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息子の言い分

息子の言い分

アウグスト・フォン・ゲーテ伝

四六判/上製/590ページ/刊行

ISBN978-4-588-49042-2 C0098

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書籍状態 | 良品

内容紹介

ゲーテの五人の子のなかでただひとり成人した長子アウグスト。偉大な父の陰で、酒に溺れローマに客死した放蕩息子として語られるのみであった彼の数奇な生涯と、知られざる素顔をときあかす。有能な官吏として、堅実な秘書として、懸命に生きたアウグストはなぜ、後世の人々に出来損ないの烙印を押されてしまったか。口に出されることのなかった彼の言い分に耳を傾け、父ゲーテの人物像を刷新する決定的評伝。

目次

第1章 ローマから届いた遺品
第2章 歪曲された像
第3章 ヴァイマルでの子ども時代
 父の不在
 アウグストの嫡出子認定
   庶 出
   嫡出子認定
   堅信礼
第4章 学校時代
 家庭教師のアイゼルト
 リーマーのラテン語とギリシア語の授業
 ギムナージウム
 ポーランド人の上着──珍事
第5章 地質学と鉱物学
第6章 ハイデルベルクとイェーナでの勉学
 なぜハイデルベルクか
 ハイデルベルクの学生生活
 学生旅行
 ヴァイマルに帰る
 イェーナの情勢
 肩書だけの財政局試補
 イェーナでの勉学
第7章 財政局参議官にして侍従
 カペレンドルフの実習生として
 国務に携わる
 公 務
 宮仕え
第8章 解放戦争の義勇兵
 ヴァイマルの義勇兵部隊
 アウグストの配置換え
 決闘の挑戦
 ナポレオンの影を慕う
第9章 オティーリエ・フォン・ポグヴィシュ──ある結婚の情景
 困難な出だし
 骨の折れる再接近
 婚 約
   屋根裏部屋の改装
 結 婚
 主婦か女あるじか
 離婚願望
 チャールズ・スターリング
第10章 ベルリン旅行
 中身が充実して精根尽きた一日
 観察者
 ベルリンの演劇事情
 博物館見学者
 ザクセン・スイスへの遠出
 ふたたびわが家に
第11章 執事
 家 令
   変化した表情
   「家屋地下室厨房庭絶対君主」
   飲 食
 宮廷劇場総監督室
   第一幕
   第二幕
   第三幕すなわち終幕
 公爵直属施設
 藁人形
   フランクフルトの資産
   最後の手の版
第12章 イタリアの旅
 賜暇願
 旅の随行者
 旅日記
 ミラノ
 ヴェネツィア
 ジェノヴァ
 目抜き通りの隠者
 カッラーラとフィレンツェ
 国王フェルディナンド一世号──沖合にて
 ナポリ──この妖精にも似た都市
 カンピ・フレグレーイとイスキア
 行動の変化
 パエストゥム
 ポンペイ、死の都
第13章 ローマ客死
 肝硬変か脳膜炎か
 埋 葬
 訃報届く
 抑圧の試み
 ドイツの家長
 伝説化 一
 ケスティウスの墓碑を過りて
 伝説化 二
 浮彫消える
第14章 疑わしい証言
第15章 性格の特徴
 二番手
 書くこと
 アルコール
 葛 藤
   代理人衝突
   ウルリーケ・フォン・レーヴェツォ
第16章 父と息子
 「こちらで何なりとご用命が果たせるようきちんとして」
 ヴァイマルでの最後の歳月
第17章 結び
第18章 自伝および創作
 証言としての自伝
 創 作

 謝 辞
 訳者あとがき
 図版出典
 文 献
 原 注
 人名索引

著訳者プロフィール

シュテファン・オスヴァルト(Stephan Oswald)
1950年、ノルトライン=ヴェストファーレン州ミュンスター生まれ。ミュンスター大学で文学と哲学を修める。その後イタリアに移住、各地の大学でドイツ語ドイツ文学を講ずる。この間ボローニャのドイツ・イタリア文化事業団理事などを歴任。2003年から2016年までパルマ大学教授。専門はドイツにおけるイタリア像の歴史、およびヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ研究。2016年の退職後、アウグスト・フォン・ゲーテに取り組む。

佐藤 正樹(サトウ マサキ)
1950年、愛知県生まれ。名古屋大学大学院文学研究科修士課程修了。広島大学名誉教授。博士(文学)。ドイツ文学・文化史。訳書に、ジークフリート・ビルクナー編『ある子殺しの女の記録』(人文書院、1990)、リヒャルト・ファン・デュルメン『近世の文化と日常生活』3巻(鳥影社、1993–1998)、エルンスト・コンゼンツィウス編『大選帝侯軍医にして王室理髪師ヨーハン・ディーツ親方自伝』(白水社、2001)、ジャン・ドメーニコ・ボラージオ『死ぬとはどのようなことか』(みすず書房、2015)、フィリップ・ブローム『あるヴァイオリンの旅路』(法政大学出版局、2021)、同『縫い目のほつれた世界』(同、2024)など、共訳書に、アルベルト・ビルショフスキ『ゲーテ』(岩波書店、1996)、トーマス・マン『日記』(紀伊國屋書店、2002、2004)、ライナー・デッカー『教皇と魔女』(法政大学出版局、2007)、ヴィンフリート・フロイント『冒険のバロック』(同、2011)など、著書に『うちに子どもが生れたら』(鳥影社、1995)などがある。

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