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陣中日誌にみる日本軍慰安所
陣中日誌にみる日本軍慰安所
軍施設としての利用の実態
A5判/上製/596ページ/刊行
ISBN978-4-588-32609-7 C3021
内容紹介
内容紹介
日本軍は部隊ごとに公式記録として陣中日誌の作成を義務づけていた。従来の研究は「慰安婦」の被害に焦点をあてていたが、著者は現存する膨大な陣中日誌を掘り起こし、慰安所制度の主体が軍であったことを実証する。日誌に記された慰安所の設置経緯、兵士の休日と慰安所の利用の一致、性病対策の指令が、その事実を指し示す。対象地域は満州・中国・台湾やフィリピン、シンガポール、沖縄まで広範にわたる。
目次
目次
はじめに
第1章 慰安所制度の前史
1 陸軍の関係法令
2 満州事変期の性買売施設
第2章 日中戦争の勃発と慰安所の設置
1 開戦初期の戦況
2 中支那方面軍と慰安所
3 性病の実態とコンドームの調達
4 日本軍の給与と軍票
第3章 慰安所の設置と利用の実態
1 野戦重砲兵第一四連隊と慰安所
2 第三師団歩兵第六八連隊第三大隊と慰安所
3 独立攻城重砲兵第二大隊と慰安所
4 第一一師団と台湾の慰安所
第4章 慰安所制度の定着
1 大規模な戦闘と慰安所の開設
2 徐州戦と慰安所
3 武漢戦・広東戦と慰安所
4 独立山砲兵第三連隊と慰安所
第5章 第五師団歩兵第九旅団と慰安所利用の長期化
1 日中戦争期の慰安所
2 アジア・太平洋戦争期の慰安所
第6章 アジア・太平洋戦争期における地域別の慰安所制度
1 中国の状況
2 シンガポールとマレー半島の状況
3 ビルマの状況
4 フィリピンの状況
5 蘭領東インドの状況
第7章 沖縄戦と慰安所
1 日本軍の配置とその変化
2 伊江島の慰安所
3 独立混成第四四旅団と慰安所
4 第六二師団の慰安所制度
5 第二四師団と慰安所
6 沖大東島の慰安所
おわりに
訳者あとがき
原注
人名索引/部隊名索引
著訳者プロフィール
著訳者プロフィール
河棕文(ハ ジョンムン)
韓信大学日本学科教授。専門は日本近現代史。ソウル大学人類学科を卒業して東京大学日本史学科で修士と博士の学位を取得。主な著作に、『未来をひらく歴史』(共著、高文研、2005年)、『新しい東アジアの近現代史』(共著、日本評論社、2012年)、『日本史旅行』(歴史批評社、2014年、韓国語)、『アジア共同体と日本』(共著、花伝社、2015年)、『東アジアの政治と文化』(共著、明石書店、2016年)、『日本はなぜ韓国を征服したがるのか』(メディチメディア、2020年、韓国語)、『新・未来をひらく歴史』(共著、高文研、2025年)などがある。戦争と労働力動員、天皇制と民主主義、植民地主義などを研究するかたわら、日本軍「慰安婦」問題をはじめとする韓日関係の争点についても追究する。
金富子(キム プジャ)
東京外国語大学名誉教授。専門は植民地朝鮮ジェンダー史、最近は植民地公娼制、現代韓国の性売買・性搾取研究。2000年女性国際戦犯法廷でVAWW-NETジャパン・調査チームを担当。現在は、日本軍「慰安婦」問題webサイト制作委員会(Fight for Justice)共同代表。主な著作に、『植民地期朝鮮の教育とジェンダー』(世織書房、2005年、女性史学賞受賞)、『軍隊と性暴力―朝鮮半島の20世紀』(共著、現代史料出版、2010年)、『Q&A 朝鮮人「慰安婦」と植民地支配責任』(編著、御茶の水書房、2015年)、『植民地遊廓―日本の軍隊と朝鮮半島』(共著、吉川弘文館、2018年)、『記憶で書き直す歴史―「慰安婦」サバイバーの語りを聴く』(編訳、岩波書店、2020年)、『性暴力被害を聴く―「慰安婦」から現代の性搾取へ』(編著、岩波書店、2020年)、『性売買のブラックホール』(監訳、ころから、2022年)など。
大畑 正姫(オオハタ マサキ)
日韓通訳、翻訳業。主な訳書に『金大中拉致事件の真相』(三一書房、1999年)、『朝鮮の虐殺』(共訳、太田出版、2001年)、『オーマイニュースの挑戦―韓国「インターネット新聞」事始め』(共訳、太田出版、2005年)、『歌よ、はばたけ! 韓国の民衆歌謡』(共訳、柘植書房新社、2005年)、『鉄条網に咲いたツルバラ』(共訳、同時代社、2007年)、『性売買のブラックホール』(共訳、ころから、2022年)など。
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