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サピエンティア38

標的とされた世界

標的とされた世界

戦争、理論、文化をめぐる考察

奥定 泰之:装丁

四六判/上製/206ページ/刊行

978-4-588-60338-9 C3330

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書籍状態 | 良品

内容紹介

あらゆるものが視覚的表象となった原子爆弾投下後の世界において、他者の他者性を標的としつづけるアメリカの超越的欲望を論じた「世界が標的となる時代」、差異や他者性を内部化する強迫的な運動として脱構築を再考する「言及性への介入、あるいはポスト構造主義の外部」ほか。ドゥルーズによるフーコー読解を敷衍しつつポスト構造主義理論の閉鎖的空間を揺さぶり、その「外部」を問いに付す試み。

目次

まえがき

序論 アメリカ合州国におけるヨーロッパ発の理論
  近代における「自己言及性」の登場──人の堕落の物語
  言語のドラマ、第二幕──今回の主題は地域研究
  「アメリカで」
  フーコーの啓示

第1章 世界が標的となる時代──原子爆弾、他者性、地域研究
  見ることは破壊すること
  仮想となった世界
  自己と他者の軌道
  原子爆弾から地域研究へ

第2章 言及性への介入、あるいはポスト構造主義の外部
  (ポスト)構造主義的幽閉?──無敵の神話
  ポスト構造主義的遅延──時間性としての文学の働き
  ポスト構造主義的なアイデンティティの力学
  外部というパラドクス
  時間性というレトリックを再考する

第3章 文学研究における比較という古くて新しい問題──ポストヨーロッパという視点

 原註
 訳者あとがき
 索引

著訳者プロフィール

レイ・チョウ(チョウ,R.)
(Rey Chow)
1957年、香港生まれ。スタンフォード大学で博士号取得。ミネソタ大学助教授、カリフォルニア大学アーヴァイン校教授、ブラウン大学教授を経て、現在、デューク大学アン・フィロール・スコット文学教授。日本語訳された著書に『ディアスポラの知識人』(本橋哲也訳、青土社、1998年)、『プリミティヴへの情熱──中国・女性・映画』(本橋哲也・吉原ゆかり訳、青土社、1999年)、『女性と中国のモダニティ』(田村加代子訳、みすず書房、2003年)がある。

本橋 哲也(モトハシ テツヤ)
1955年、東京生まれ。英国ヨーク大学大学院にて博士号取得。東京都立大学人文学部助教授を経て、現在、東京経済大学コミュニケーション学部教授。著書に『ポストコロニアリズム』(岩波書店、2005年)、『思想としてのシェイクスピア』(河出書房新社、2010年)、『深読みミュージカル』(青土社、2011年)など、訳書にヒューム『征服の修辞学』(共訳、法政大学出版局、1995年)、バーバ『文化の場所』(共訳、法政大学出版局、2005年)、ロイ『民主主義のあとに生き残るものは』(岩波書店、2012年)などがある。

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Book Review
書評

「出版ニュース」(2015年1月上・中旬号)に紹介されました。

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