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叢書・ウニベルシタス996

限界の試練

限界の試練

デリダ、アンリ、レヴィナスと現象学

四六判/上製/462ページ/刊行

978-4-588-00996-9 C1310

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内容紹介

「起源」の問いに魅惑され、「現れるもの」の彼方への思考を極点にまで推し進めた現代フランスの哲学者たち。フッサール現象学を超えようとするそれら各々の探求が形づくる風景を独自の角度から俯瞰し、時間性や贈与、亡霊性やリズムといった主題の批判的検討をつうじて、主観性というトラウマ的経験の限界にとどまる倫理を問う圧倒的思考。現象学の新しい位相を示す注目の労作。

目次

謝辞


第一部 現象学的合理性の批判に向けて
 第一章 探求
 第二章 志向性と非‐贈与性
 第三章 限界の問い

第二部 時間の前線
 第一章 志向性の限界にて
  ──『内的時間意識講義』の読者、M.アンリとE.レヴィナス
 第二章 現象学が与えるもの
  ──J.デリダとJ.-L.マリオン、不可能なものと可能性
  1 通常の現象と亡霊の時間(J.-T.デザンティ、J.デリダ)
  2 贈与性の極限的な可能性における贈与の不可能性(デリダ、マリオン)

第三部 主体性の試練
 第一章 現代フランス現象学における主体性
 第二章 E.レヴィナスにおける主体性の誕生
 第三章 生へと誕生すること、自己自身へと誕生すること。
     N.アンリにおける主体性の誕生
 第四章 J.デリダによる幽霊的主体性

第四部 現象学的言説と主体化
 第一章 E.レヴィナスによる『存在するとは別の仕方で』のリズム
  1 レヴィナスを読解することとまったく別の仕方で思考すること
  2 E.レヴィナスにおける志向性への異議としてのリズム
 第二章 M.アンリによる〈生〉のリズム

結論
訳者あとがき
原注
人名索引

著訳者プロフィール

フランソワ=ダヴィッド・セバー(セバー,F.-D.)
(François-David Sebbah)
1967年パリ生まれ。アルジェリア出身の父をもつユダヤ系の哲学者。パリ第一、第七大学で学んだのち、1990年に哲学のアグレガシオンを取得。リセ・カルノー、リセ・ジュルジュ・サンドなどで教鞭を執る。96年コンピエーニュ工科大学に移り、同時に国際哲学コレージュの企画ディレクターにも就任。2003年に工科大学准教授、11年に同教授。12年度は「テクノロジーと人間科学」学部の学部長を務めた。博士論文が原型となった本書は、同時代のフランス現象学の動向を緻密かつ大胆に論じ、巨星なきあとの思想界を担う哲学研究者の一人としての著者の評価を高めている。他の著書に『レヴィナス──他性の曖昧さ』(2000年)、『テクノサイエンスとは何か』(2010年)、『現象学の現代的使用』(サランスキとの共著、2008年)、『レヴィナスと現代──現下の急務』(共著、2009年)がある。

合田 正人(ゴウダ マサト)
1957年生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京都立大学大学院博士課程中退、同大学人文学部助教授を経て、明治大学文学部教授。主な著書:『レヴィナスを読む』『レヴィナス』(ちくま学芸文庫)、『ジャンケレヴィッチ』『サルトル『むかつき』ニートという冒険』(みすず書房)、『吉本隆明と柄谷行人』(PHP新書)、『心と身体に響く、アランの幸福論』(宝島社)、『幸福の文法』(河出書房新社)ほか、主な訳書:レヴィナス『全体性と無限』(国文社)、同『存在の彼方へ』(講談社学術文庫)、デリダ『ユリシーズ グラモフォン』、モーゼス『歴史の天使』、『ベルクソン講義録 全四巻』(法政大学出版局)、グットマン『ユダヤ哲学』、メルロ=ポンティ『ヒューマニズムとテロル』(みすず書房)、ベルクソン『物質と記憶』(ちくま学芸文庫)、マルタン『ドゥルーズ』(河出文庫)ほか多数。

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