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フッサールにおける〈原自我〉の問題

フッサールにおける〈原自我〉の問題

自己の自明な〈近さ〉への問い

A5判/上製/392ページ/刊行

978-4-588-15061-6 C3010

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内容紹介

最も自明な「私」の存在こそ、最も馴染みなき、異様な何ものかである──。最晩年のフッサールが「原自我」という概念で呼んだ問題事象は、従来の現象学の解釈にいかなる本質的変更を迫るのか? フッサールの膨大なテキストに徹底して寄り添い、その生涯にわたる思索と方法の展開をつぶさに跡づけながら、いまだ明確に提示されたことなき「原自我」論の根源性を初めて体系的に記述する、気鋭の画期作。〔哲学〕

目次

序 論
第一部 「原自我」論への準備的省察─自明性・明証・視る者への問い
第一章 「自明性」の学としての現象学
第二章 「非─自我論的」還元と明証への還帰──「視」の深まりについて
第三章 現象学的主題としての「自我」の発見
第二部 「原自我」論の体系的解釈の試み
第四章 「主観性の逆説」から「原自我」の問いへ
第五章 原自我とエポケーの徹底化─問題の批判的限定
第六章 原自我と志向的変様─唯一性と等置
第七章 原自我の必当然的明証─「近さ」と「差異」としての自己

あとがき
文献一覧
事項索引
人名索引

著訳者プロフィール

田口 茂(タグチ シゲル)
1967年生.早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了,同研究科博士後期課程にて単位取得後,1998年よりDAAD奨学生としてドイツ・ヴッパータール大学に留学,2003年同大学にて哲学博士号(Dr. phil.)取得.早稲田大学,慶應義塾大学非常勤講師を経て,2005年より山形大学地域教育文化学部准教授.著書にDas Problem des ?Ur-Ich‘ bei Edmund Husserl(Phaenomenologica 178, Springer, 2006),主要論文に「〈私であること〉の自明性─フッサールにおける方法的視の深化と原自我の問題」(『思想』第916号,2000),「否定性としての自己──生の自己性をめぐる現象学的解釈の試み」(『現代思想』第29─17号,2001),「覚醒する理性──レヴィナスとフッサールにおける認識と『倫理』」(『フランス哲学・思想研究』第10号,2005)など.

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