人間の将来とバイオエシックス 〈新装版〉
人間の将来とバイオエシックス 〈新装版〉
四六判/上製/150ページ/刊行
978-4-588-09954-0 C1310
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内容紹介
内容紹介
キルケゴールを先駆とするポスト形而上学的な思考は、ある生活の仕方の是非を問うて人々を縛るような答えをだすことを断念した。が、今日の遺伝子技術や優生学的思考のありようを前に、哲学は、生命倫理および人間性の将来に対し、ポスト形而上学的な思考の諸前提を放棄せずにどう論争に加わるべきか、を問う。理性道徳と人権を人間的な生活の基盤に貫く新・人間学の提唱。
目次
目次
まえがき
根拠ある断念
──「正しい生活」への問いに、ポスト形而上学的な答えは存在するのだろうか?
リベラルな優生学?
──人類の倫理的自己理解をめぐる論争
I 人間の自然の道徳化とはどういうことか?
II 人間の尊厳 vs. 人間の生命の尊厳
III 道徳の類倫理学への組み込み
IV 自然発生的なものと製作されたもの
V 道具化の禁止、誕生すること、そして自己自身でありうること
VI 優生学の道徳的限界
VII 類の自己道具化のためのペースメーカー?
訳者あとがき
訳注
原注
著訳者プロフィール
著訳者プロフィール
J.ハーバーマス(ハーバーマス ユルゲン)
(Jürgen Habermas)
1929年ドイツのデュッセルドルフ生まれ。ゲッティンゲン、チューリヒ、ボンの各大学でドイツ文学、心理学、社会学、哲学を修め、56年フランクフルト社会研究所のアドルノの助手となり、フランクフルト学派第二世代としての歩みを始める。61年『公共性の構造転換』で教授資格を取得し、ハイデルベルク大学教授となる。64年フランクフルト大学教授、71年マックス・プランク研究所所長を歴任、82年以降はフランクフルト大学に戻り、ホルクハイマー記念講座教授を務め、94年退官。60年代末のガダマーらとの解釈学論争、ルーマンとの社会システム論争、さらに『コミュニケーション的行為の理論』(81)をはじめとする精力的な仕事、86年の歴史家論争以降の多方面にわたる社会的・政治的発言を通じて、ドイツ思想界をリードし、国際的にも大きな影響を与えてきた。著書は本書のほかに、『理論と実践』(63)、『認識と関心』(68)、『イデオロギーとしての技術と科学』(69)、『社会科学の論理』(70)、『哲学的・政治的プロフィール』(71)、『晩期資本主義における正統性の問題』(73)、『史的唯物論の再構成*』(76)、『近代の哲学的ディスクルス』(85)、『遅ればせの革命』(90)、『討議倫理*』(91)、『事実性と妥当性』(92)、『他者の受容*』(96)、『引き裂かれた西洋*』(2004)などがあり、その多くが邦訳されている(*は小局刊)。ハーバーマスは81年を皮切りに再三来日し、各地で講演やシンポジウムを行っており、また2004年11月には「京都賞」受賞のため日本を訪れている。
三島 憲一(ミシマ ケンイチ)
1942年生まれ。大阪大学名誉教授。東京経済大学教授。専攻:社会哲学、ドイツ思想史。著書:『ニーチェとその影』『ベンヤミン』(以上、講談社)、『ニーチェ』『戦後ドイツ』『文化とレイシズム』『戦後ドイツを生きて』(以上、岩波書店)、訳書『ニーチェ全集、第Ⅰ期 第12巻、第Ⅱ期第9巻』(白水社)、ハーバーマス『遅ればせの革命』(岩波書店)、同『引き裂かれた西洋』(法政大学出版局)など。
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Book Review
書評
「週刊読書人」(2015年12月18日号、年末回顧総特集〈政治・社会・人文科学を振り返る〉/宮台真司氏・評)に紹介されました。