石母田 正:著
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戦後歴史学の思想
戦後歴史学の思想
四六判/上製/618ページ/刊行
978-4-588-31606-7 C1020
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内容紹介
内容紹介
戦後史の激動の中に打ちたてられた学問の道標!
『中世的世界の形成』で戦後いち早く科学的歴史学の新たな出立を告げた著者は、実証史学批判、英雄時代論、民族問題、さらに政治史、法制史、国家史及び古代国家論等に卓越した問題提起を行ない研究をリードする一方、民科や歴研の運動の先頭に立ち歴史学を民衆的地盤に立たせるために努力してきた。〈人を打ち、人を揺るがす学問〉を目指す石母田史学の航跡は、そのまま戦後歴史学が担った課題の重さと、その学問的成果を通じて戦後変革に果たした役割の大きさを示している。それは歴史学の道標であるばかりでなく、戦後思想史の最も強固な潮流を成しているといえよう。
目次
目次
I
宇津保物語についての覚書──貴族社会の叙事詩としての
藤英のことなど
源氏物語
「院政期」という時代について
今昔物語
『愚管抄』の面白さ
作庭記
預所と目代
一谷合戦の史料について──吾妻鏡の本文批判の試みの一環として
『中世散文集』について
II
日本の古代史を学ぶ人に
政治史の対象について
専制国家の二、三の問題について──最近の中国古代史研究に関連して
アジアの歴史的自己認識──デスポティズムと古代民主制序説
国家史のための前提について
日本史学史序論
歴史観について
近代史学史の必要について
「国民のための歴史学」おぼえがき──啓蒙主義とその克服の問題
III
転換の一年
歴研大会前後──民族文化の現実
新しい年をむかえて
MSA協定に抗議する
明日からどうするか──私はこう話しかけている
「ちえのない人々」
「廻り道」はおそれない
安保闘争おぼえがき
最近の諸事件と民衆の国際意識──この一年をかえりみて
松川事件東京大会の記
ヴェトナム人民の闘いから日本の歴史家は何を学んでいるか
IV
一つの期待
若い地質家からなにを学ぶか
啄木の新しさ
会津紀行
母と子と
米騒動の発端について
わたしのチェーホフ
われわれのための遺産
現代に生きる古典文学
ヒューマニズムと歴史感覚──阿部知二氏の場合
歴史と人間
根をつちかう仕事
文学への期待
ラートブルフと『法学志林』
三先生のこと
小倉先生のこと
清水さんのこと
V
シラー選集「歴史」
松本新八郎「名田経営の成立」
永積安明著『封建制下の文学』
西岡虎之助著『民衆生活史研究』
西郷信綱『日本古代文学』
林光澈著『朝鮮歴史読本』
広津和郎著『松川裁判』
永積氏の「方丈記と徒然草」を読んで
上原専祿著『歴史学序説』
仁井田陞著『中国法制史研究──土地法・取引法』
門脇禎二『日本古代共同体の研究』
仁井田陞著『唐令拾遺』
あとがき
著訳者プロフィール
著訳者プロフィール
石母田 正(イシモダ タダシ)
1912年札幌に生まれる。37年東京大学文学部国史学科卒業。冨山房・朝日新聞社を経て、戦後法政大学で教鞭をとる。民主主義科学者協会、日本文化人会議、歴史学研究会で活躍。法政大学名誉教授。1986年死去。著書:『中世的世界の形成』、『古代末期政治史序説』、『歴史と民族の発見』(正続)、『歴史の遺産』、『平家物語』、『日本の古代国家』、『日本古代国家論』(全2冊)、『日本史概説』Ⅰ(共著)など。
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