薫陶を受ける。現在は、トリーノ大学理論哲学講座の正教授を務めるほか、『ラ・スタンパ』、『レプッブリカ』、『エスプレッソ』などの新聞・雑誌の論説委員でもある。
急進党に始まって、トリーノ同盟、左翼民主党、イタリア共産主義者党と、所属政党をつぎつぎに変えながら、政治活動も積極的に展開している。ヨーロッパ議会議員在任中。

上村 忠男(ウエムラ タダオ)
1941年兵庫県尼崎市生まれ。東京外国語大学名誉教授。学問論・思想史専攻。著書:『ヴィーコの懐疑』(みすず書房、1988)、『バロック人ヴィーコ』(同、1998)、『歴史家と母たち——カルロ・ギンズブルグ論』(未來社、1994)、『ヘテロトピアの思考』(同、1996)、『超越と横断』(同、2002)、『無調のアンサンブル』(同、2007)、『グラムシ 獄舎の思想』(青土社、2005)、『歴史的理性の批判のために』(岩波書店、2002)、『韓国の若い友への手紙』(同、2006)、『知の棘』(同、2010)、『現代イタリアの思想をよむ』(平凡社、2009)、『カルロ・レーヴィ『キリストはエボリで止まってしまった』を読む』(同、2010)、『ヴィーコ』(中央公論新社、2009)ほか。訳書:ヴィーコ、クローチェ、グラムシ、ギンズブルグ、アガンベン、スピヴァクのものなど多数。

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