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眩暈(めまい) 〈改装版〉

眩暈(めまい) 〈改装版〉

四六判/上製/510ページ/刊行

978-4-588-12020-6 C0097

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書籍状態 | 良品

内容紹介

ノーベル賞作家カネッティの長編小説。万巻の書に埋もれた一東洋学者が非人間的な群衆世界の渦に巻き込まれ、発狂して自己と書庫とを破壊するにいたる異常の物語。「群衆と権力」をテーマに錯綜する狂気と錯乱の風景を描き、解し難く浅薄な「現代」を深く烈しく抉り、トーマス・マンにその氾濫する想像力と構想筆致を驚嘆させた二十世紀ドイツ文学を代表する傑作。

目次

第一部 世界なき頭脳
 散歩
 秘密
 仲人・孔子
 貝
 家具
 奥様
 総動員
 死
 病床
 初恋
 ユダと救世主
 遺産相続
 苔
 硬直

第二部 頭脳なき世界
 理想の天国
 瘤
 憐憫
 四人とその未来
 露顕
 飢餓
 実現
 窃盗
 財産
 小物

第三部 頭脳のなかの世界
 善父
 ズボン
 瘋癲院
 迂路
 老獪なオデュッセウス
 赤い鶏

  訳者後記

著訳者プロフィール

エリアス・カネッティ(Elias Canetti)
1905年、ブルガリアのスパニオル(15世紀にスペインを追われたユダヤ人の子孫)の家庭に生まれ、少年時代をヨーロッパ各地で過ごし、ヴィーン大学で化学を専攻、のちイギリスに亡命し、群衆・権力・死・変身をテーマにした著作をドイツ語で発表。代表作に、ライフワークであり、著者自ら「物語る哲学」と呼ぶ、哲学と文学の境界を取り払った独創的な研究『群衆と権力』(1960)、カフカ、H.ブロッホ、ムージルと並んで今世紀ドイツ語文学を代表する長篇小説『眩暈』(35、63)がある。また、30年代に書かれ不条理演劇の先駆をなす2篇と戦後の逆ユートピア劇1篇を収めた『戯曲集』(64)、モロッコ旅行記『マラケシュの声』(68)、ドイツ散文の珠玉と評されるアフォリスム集『人間の地方』(73)・『時計の秘心』(87)、戦後の文学的代表作となった自伝三部作『救われた舌』(77)・『耳の中の炬火』(80)・『眼の戯れ』(85)などがある。1994年8月14日チューリッヒで死去、89歳。1981年度ノーベル文学賞受賞。

池内 紀(イケウチ オサム)
1940年兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。主な著書に、『見知らぬオトカム──辻まことの肖像』、『海山のあいだ』(講談社エッセイ賞)、『二列目の人生』、『恩地孝四郎』(読売文学賞)など。訳書に、J.アメリー『罪と罰の彼岸』、ゲーテ『ファウスト』(毎日出版文化賞)など。

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