大森 一三:著
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文化の進歩と道徳性
文化の進歩と道徳性
カント哲学の「隠されたアンチノミー」
A5判/上製/218ページ/刊行
978-4-588-15099-9 C1010
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内容紹介
内容紹介
カント批判哲学の根底には、「文化」が人類の道徳的進歩に寄与するとともに、道徳性を破壊しもするという「輝かしき悲惨」の認識が存在する。教育・立法・宗教の位相で生じる、人類の進歩の可能性をめぐる相矛盾する主張(文化と道徳とのアンチノミー)に光をあて、『判断力批判』や『宗教論』などのテキストをカント自身の思考の文脈から読み解くことで、現代世界の倫理的課題を問い直す。
目次
目次
序論
第1節 本書の目的
第2節 先行研究の現状と課題
第3節 本書の考察方法
第4節 本書の構成
第1章 批判哲学におけるアンチノミー概念の再検討
第1節 アンチノミー概念の多義性
第2節 『純粋理性批判』および『実践理性批判』弁証論のアンチノミー
第3節 『判断力批判』におけるアンチノミーの定式の変容
第4節 三批判書以外のアンチノミーに対する解釈
第2章 文化と道徳とのアンチノミー
第1節 「隠されたアンチノミー」の定式化をめぐって
第2節 「文化」概念に関連する先行研究の問題
第3節 最終目的と究極目的を導出する論理の異質性
第4節 文化に対するカントの両義的評価
第5節 文化と道徳とのアンチノミー
第3章 教育における「自由と強制とのアンチノミー」
第1節 教育思想における「隠されたアンチノミー」
第2節 『教育学』における「自由と強制とのアンチノミー」
第3節 「自由と強制とのアンチノミー」に関連する先行研究
第4節 「道徳化」についての従来の解釈の問題
第5節 批判哲学における教育論の位置
第6節 『教育学』と『宗教論』の接合解釈の妥当性と限界
第7節 「自由と強制とのアンチノミー」の解決
第8節 教育におけるもう一つの「隠されたアンチノミー」
第9節 「人類の教育」に対する二重の障害とハーマンによる批判
第10節 「人類の教育」に関するアンチノミーとその解決
第4章 法における「自立と平等とのアンチノミー」
第1節 歴史哲学における「隠されたアンチノミー」
第2節 「自立」概念についての考察
第3節 『理論と実践』における「自立と平等とのアンチノミー」
第4節 「自立と平等とのアンチノミー」に関連する先行研究
第5節 「成熟」概念に基づく「自立」概念の多義性
第6節 言論の自由による「自立と平等とのアンチノミー」の解決の可能性
第5章 宗教における「宗教共同体と倫理的共同体とのアンチノミー」
第1節 『宗教論』における「隠されたアンチノミー」
第2節 「感性的図式」としての宗教共同体
第3節 「宗教共同体と倫理的共同体とのアンチノミー」の定式化
第4節 「宗教共同体と倫理的共同体とのアンチノミー」に関連する先行研究
第5節 「宗教共同体と倫理的共同体とのアンチノミー」の解決の可能性
結論
あとがき
初出一覧
参考文献一覧
事項索引
人名索引
著訳者プロフィール
著訳者プロフィール
大森 一三(オオモリ イチゾウ)
1982年生まれ。法政大学兼任講師、中央大学政策文化総合研究所客員研究員、博士(哲学)。主要業績として、『新・カント読本』(共著、法政大学出版局、2017年)、「カント「教育論」における「道徳化」の意味とその射程──「理性の開化」と「世界市民的教育」の関係」(論文、『教育哲学研究』第107号、教育哲学会)など。
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文化の進歩と道徳性
Book Review
書評
「法政哲学」(第17号、2021年発行/相原博氏・評)に紹介されました。