アドルノ音楽論集 幻想曲風に
アドルノ音楽論集 幻想曲風に
四六判/上製/470ページ/刊行
978-4-588-01088-0 C1310
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内容紹介
内容紹介
20代から晩年に及ぶ著作を収めた自伝的論集─―ここにいるのは、時にブリリアントな才知をきらめかせ、時に作曲家を目の前にしているかのように慟哭する、一人の人間である。それは「頑固な教条主義者」という従来のアドルノ像を心地よく打ち砕く。新しい時代の音楽に謙虚なまなざしをそそぐ哲学者の生の声を、躍動感あふれる日本語で読む。日本を代表する音楽学者と次代を担う思想史学者が贈る新鮮な翻訳!
目次
目次
音楽と言語についての断章
第Ⅰ部 即 興
モチーフ
音楽の商品分析
カルメン幻想曲
劇場の自然史
第Ⅱ部 現 前
マーラー
ツェムリンスキー
シュレーカー
ストラヴィンスキー─―ある弁証法的イメージ
第Ⅲ部 フィナーレ
ベルクが拾得した作曲技法
ウィーン
聖なる断片─―シェーンベルクの《モーゼとアロン》について
音楽と新音楽
アンフォルメル音楽の方へ
訳者解説 音楽の名前――「完全には表象できないものについての表象」
訳者あとがき
用語解説
著訳者プロフィール
著訳者プロフィール
Th.W.アドルノ(アドルノ テオドール)
(Theodor W. Adorno)
1903年生まれ。フランクフルトでワイン商を営むユダヤ系の父オスカー・ヴィーゼングルント、歌手でイタリア系の母マリア・アドルノ、その妹で同じく歌手のアガーテのもとで経済的、音楽的に恵まれた幼年期を過ごす。1923年頃からヴァルター・ベンヤミンと親交を結ぶ。1924年フランクフルト大学で哲学博士号を取得。翌年からウィーンでアルバン・ベルクに師事。戦後を知ることなく世を去ったこの二人が哲学と音楽において終生アドルノの導きの糸となる。ナチスに追われ、主としてアメリカで過ごした亡命生活を経て戦後に帰国してからは、フランクフルト大学教授。またそれと並行して本書でも話題に上るクラニヒシュタインの音楽祭に参加し、ピエール・ブーレーズ、カールハインツ・シュトックハウゼン、ジョン・ケージらの作品に触発されつつアクチュアルな音楽批評を展開する。1969年没。主著に『新音楽の哲学』(1949年)、『否定弁証法』(1966年)などがある。
岡田 暁生(オカダ アケオ)
1960年生まれ。大阪大学大学院博士課程単位取得退学。京都大学人文科学研究所教授。専門は西洋音楽史。著書に『西洋音楽史――「クラシック」の黄昏』(中公新書、2005年/韓国版、2009年/中国版、2017年)、『オペラの運命――十九世紀を魅了した「一夜の夢」』(中公新書、2001年)、『リヒャルト・シュトラウス』(音楽之友社、2014年)、『すごいジャズには理由がある――音楽学者とジャズ・ピアニストの対話』(共著、アルテスパブリッシング)などがある。
藤井 俊之(フジイ トシユキ)
1979年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。京都大学人文科学研究所助教。専門はドイツ文学・思想史。著作に『啓蒙と神話――アドルノにおける人間性の形象』(航思社、2017年)、「進歩――ヒアトゥスをめぐる問いかけ」(『思想』第1116号、2017年4月)、「名前、この名づけえぬもの――ベンヤミンの初期言語論」(『思想』第1131号、2018年7月)などがある。
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