叢書・ウニベルシタス 1042
社会の宗教

四六判 / 488ページ / 上製 / 定価:5,800円 + 税 
ISBN978-4-588-01042-2 C3336 [2016年06月 刊行]

内容紹介

『社会の政治』と同じく、ルーマンの没後に編者の手で遺稿がまとめられた。刊行後すぐに社会学者や神学者からの絶賛と批判にさらされた。宗教システム論を扱った『宗教の機能』の刊行から約20年。そのたんなる延長ではなく、オートポイエーシス概念を用いていかに理論を変化させ、展開しているかという点も読者の興味を引くに違いない。〔社会学〕
→好評既刊書:『社会の法』『社会の芸術』『社会の社会』『社会の科学』『社会の政治』『社会構造とゼマンティク』など

著訳者プロフィール

ニクラス・ルーマン(ルーマン ニクラス)

(Niklas Luhmann)
1927年ドイツのリューネブルクに生まれる。1968-1993年ビーレフェルト大学社会学部教授。70年代初頭にはハーバーマスとの論争により名を高め、80年代以降「オートポイエーシス」概念を軸とし、ドイツ・ロマン派の知的遺産やポスト構造主義なども視野に収めつつ、新たな社会システム理論の構築を試みた。90年前後よりこの理論を用いて現代社会を形成する諸機能システムの分析を試み、その対象は経済、法、政治、宗教、科学、芸術、教育、社会運動、家族などにまで及んだ。1998年没。『宗教論』『近代の観察』『社会の法』『社会の芸術』『社会の社会』『社会の科学』『社会の政治』『社会構造とゼマンティク』 (以上、法政大学出版局)など邦訳多数。

土方 透(ヒジカタ トオル)

1956年、東京都生まれ。中央大学大学院博士課程修了博士(社会学)。聖学院大学教授。Soziale Systerne: Zeitschrijt jur soziologische Theorie学術顧問。編著書:『ルーマン──来るべき知』(編著、勤草書房、1990年)、『リスク──制御のパラドクス』(共編著、新泉社、2002年)ほか。『宗教システム/政治システム』(編著、新泉社、2004年)、『法という現象──実定法の社会学的解明』(ミネルヴァ書房、2007年)、『現代社会におけるポスト合理性の問題』(編著、聖学院大学出版会、2012年)、Riskante Strategien: Beitrage zur Soziologie des Risikos(共編著、Opladen, 1997), Das positive Recht als soziales Phanomen, Berlin, 2014ほか

森川剛光(モリカワ タケミツ)

1969年、東京都生まれ。大阪大学、ハイデルベルク大学、ウィーン大学、チューリヒ大学、バーゼル大学など日欧の大学で非常勤講師として教歴を重ねる。2001年カッセル大学(ドイツ)博士号(社会学)、2012年ルツェルン大学(スイス)教授資格(ハピリタチオン)取得。ルツェルン大学私講師。編著書:Handeln, Welt und Wissenschaft: Zur Logik、Erkenntniskritik und Wissenschaftstheorie fur Kulturwissenschaften bei Friedrich Gottl und Max Weber, 2001, Die Welt der Liebe. Liebessemantiken zwischen Globalitat und Lokalitat (Hg.), Bielefeld, 2014, Liebessemantik und Sozialstruktur: Transformationen in Japan von 1600 bis 1920, Bielefeld, 2015ほか。訳書:A. ナセヒ/G. ノルマン『ブルデューとルーマン──理論比較の試み』(新泉社、2006年)ほか。

渡曾知子(ワタライ トモコ)

1979年、宮城県生まれ。2009年、ミュンヘン大学博土課程修了博士(社会学)。横浜市立大学国際総合科学部准教授。論文:「相互作用過程における『包摂』と『排除』──N. ルーマンの『パーソン』概念との関係から」(『社会学評論』57巻 3号、2006年)、“Integration through Activation?: Unfolding Paradox for Mobilizing Will to Self-Help", Journal of Comparative Social Work, 7-2, 2012, "Inklusion und Kognition: Eine systemtheoretische Betrachtung der Praxis aktivierender Integrationspolik", LMU Munchen, 2015(http://edoc.ub.uni-muenchen.de/18668/ 2016年3月22日現在)ほか。

畠中茉莉子(ハタナカ マリコ)

1988年、奈良県生まれ。神戸大学大学院国際文化学研究科博士課程在籍中。論文:「ニクラス・ルーマンにおけるシステムと宗教──機能と意味のはさまで」 (『国際文化学』27、28号、2014-2015年)ほか。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第一章 宗教という意味形式
第二章 コード化
第三章 宗教の機能
第四章 偶発性定式としての神
第五章 宗教的コミュニケーションの分出
第六章 宗教組織
第七章 宗教の進化
第八章 世俗化
第九章 自己記述

書評掲載

「出版ユース」(2016年8月中旬号)に紹介されました。

「図書新聞」(2016年11月26日号/久保田浩氏・評)にて紹介されました。

関連書籍

『社会の法 1 〈新装版〉』
ニクラス・ルーマン:著
『社会の法 2』
ニクラス・ルーマン:著
『社会の政治』
ニクラス・ルーマン:著
『社会構造とゼマンティク 3』
ニクラス・ルーマン:著
『社会の芸術 〈新装版〉』
ニクラス・ルーマン:著
『社会の社会 1』
ニクラス・ルーマン:著
『社会の社会 2』
ニクラス・ルーマン:著
『社会の科学 1』
ニクラス・ルーマン:著
『社会の科学 2』
ニクラス・ルーマン:著