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ハンナ・アーレント

ハンナ・アーレント

世界との和解のこころみ

四六判/上製/324ページ/刊行

978-4-588-13020-5 C1010

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内容紹介

20世紀を代表する政治思想家にして、一人のユダヤ人女性でもあったアーレント。その公共性の哲学を根底で動かしてきたものとは何か。困難な現実を知性によって「理解」し、言葉で物語ることを通じて世界との「和解」に達しうる精神の可能性を探る。メタファー、空間、複数性、構想力などの鍵概念を問い直し、思考する私たち自身を社会へと開いていくためのアーレント試論。

目次

序 世界との和解のこころみ

第Ⅰ部 言語

第1章 言語を信頼する──『ラーエル・ファルンハーゲン』をめぐって
 1 『ラーエル・ファルンハーゲン』執筆の背景
 2 言語の役割
 3 「自分と世界という難問」
 4 「言葉を信頼するようになる大いなる機会」
 5 伝記作家としてのアーレント

第2章 世界の複数性にもどる
 1 アーレントにとっての「真珠」
 2 メタファーに内在する危険
 3 アーレントのメタファー論とハイデガーの存在論

第Ⅱ部 思 考

第3章 空間を創造する
 1 空間を創造する思考
 2 モデルとしてのソクラテス
 3 ソクラテスの思考と哲学的思考
 4 困惑を分かち合うこと
 5 ソクラテスの発見

第4章 過去と未来の間の裂け目で動く
 1 思考の時間的次元
 2 「伝統の断絶」
 3 過去を想起すること
 4 未来を予期すること

第Ⅲ部 構想力

第5章 世界の中で方向を定める
 1 「内なる羅針盤」と共通感覚
 2 「理解する心」と判断力

第6章 感覚の世界から離れる
 1 「盲目の詩人」になること
 2 「普遍的立場」
 3 精神における「運動の自由」
 4 伝達可能性

第Ⅳ部 文学

第7章 世界と和解する
 1 隠された「真理」を示すX線のごとき力
 2 〈もはやない〉と〈まだない〉の間
 3 世界の中で安らおうとすること
 4 「無世界性からの脱出路」
 5 「世界における避難所」

あとがき
初出一覧

著訳者プロフィール

対馬 美千子(ツシマ ミチコ)
カリフォルニア大学バークレー校大学院博士課程レトリック学科にて博士号取得。筑波大学人文社会系准教授。表象文化論,文学への思想的アプローチ,言語思想。著書にThe Space of Vacillation: The Experience of Language in Beckett, Blanchot, and Heidegger(Peter Lang, 2003),共編著にSamuel Beckett and Pain(Rodopi, 2012),共著に『ベケットを見る八つの方法──批評のボーダレス』(水声社,2013年),『サミュエル・ベケットのヴィジョンと運動』(未知谷,2005年),『英語圏文学』(人文書院,2002年)ほか。

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Book Review
書評

「現代詩手帖」(2016年8月号/倉田比羽子氏・評)にて紹介されました。
「學鐙」(2016年9月5日号/河谷史夫氏・評)にて紹介されました。

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