音楽テイストの大転換
ハイドンからブラームスまでの演奏会プログラム

四六判 / 642ページ / 上製 / 定価:6,800円 + 税 
ISBN978-4-588-41029-1 C1073 [2016年01月 刊行]

内容紹介

何が、そして、誰が、「クラシック」となったのか。18世紀後半から19世紀終わりにかけて、ウィーン・ライプツィヒ・ロンドン・パリという音楽都市で、人びとの音楽テイストが分化していく過程を、当時の「演奏会プログラム」を分析して実証的にたどり、演奏会における各種の慣習の変化から、音楽そのもののあり方が転換していく一大パノラマを示す。当時のプログラムなど図版多数。

著訳者プロフィール

ウィリアム・ウェーバー(ウェーバー ウィリアム)

(William Weber)
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校歴史学科名誉教授.ハーバード大学を卒業後,シカゴ大学で博士号取得.ヨーロッパの音楽社会史について造詣が深い.博士論文は『音楽と中産階級――演奏会の社会史』(城戸朋子訳,法政大学出版局,1983)として出版されている.著書にイングランドにおける「クラシック」音楽の研究書である The Rise of Musical Classics in Eighteenth-Century England: A Study in Canon, Ritual & Ideology, Oxford: Clarendon Press, 1992 などがあり,編著に Wagnerism in European Culture and Politics, eds. by David C. Large and William Weber, Ithaca: Cornell University Press, 1984 などがある.

松田 健(マツダ タケシ)

関西外国語大学外国語学部教授.マサチューセッツ大学アマースト校よりPh.D.取得(社会学).専門は組織論,日本社会論,音楽社会学.アメリカ社会学会,日本社会学会,日本チェロ協会会員.著書に『テキスト現代社会学 第2版』(ミネルヴァ書房,2008)など.1980年代にフリーランスのチェロ奏者として西日本の管弦楽団や劇場,スタジオなどで幅広い演奏活動を行った.1990年〜1994年、マサチューセッツ大学アマースト校Performing Arts Divisionチェロ講師.チェロは山口香子,竹内良治,Marion Davies,Leopold Teraspulsky,およびEric Bartlettに師事.

※上記内容は本書刊行時のものです。

目次

演奏会プログラムの図版
テキスト表記による演奏会プログラム事例
謝辞
日本語版への謝辞

序章

第Ⅰ部 寄せ集めと同僚主義の時代――一七五〇〜一八〇〇年
第一章 概念と文脈
第二章 寄せ集め方式のいろいろ

第Ⅱ部 危機と実験の時代――一八〇〇〜一八四八年
第三章 音楽アイデアリズムと旧秩序の危機
第四章 室内楽演奏会の興隆
第五章 慈善演奏会とヴィルチュオーソ演奏会における慣習と実験
第六章 管弦楽演奏会のクラシカル・レパートリー形成へ向けて
第七章 プロムナード・コンサート――「ポップス」の興隆

第Ⅲ部 新秩序の創立期――一八四八〜一八七五年
第八章 クラシカル音楽が覇権を確立する
第九章 一般公衆のための声楽

エピローグ――一九一四年における音楽界の状況


訳者あとがき

主要文献目録
索引

書評掲載

「ぶらあぼ」(2016年3月号)にて紹介されました。

「京都新聞」(2016年2月14日付)にて紹介されました。

「図書新聞」(2016年7月9日号/土田英三郎氏・評)にて紹介されました。

関連書籍

『音楽と中産階級 〈新装版〉』
ウィリアム・ウェーバー:著
『音楽祭の社会史』
S.ギャラップ:著
『モーツァルト 〈新装版〉』
ノルベルト・エリアス:著
『第九』
ディーター・ヒルデブラント:著
『ルネサンスの音楽世界』
ベルンハルト・モールバッハ:著
『中世の音楽世界』
ベルンハルト・モールバッハ:著