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シモンドン哲学研究

シモンドン哲学研究

関係の実在論の射程

A5判/上製/294ページ/刊行

978-4-588-15113-2 C1010

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内容紹介

個体化や技術をめぐる1958年の学位論文がドゥルーズやスティグレールらに影響を及ぼし、近年国際的に注目され、いまなお講義録の出版が続く哲学者ジルベール・シモンドン(1924-89)。前個体的実在、準安定性、アラグマティクス、トランスダクションなど、その独特な諸概念による体系の成立過程を、フランス科学認識論やサイバネティクスの文脈に位置づけながら読解する、本邦初の画期的モノグラフ。

目次


凡 例
シモンドン略年譜

序 論
 一 シモンドン哲学をとりまく状況
 二 関係の実在論の公準
 三 コーパス──一九五八年のシモンドン
 四 いくつかの伏流──シモンドン略歴
 五 本論の構成

第一章 関係の実在論の唯名論的側面──もう一つの来歴
 一 『個体化論』の基本アイデア
 二 バシュラール哲学の継承という論点
 三 アベラール評価の「ねじれ」
 四 唯名論の進化
 五 一つのラディカルな帰結

第二章 類比の認識論的価値──アラグマティクスについて
 一 学位論文における定義
 二 アラグマティクスという概念
 三 「アラグマティクス」草稿の読解
   1 理論の基本要素
   2 類比の方法論的価値
   3 存在の働き‐構造関係
 四 類比の条件

第三章 前個体的実在の身分──相対性と二重性
 一 メルロ=ポンティの問いかけ
 二 個体化の区分
 三 状態(r?gime)という概念
 四 前物理的で前生命的な前個体的実在
 五 前物理的でも前生命的でもない前個体的実在
 六 前個体的実在の前提条件

第四章 哲学的範例としての発明──トランスダクションについて
 一 個体化の認識の問題
 二 トランスダクションという根本概念
 三 根本概念の萌芽と動機
 四 発明と循環的因果
 五 発明という範例の哲学的意義

第五章 類比的範例主義とメタバシス──哲学の身分
 一 選択の問題をめぐって
 二 新たな『方法序説』としての『サイバネティクス』
 三 メタバシスの再評価
 四 哲学の身分、あるいは形而上学の必要性

結 論

補論一 シモンドンにおける時間と自由、あるいは倫理
 一 二実体論と力動性の偏重に対する批判
 二 過去‐現在‐未来のシンボル的連関
 三 根本概念から見た哲学史的記述
 四 自由と倫理

補論二 個体横断的なものの位置づけ
 一 概念の受容状況
 二 個体横断的であることの条件
 三 前個体的実在との概念的緊張
 四 学位論文以後の展開に向けて

あとがき
文献表
事項索引
人名索引

著訳者プロフィール

宇佐美 達朗(ウサミ タツロウ)
1988年生まれ。同志社大学文学部、京都大学大学院人間・環境学研究科、パリ・ナンテール大学(パリ西大学)を経て、京都大学博士(人間・環境学)。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)、京都大学非常勤講師。論文に「生き別れの双子としてのシモンドンとドゥルーズ」(『ドゥルーズの21世紀』檜垣立哉・小泉義之・合田正人編、河出書房新社、2019年)など。

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Book Review
書評

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「REPRE」(42号、2021年6月30日発行/小倉拓也氏・評)に紹介されました。
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