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叢書・ウニベルシタス1031

中欧の詩学

中欧の詩学

歴史の困難

四六判/上製/270ページ/刊行

978-4-588-01031-6 C1310

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内容紹介

クンデラ、カフカをはじめ、数々の特筆すべき作家を生んだ中欧は、大国ロシアとドイツに挟まれ、この100年間に最も激しく地図が書き換えられ続けてきた地域にほかならない。多言語・多民族の複雑さと、常に介入され「歴史になれない歴史」をもつ不条理さは、しかし、中欧の詩学に比類なき輝きを与えた。抵抗の時代に中欧文化の本質を見つめた著者が、実存の痛みを結晶させた珠玉のエッセイ。日本語版のための書き下ろしも収録!

目次

訳者序 「想像の共同体」としての中欧
 ──トランスナショナリティーとマージナリティー ──

まえがき──円卓の中欧

第 I 章 中欧の困難さ──アネクドートと歴史

第 II 章 実存の困難さ──神話とチェコ文学

第 III 章 第一次共和国の困難さと希望──概念と社交生活

第 IV 章 亡命の困難さ──逃走する知識人

第 V 章 文学の困難さ──物語と歴史

あとがき──アルマリウムと、もう少しの言葉
  
訳者あとがき  
人名索引

著訳者プロフィール

ヨゼフ・クロウトヴォル(クロウトヴォル,J.)
(Josef Kroutvor)
1942年生まれ。父は靴小売業を営んでいたが、1948年の共産党政権成立後、店は没収される。高校卒業後、働きながらカレル大学哲学部で哲学・歴史学・芸術史を専攻。フランス・ブザンソン大学に留学後、プラハ工芸博物館に勤務。カフカにちなんだ“Josef K.”の筆名で、地下出版や亡命出版で執筆。1989年の「ビロード革命」後はウィーンに研究員として滞在、プラハ工芸大学やカレル大学で非常勤講師も務める。美術から文学まで幅広く論じる評論家であり、特に多民族・多文化地域としての中欧の文化に造詣が深い。
著書に『メドゥーサの首』(1985年)、『運命のカフェ──プラハとウィーンとパリの間』(1998年)、『私のマーハ』(2003年)、『フラバルとの出会い──回想とエッセイ』(2014年)などがある。その著作はドイツ語、フランス語、イタリア語などに訳されている。

石川 達夫(イシカワ タツオ)
1956年東京生まれ。東京大学文学部卒業。プラハ・カレル大学留学の後、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。広島大学助教授、神戸大学教授を経て、現在、専修大学文学部教授・神戸大学名誉教授。スラヴ文化論専攻。
著書に『チェコ民族再生運動──多様性の擁護、あるいは小民族の存在論』(岩波書店、2010年)、『プラハのバロック──受難と復活のドラマ』(みすず書房、2015年)、『マサリクとチェコの精神──アイデンティティと自律性を求めて』(成文社、1995年、サントリー学芸賞および木村彰一賞受賞)、『黄金のプラハ──幻想と現実の錬金術』(平凡社選書、2000年)、『プラハ歴史散策──黄金の劇場都市』(講談社+α新書、2004年)など、訳書にヤン・パトチカ『歴史哲学についての異端的論考』(みすず書房、2007年)、カレル・チャペック『マサリクとの対話──哲人大統領の生涯と思想』(成文社、1993年)、ボフミル・フラバル『あまりにも騒がしい孤独』(松籟社、2007年)などがある。

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書評

「出版ニュース」(2015年9月下旬号)に紹介されました。

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