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サピエンティア43

植民地を読む

植民地を読む

「贋」日本人たちの肖像

奥定 泰之:装丁

四六判/上製/316ページ/刊行

978-4-588-60343-3 C1320

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書籍状態 | 良品

内容紹介

敗戦時、軍人を除き30万以上の日本人が台湾で暮らしていた。自分は被植民者より優れた存在だと考える人々はどんな日常生活を送り、それを表現したのだろうか。そもそも「日本人」とは誰のことだろうか。ほとんど無名の「日本人」作家たちの小説やラジオドラマを通じて、帝国日本の集団的な空想の一端を明らかにする。国民を担保するのは「国語」か旅券か血液か。

目次

はしがき

第I部 植民地台湾の「贋」日本人たち
第一章 「植民地は天国だった」のか──沖縄人の台湾体験
第二章 萬華と犯罪──林熊生「指紋」を読む
第三章 司法的同一性と「贋」日本人──林熊生「指紋」を読む・その二
第四章 植民地の混血児──「内台結婚」の政治学

第II部 描かれた「蕃地」と「蕃人」:好奇心と怖れと
第五章 「楽耳王」と蕃地──中山侑のラジオドラマを読む
第六章 「兇蕃」と高砂義勇隊の「あいだ」──河野慶彦「扁柏の蔭」を読む

第III部 海を渡る台湾人
第七章 看護助手、海を渡る──河野慶彦「湯わかし」を読む
第八章 「大陸進出」とはなんだったのか──紺谷淑藻郎「海口印象記」を読む

第IV部 美談と流言
第九章 震災・美談・戦争期世代──「君が代少年」物語を読む

あとがき

著訳者プロフィール

星名 宏修(ホシナ ヒロノブ)
1963年兵庫県生まれ。立命館大学大学院文学研究科修士課程修了。
琉球大学法文学部をへて、2010年4月から一橋大学大学院言語社会研究科。
編著に『日本統治期台湾文学集成5 台湾純文学集一』(緑蔭書房、2002年)。
論文に「從一九三○年代之貧困描寫閲読複数的現代性」(陳芳明主編『台湾文学的東亜思考──台湾文学芸術與東亜現代性国際学術研討会論文集』行政院文化建設委員会、2007年)、「「読者大衆」とは誰のことか?」(松浦恆雄・垂水千恵・廖炳惠・黄英哲編『越境するテクスト──東アジア文化・文学の新しい試み』研文出版、2008年)、「「跳舞時代」の時代──台湾文学研究の角度から」(星野幸代・洪郁如・薛化元・黄英哲編『台湾映画表象の現在──可視と不可視のあいだ』あるむ、2011年)など。

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Book Review
書評

「日本経済新聞」(2016年6月12日付/大東和重氏・評)にて紹介されました
「出版ニュース」(2016年7月上旬号)にて紹介されました
「植民地文化研究15」(2016年7月15日号/大東和重氏・評)にて紹介されました
「週刊読書人」(2016年7月22日号/関智英氏・評)にて紹介されました
「沖縄タイムス」(2016年8月13日付、評者・又吉盛清)に紹介されました。
「東方」(2017年2月号/八木はるな氏・評)にて紹介されました。
「中国研究月報」(2017年4月号/新田龍希氏・評)にて紹介されました。
「民衆史研究」(第94号2018年3月号/和泉司氏・評)にて紹介されました。

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