サピエンティア 40
ヴェール論争
リベラリズムの試練

四六判 / 280ページ / 上製 / 定価:3,000円 + 税 
ISBN978-4-588-60340-2 C3331 [2015年06月 刊行]

内容紹介

ヨーロッパ社会とイスラム移民の政治的・社会的な軋轢が増えている。本書はムスリム女性のヴェールを容認するイギリス、法律で禁止したフランス、キリスト教国家を前面に押し出すドイツの移民政策や受容と排除の問題を示す。著者はヴェールをアイデンティティを映す鏡ととらえ、自分とは何者かを直視し、どのような社会を持ちたいのか再考しなければならないと訴える。

著訳者プロフィール

クリスチャン・ヨプケ(ヨプケ,C.)

(Christian Joppke)
1959年生まれ。カリフォルニア大学バークレー校博士(社会学)。南カリフォルニア大学助教授、欧州大学院大学教授、ブリティッシュ・コロンビア大学教授、ブレーメン大学教授、パリ・アメリカ大学教授などを経て、現在、スイスのベルン大学教授。
既訳書には『軽いシティズンシップ──市民、外国人、リベラリズムのゆくえ』岩波書店、2013年がある。その他の主著としては、Immigration and the Nation-State: The United States, Germany, and Great Britain, Oxford University Press, 1999, The Secular State Under Siege: Religion and Politics in Europe and America, Polity Press, 2015など。

伊藤 豊(イトウ ユタカ)

1967年高知県生まれ。山形大学人文学部教授(比較文化、文化交流史)。
主な業績:ジェームズ・W. シーザー『反米の系譜学』(共訳)ミネルヴァ書房、2010年、『「リベラル・ナショナリズム」の再検討─―国際比較の観点から見た新しい秩序像』(共著)ミネルヴァ書房、2012年ほか。

長谷川 一年(ハセガワ カズトシ)

1970年岡山県生まれ。島根大学法文学部准教授(政治思想史)。
主な業績:『政治概念の歴史的展開 第5巻』(共著)晃洋書房、2013年、デイヴィッド・ミラー「歪んだ材木か、曲げられた小枝か──バーリンのナショナリズム」(翻訳)『思想』第1087号、2014年11月ほか。

竹島 博之(タケシマ ヒロユキ)

1972年北海道生まれ。東洋大学法学部教授(政治哲学)。
主な業績:バーナード・クリック『シティズンシップ教育論──政治哲学と市民』(共訳)法政大学出版局、2011年、ウィル・キムリッカ『土着語の政治──ナショナリズム・多文化主義・シティズンシップ』(監訳)法政大学出版局、2012年ほか。

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序文

第1章 西欧におけるイスラムのヘッドスカーフ

第2章 共和国フランスにおける生徒のヘッドスカーフ

第3章 キリスト教的-西洋的ドイツにおける教師のヘッドスカーフ

第4章 多文化主義国家イギリスにおける過激なヘッドスカーフ

第5章 リベラリズムとムスリムの統合

訳者解題
訳者あとがき
索引

書評掲載

「出版ニュース」(2015年8月中旬号)に紹介されました。

「朝日新聞」(2015年8月16日付/杉田敦氏・評)に紹介されました。

「図書新聞」(2015年10月31日号/伊達聖伸氏・評)に紹介されました。

「しんぶん 赤旗」(2016年2月7日付/伊東俊彦氏・評)に紹介されました。

関連書籍

『正義のフロンティア』
マーサ・C.ヌスバウム:著
『正義の秤(スケール)』
ナンシー・フレイザー:著
『土着語の政治』
ウィル・キムリッカ:著
『言葉と爆弾』
ハニフ・クレイシ:著