キッチュの心理学〈新装版〉
キッチュの心理学〈新装版〉
四六判/上製/344ページ/刊行
978-4-588-14056-3 C1336
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内容紹介
内容紹介
キッチュとは何か? 〈まがいもの〉〈にせもの〉〈のようなもの〉としてつねに〈真正なもの〉と対比されながらも、美術・音楽・建築・宗教等々、現代の社会と文化の発展を担い、日常のさまざまな領域に生きているキッチュ。この近代的な概念の発生および歴史をたどり、独自の意味と機能を徹底的に解き明かす。
目次
目次
第1章 キッチュとは何か
1 キッチュという言葉とその概念
2 市民社会と物
3 文化と創造
4 人間と物
第2章 日常生活への浸透
1 消費の普遍化
2 キッチュの心理的要因
3 万物の尺度としての小市民
4 キッチュの普遍性
5 意識化の方法について
第3章 キッチュと疎外──人間と物
1 物とは何か
2 物と人の心理学的関係について
3 キッチュと疎外
第4章 キッチュの類型学
1 幸福という理想か疎外の不不在か
2 類型学的方法
3 宗教的なキッチュ──ルルドとオーバーアマガウ
4 類型学の位相
5 基本形態の類型学
6 集合の類型学
7 キッチュと機能
8 キッチュの多様性
第5章 キッチュの原則
1 類型学と抽象の次元
2 キッチュの諸原理
3 キッチュの社会=経済的機能
4 キッチュの教育的機能
5 社会的=美的基準としての〈オフェリミテ〉の概念
第6章 キッチュの発生
1 概 説
2 歴史的発展
3 ブルジョア社会とキッチュ的思考
4 適当な値段
5 キッチュの価値
6 キッチュの王
7 楽園としてのデパート
8 デパート様式
9 建築におけるキッチュ──摩天楼の装飾
第7章 キッチュの生と文学
1 キッチュの心情と倫理
2 キッチュの文学
3 キッチュ文学の言語学的構造──語彙とその構成
4 物語の論理構造
第8章 音楽におけるキッチュ
1 音楽、音楽、音楽
2 音楽的キッチュの諸要素とアレンジ
3 音楽の評価について
第9章 フォルムのキッチュとアンチ・キッチュ──機能主義
1 キッチュの地理学
2 装飾の美学とユーゲント・シュティル
3 印象主義、表現主義、自然崇拝主義
4 アンチ・キッチュとしての機能主義
5 機能主義の発端
6 バウハウスの遺産とデザインの機能性
7 建築事務所の統合機能
8 「基準尺度」の概念
9 機能主義の方法
10 機能性とサイバネティックス
11 機能性と美的な喜び
第10章 機能主義の危機とネオ・キッチュ
1 人間的な、あまりに人間的な
2 現代のキッチュとスーパーマーケット
3 機能主義の哲学的危機
4 デザイン戦略とキッチュ
5 スーバーマーケットの心理分析
6 様態と流行
7 デザイナーの機能と文化戦略
8 ネオ・キッチュの生成
9 プライベートの世界──キッチュの住まいと家具調度類
第11章 キッチュ及びネオ・キッチュの科学と宗教。善意の倫理学
1 風景のキッチュとしての旅行
2 宗教的キッチュ、あるいはキッチュ的宗教
3 理性のキッチュとキッチュ的科学
4 キッチュではないもの
第12章 物の集合──ディスプレイ
1 現代のキッチュの一般的特性
2 集合の概念──ディスプレイ
3 集合としてのキッチュ
4 市場の構成と文明
5 〈必要〉の理論のために
6 〈必要〉と商品構成の座標系
7 個人の行動──物と行為
8 状況と行為の理論のために
第13章 アイデア商品について
1 アイデア商品とは何か
2 アイデア商品の分類
3 アイデア商品の発明
4 アイデア商品の倫理と消費文明
第14章 結論として
1 様々な領域のキッチュ
2 新しい語と概念
3 キッチュのプロセス
4 キッチュの価値
5 キッチュと文化政策──大衆のための芸術について
6 景力なき全体主義
訳 註
訳者あとがき
参考文献
著訳者プロフィール
著訳者プロフィール
A.モル(モル アブラアム)
(Abraham Moles)
1930年パリに生まれる。国立科学研究所(CNRS)に勤務の後、フランス内外の大学で教鞭をとるかたわらラジオ・テレビ・音楽などの仕事に携わり、60年以降はストラスブール大学社会心理学教授を務め、70年からは空間心理学の確立と、日常生活の微小心理学や行為の理論に注目すべき成果をあげた。91年に来日し、92年パリで急逝。本書のほか邦訳書に『空間の心理学』『生きものの迷路』(法政大学出版局)がある。
万沢 正美(マンザワ マサミ)
1944年生まれ。東京大学法学部卒。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了(文学修士)。東京都立大学名誉教授。著書:『ヨハネの修辞──第四福音書の文献解釈学的読解』(アピアランス工房、2009年)、訳書:ラウスベルク『文学修辞学──文学作品のレトリック分析』(東京都立大学出版会、2001年)。
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