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叢書・ウニベルシタス1097

ヨーロッパ憲法論

ヨーロッパ憲法論

四六判/上製/238ページ/刊行

978-4-588-01097-2 C1310

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内容紹介

人間の尊厳が傷つけられたという経験が、怒りによる闘争のダイナミズムを呼び起こし、世界規模での人権の制度化という希望に絶えず推進力を与えるとハーバーマスはいう。そして、経済状況が生み出す不安が諸国民を覆い、民主主義も空洞化するなかで、単なる国際条約を超えた憲法制度が必要であると主張する。人権の擁護を基礎とする憲政から、新たな政治を求める挑戦が、いま始まる。

目次

序文

人間の尊厳というコンセプトおよび人権という現実的なユートピア

国際法の憲法化の光に照らしてみたEUの危機──ヨーロッパ憲法論
 Ⅰ ヨーロッパはなぜいままさに憲法的プロジェクトなのか
 Ⅱ EUはトランスナショナル・デモクラシーを採用するのか、それともポスト・デモクラシー的な統治連邦主義となるのか
 Ⅲ 国際的コミュニティからコスモポリタン的コミュニティへ

補遺──ドイツ連邦共和国のヨーロッパ
 Ⅰ 破綻のあとで──インタビュー
 Ⅱ ヨーロッパ連合の運命はユーロで決まる
 Ⅲ ユーロプラス協定はヨーロッパを救うか、壊すか?

初出一覧
訳注
訳者あとがき

著訳者プロフィール

J.ハーバーマス(ハーバーマス ユルゲン)
(Jürgen Habermas)
1929年ドイツのデュッセルドルフ生まれ。ゲッティンゲン、チューリヒ、ボンの各大学でドイツ文学、心理学、社会学、哲学を修め、56年フランクフルト社会研究所のアドルノの助手となり、フランクフルト学派第二世代としての歩みを始める。61年『公共性の構造転換』で教授資格を取得し、ハイデルベルク大学教授となる。64年フランクフルト大学教授、71年マックス・プランク研究所所長を歴任、82年以降はフランクフルト大学に戻り、ホルクハイマー記念講座教授を務め、94年退官。60年代末のガダマーらとの解釈学論争、ルーマンとの社会システム論争、さらに『コミュニケーション的行為の理論』をはじめとする精力的な仕事、歴史家論争以降の多方面にわたる社会的・政治的発言を通じて、ドイツ思想界をリードし、国際的にも大きな影響を与えてきた。2004 年11月に「京都賞」を受賞。邦訳された主な著書に、『討議倫理』、『他者の受容』、『人間の将来とバイオエシックス』、『引き裂かれた西洋』、『自然主義と宗教の間』、『真理と正当化』(以上、小局刊)などがある。

三島 憲一(ミシマ ケンイチ)
1942年生まれ。大阪大学名誉教授。専攻:社会哲学・ドイツ思想史。著書:『ベンヤミン――破壊・収集・記憶』、『ニーチェかく語りき』(以上、岩波現代文庫)、訳書:ハーバーマス『人間の将来とバイオエシックス』(法政大学出版局)、レーヴィット『ヘーゲルからニーチェへ――十九世紀思想における革命的断絶(上下)』(岩波文庫)など。

速水 淑子(ハヤミ ヨシコ)
1979年生まれ。横浜市立大学准教授。専攻:政治思想史・ドイツ文学。著書:『トーマス・マンの政治思想――失われた市民を求めて』(創文社)、論文:Fehlgeleitete Rache. Erinnerung an Gewalt in Günter Grass’ Im Krebsgang und Heinrich von Kleists Penthesilea, in: Erinnerungsliteratur nach 1945. SrJGG Nr.132; Erzählen oder Schweigen? : Thomas Mann und Theodor W. Adorno zum Doktor Faustus, in: Neue Beiträge zur Germanistik Nr.153, 共訳書:タック『戦争と平和の権利――政治思想と国際秩序、グロティウスからカントまで』(風行社)など。

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Book Review
書評

「西日本新聞」(2019年8月17日付/實原隆志氏・評)に紹介されました。
「朝日新聞」(2019年9月21日付/石川健治氏・評)に紹介されました。
「図書新聞」(2020年2月15日号/馬原潤二氏・評)に紹介されました。

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