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法政大学大原社会問題研究所叢書

「論争」の文体

「論争」の文体

日本資本主義と統治装置

A5判/上製/430ページ/刊行

978-4-588-62546-6 C1330

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書籍状態 | 良品

内容紹介

1920年代から30年代にかけてこの国のマルクス派を二分して闘われた〈日本資本主義論争〉とは、政治の文体あるいは物語をめぐる衝突であった。再生産論、革命論、国家論、そして天皇制──中断され、閉じられた論争の鍵概念をいまいちど現代思想の方法論的雑踏のなかに差し戻し、資本の〈内部─外部〉を分析する諸論考のもとに新たな言説装置として再構築する試み。

目次

はじめに──方法の問題と「論争」の始点
 第一章 方法の問題──層序論的接近(長原 豊)
 第二章 「論争」の始点──〈帝国〉?主義(長原 豊)

I 再領土化装置としての国家──再生産される「外部?他者」
 第一章 危機・恐慌と植民地主義──併合される外部(ケン・カワシマ[沖 公祐訳])
 第二章 新たな歴史学(グローバル・ヒストリー)と「論争」の死角──抹消される外部(平野克弥)
 第三章 被差別部落という装置と原国家──側置される外部(友常 勉)
 第四章 「女性」の不在と「惨苦の茅屋」──嵌入する外部(榎 一江)

II 脱領土化装置としての資本──再生産する「内部?自己」
 第一章 「論争」の理論的地平──再生産論批判の観点から(沖 公祐)
 第二章 「古来もの」と残滓──「論争」の「時政学」的再措定(ギャヴィン・ウォーカー[根岸海馬訳])
 第三章 資本?主義の〈鹵獲?捕獲〉装置──資本と天皇?制(長原 豊)

III 「論争」の予?後(プログノーシス)──批評(クリティーク)と史料(アルシーヴ)
 第一章 革命の代補──日本資本主義と「近代の超克」(位田将司+立尾真士+宮澤隆義)
 第二章 〈歴史的なこと〉の寓喩(アレゴリー)──「論争」の国際的再措定のために(ギャヴィン・ウォーカー[中村勝己訳])

 謝辞(長原 豊)

著訳者プロフィール

法政大学大原社会問題研究所(ホウセイダイガクオオハラシャカイモンダイケンキュウジョ)
社会労働問題の研究所であると同時に、利用者の資格を問わない専門図書館・資料館であり、文献情報センターとしても機能する。1919年、大原孫三郎によって創立された、社会科学分野では日本でもっとも古い歴史をもつ民間研究機関。1949年、法政大学と合併し附置研究所となる。

長原 豊(ナガハラ ユタカ)
法政大学経済学部教授。著書に『ヤサグレたちの街頭──瑕疵存在の政治経済学批判 序説』(航思社)、『敗北と憶想──〈瑕疵存在の史的唯物論〉』(航思社)ほか。

ギャヴィン・ウォーカー(Gavin Walker)
マギル大学歴史学部准教授。著書にThe Sublime Perversion of Capital (Duke University Press), Marx et la politique du dehors (Lux Éditeur) ほか。

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