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プロスポーツビジネスと地域社会
プロスポーツビジネスと地域社会
日本と欧州のコモンセクター
A5判/並製/284ページ/刊行
ISBN978-4-588-69602-2 C0075
内容紹介
内容紹介
日本のJリーグ、プロ野球をはじめ、ブンデスリーガ、プレミアリーグ、ラ・リーガを題材に、プロスポーツ経営と地域社会の関係を捉え直す一冊。各国の運営や規制の違いを比較し、単なる経済的利益を超えた「地域主導」の仕組みをひもとく。球団やクラブを地域資源と捉える「コモンセクター」の視点から、人と人とのつながりを紡ぎ、民主的な関係性のもとで豊かな地域社会に貢献する新たなプロスポーツ像を描き出す。
目次
目次
プロローグ プロスポーツへのアプローチ 【釜崎太】
第Ⅰ部 ドイツ・ブンデスリーガ
第1章 クラブの議決権は誰のものか?──50+1ルール 【釜崎太・溝口赳史】
1 はじめに
2 ブンデスリーガのレギュレーション:50+1ルール
3 クラブオーナーとしての総合型地域スポーツクラブ
4 プロサッカークラブの地域性
5 非営利法人の経済効果
6 おわりに
第2章 ウルトラスと会員文化がつくる新しい公共性──バイエルン・ミュンヘン、1860ミュンヘン、1. FCケルン、ヴェルダー・ブレーメン 【釜崎太】
1 はじめに
2 ドイツサッカーのファン文化
3 会員文化の真骨頂:スポーツと政治の関係
4 ウルトラスの闘いと公共性の構造転換
5 おわりに:50+1ルールのゆくえ
第3章 社員も地域も豊かにする企業スポーツ──バイエル04レバークーゼン 【宮坂倖乃・佐藤慈】
1 はじめに
2 バイエル社の福利厚生と企業クラブの起源
3 体操クラブ04の設立
4 「黄色」労働者組織と非営利法人の自立性
5 ナチズム下での非営利法人の解体
6 戦後の改革とトップスポーツの支援
7 おわりに
第Ⅱ部 イギリス・プレミアリーグ
第4章 外国資本からクラブを取り戻せ!──フットボール・ガバナンス法の成立 【髙部厳輝】
1 はじめに:欧州スーパーリーグ構想
2 プレミアリーグの誕生:世界を顧客にするプロスポーツのビジネスモデル
3 外資の席巻とクラブの変容:ブルームーンからブルーチップへ
4 フットボール・ガバナンス法の成立:ガバメントから協治ガバナンスへ
5 おわりに:スーパーリーグ構想の帰結
第5章 マンUのインデペンデント・サポーターが創った理想のフットボールクラブ──FCユナイテッド・オブ・マンチェスター(FCUM) 【張寿山】
1 はじめに
2 マンUへの愛をどうあらわすべきか、サポーターの葛藤
3 FCUM創設時の基本理念と非営利法人へのこだわり
4 創設後発展し続けた最初の10年間
5 現在も続く試行錯誤
6 おわりに
第6章 英国最大のサポーター・トラスト──ハート・オブ・ミドロシアンFC 【江口波輝】
1 はじめに:スコティッシュ・プレミアシップの特徴とオーナーシップ
2 オールドファームとミニ・オールドファーム?
3 集中的オーナーシップへの転換と「白馬の騎士」
4 真の「白馬の騎士」は誰か?
5 おわりに:ハーツの再生とサポーター・オーナーシップ
第Ⅲ部 スペイン・ラ・リーガ
第7章 アソシエーションの土壌から生まれたスポーツ株式会社という工夫──スポーツビジネスが支えるもうひとつのラ・リーガ、ラ・リーガ・ジェニュイン 【張寿山】
1 はじめに
2 スペインのスポーツを支えるアソシエーション
3 スポーツの市場化とスポーツ組織の桎梏
4 スポーツ株式会社SADへの転換と発展
5 SADと株式会社の違い
6 SAD制度見直しの動き
7 ラ・リーガとスポーツクラブが支える知的障害者サッカーリーグ
8 おわりに
第8章 アトレティック・クルブという信仰 【小澤一郎】
1 はじめに:アトレティック・クルブとは?
2 独自の言語と歴史を持つバスク地方
3 クラブの歴史
4 揺るぎない哲学「バスク主義」
5 「レサマ」という育成機関たる中心地
6 ソシオ制クラブ
7 おわりに
第Ⅳ部 日本・NPBとJリーグ
第9章 知られざる「市民球団」の過去と現在──広島東洋カープ 【二宮清純】
1 はじめに
2 カープの誕生
3 カープと戦後復興の物語
4 カープの危機と再生
5 おわりに
第10章 Jリーグ革命による市民クラブの誕生と危機──横浜FC、YSCC、湘南ベルマーレ【二宮清純】
1 はじめに
2 Jリーグ革命
3 横浜フリューゲルスの吸収合併と横浜FCの試み
4 横浜スポーツ&カルチャークラブ
5 湘南ベルマーレ
6 おわりに
第11章 スタジアム建設と社会経済──北海道日本ハムファイターズ 【髙部厳輝】
1 はじめに
2 北海道日本ハムファイターズの地域貢献活動
3 NPO法人北海道野球協議会の役割と社会経済
4 おわりに
第12章 地域住民の自己実現と非営利組織がもたらす地域の豊かさ──ギラヴァンツ北九州 【二宮清純・釜崎太】
1 はじめに
2 ギラヴァンツ北九州の設立と法人格:NPO法人から株式会社へ
3 ギラヴァンツ北九州の現在:持株会とミクニワールド・スタジアムの建設
4 ギラヴァンツ北九州のオープン・マインド・プログラム
5 NPO法人に期待される役割と課題
6 おわりに
エピローグ プロスポーツクラブとコモンズ 【釜崎太】
著訳者プロフィール
著訳者プロフィール
釜崎 太(カマサキ フトシ)
1970年生まれ、福岡県北九州市出身。広島大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。明治大学法学部教授、明治大学大学院教養デザイン研究科担当。著書に『教育における身体知研究序説』(共著)など多数。
二宮 清純(ニノミヤ セイジュン)
1960年生まれ、愛媛県八幡浜市出身。明治大学大学院教養デザイン研究科博士課程修了。博士(学術)。広島大学特別招聘教授。スポーツジャーナリストとして著書に『スポーツ名勝負物語』『最強のプロ野球論』『森保一の決める技法──サッカー日本代表監督の仕事論』など多数。
小澤 一郎(オザワイ チロウ)
1977年生まれ、京都府京都市出身。早稲田大学教育学部卒業。学士(教育学)。スポーツジャーナリスト。2024年6月からスペイン在住。スペイン外国特派員記者協会所属。著書に『強さと幸せを両立するスペイン流サッカー育成論』『サッカー戦術用語ガイド』など多数。
書影・書誌の利用について
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プロスポーツビジネスと地域社会
Additional Information for the Book
追加情報
執筆者
張寿山(チョウ ジュザン)
1954年生まれ、東京都世田谷区出身。明治大学大学院教養デザイン研究科博士課程修了。博士(学術)。明治大学リベラルアーツ研究所研究員。著書に『雲南の歴史と文化とその風土』(共著)、論文に「スポーツ事業組織の営利・非営利モデルの選択要件についての考察」など。
髙部 厳輝(タカベ ゲンキ)
1998年生まれ、静岡県浜松市出身。日本体育大学児童スポーツ教育学部卒業。明治大学大学院教養デザイン研究科博士前期課程修了。修士(学術)。明治大学大学院教養デザイン研究科博士後期課程在学。論文に「北海道野球協議会と北海道日本ハムファイターズの社会貢献活動に見る社会経済──NPO法人と企業の連携の意義と課題」など。
佐藤 慈(サトウ イツク)
1999年生まれ、神奈川県横浜市出身。明治大学文学部卒業。明治大学大学院教養デザイン研究科博士前期課程修了。修士(学術)。明治大学大学院教養デザイン研究科博士後期課程在学。論文に「メディア・スポーツのリアリティ──「ヴァーチャル社会」論からの考察」など。
宮坂 倖乃(ミヤサカ ユキノ)
2000年生まれ、埼玉県さいたま市出身。明治大学法学部卒業。明治大学大学院教養デザイン研究科博士前期課程修了。修士(学術)。株式会社リクルート。
江口 波輝(エグチ ハヅキ)
2002年生まれ、東京都足立区出身。東洋大学ライフデザイン学部健康スポーツ学科卒業。明治大学大学院教養デザイン研究科博士前期課程在学。
溝口 赳史(ミゾグチ タケシ)
2001年生まれ、東京都杉並区出身。日本体育大学スポーツ文化学部スポーツ国際学科卒業。明治大学大学院教養デザイン研究科博士前期課程在学。