樹海の民
舟・熊・鮭と生存のミニマム

四六判 / 290ページ / 上製 / 定価:3,200円 + 税 
ISBN978-4-588-33503-7 C1039 [2011年10月 刊行]

内容紹介

自然は、どれほどの人を養えるのか。著者のライフワークである「生存のミニマム」をテーマに、シベリアの樹海の民を訪ねたフィールドワークの記録。基本的な食糧確保の問題、身体活動の延長上に位置する一人乗りの舟・オモロチカをはじめ、移動や狩りに使われる道具の問題、鮭・鱒や熊をめぐる精神世界を論じ、日本海を挟んでわが国の造船技術や漁撈民俗、熊送りの儀礼との比較検討におよぶ。

著訳者プロフィール

赤羽 正春(アカバ マサハル)

1952年長野県に生まれる.明治大学卒業,明治学院大学大学院修了.文学博士(新潟大学).
著書:ものと人間の文化史103『採集──ブナ林の恵み』, 同133『鮭・鱒』Ⅰ・Ⅱ,同144『熊』(以上,法政大学出版局),『日本海漁業と漁船の系譜』(慶友社),『越後荒川をめぐる民俗誌』(アペックス), 編著:『ブナ林の民俗』(高志書院).

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

  序 章 樹海を辿る  9

第Ⅰ部 樹海レポート  15

  第一章 アルセネボ村との邂逅  16
  第二章 ナナイの村々  97

第Ⅱ部 日本海をめぐって  127

  第一章 大陸(北)の伝統造船技術の北太平洋への
      張り出しと南下  128
  第二章 身体活動の延長上にある北方船の技術  167
  第三章 北の熊・南の猪鹿  197
  第四章 アムールランドの熊をめぐる伝承  227
  第五章 鮭・鱒と生存のミニマム  263

  終 章 生存のミニマム  277

  あとがき  287

関連書籍

・同著者既刊『採集』、『鮭・鱒』(全2巻)、『熊』(いずれも小局刊《ものと人間の文化史》)。