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サピエンティア49

近代都市の下層社会

近代都市の下層社会

東京の職業紹介所をめぐる人々

奥定 泰之:装丁

四六判/上製/288ページ/刊行

978-4-588-60349-5 C3321

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内容紹介

明治から大正にかけて、近代化の進む東京には全国から人が集まってきた。彼らは住居近くの職業紹介所を利用してより良い仕事を探すが、技術を持たない人々が就けるのは、ほとんどが日雇労働や女中などだった。江戸時代の流れを組む口入屋から、宗教団体による慈善事業、西欧を手本とした公立の紹介所まで、各事業の成立と展開、国や自治体の政策などを体系的に検討し、下層社会が拡大した経緯を追う。

目次

序章 職業紹介所による就業
 1 新聞記者の注目する施設
 2 近代化と職業紹介事業
 3 本書の構成

第1章 近代化と口入業者の変質
 1 自由営業と口入屋
 2 裏の顔を持つ口入屋
 3 風紀問題と警察の介入

第2章 産業化と日雇周旋の拡大
 1 親方の営利事業化
 2 日雇終戦の組織化
 3 地方へ送られる労働者たち

第3章 情報化と職業案内所の登場
 1 求人情報を売るものたち
 2 新手のビジネスの闇
 3 警察の対決策、規制化

第4章 貧困問題と無料宿泊所の設立
 1 職業紹介を行う宿泊所
 2 感化救済事業と自立への試み
 3 大正時代初期にかけての事業

第5章 苦学生を救う基督教救世軍労働寄宿舎
 1 労働を前提とする寄宿舎
 2 感化救済事業と施設の増設
 3 工場街への設置と事業の課題

第6章 三つの公益事業の試み
 1 基督教青年会の人事相談部
 2 浄土宗の労働共済会
 3 非宗教・非営利の東京模範紹介所

第7章 公設東京市職業紹介所の誕生
 1 西欧の公益事業と「一等国」の体面
 2 都市貧困層のための職業紹介所
 3 貧困への対応と地盤作り

終章 職業紹介所の行方
 1 近代東京の職業紹介事業
 2 施設が注目される時代

あとがき
索引

著訳者プロフィール

町田 祐一(マチダ ユウイチ)
1982年、東京都生。日本大学大学院文学研究科日本史専攻博士後期課程修了。博士(文学)。日本大学文理学部助教を経て、現在、日本大学生産工学部助教。
主要著作:『近代日本と「高等遊民」―─社会問題化する知識青年層』(吉川弘文館、2010年)、『近代日本の就職難物語──「高等遊民」になるけれど』(吉川弘文館、2016年)ほか。

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Book Review
書評

「日本経済新聞」(2016年12月11日付/難波功士氏・評)で紹介されました
「出版ニュース」(2017年1月下旬号)にて紹介されました。
「図書新聞」(2017年4月15日号/遠城明雄氏・評)にて紹介されました。
「史學雑誌」(2017年7月20日号/鈴木智行氏・評)にて紹介されました。
「歴史評論」(第810号/中島久人氏・評)にて紹介されました。
「日本歴史」(2017年11月号/西成田豊氏・評)にて紹介されました。
「歴史学研究」(2018年4月号/大杉由香氏・評)にて紹介されました。
「日本史研究」(第675号、2018年12月/布川弘氏・評)に紹介されました。
「史叢」(101号、2019年9月/土屋好古氏・評)に紹介されました。

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