〈書物復権〉2025 共同復刊 復刊書決定

〈書物復権〉2025に多くのリクエストをいただきありがとうございました。
この度、小局からは以下の書籍を復刊することが決定いたしました。

G.ショーレム/山本尤訳『ベンヤミン – ショーレム往復書簡〈新装版〉』(ウニベルシタス)◆現代批評の俊英ベンヤミンとユダヤ神秘思想研究の碩学ショーレムが、悪化する状況、人々の消息、互いの仕事とその周辺を克明に綴った1930年代の精神史的証言。

H.-G.ガダマー/三浦國泰訳『健康の神秘〈新装版〉』(ウニベルシタス)◆近代科学主義によって健康を対象化する現代医学を批判しつつ、解釈学的存在論の立場から「存在」としての健康の神秘を考察する、ガダマー最晩年の不屈の批判精神。

L.ブレンナー/芝健介訳『ファシズム時代のシオニズム〈新装版〉』(ウニベルシタス)◆シオニズム運動を世界史的な視野で考察しつつ、シオニストとナチとの知られざる関係を剔抉し、全体主義に覆われた20世紀の暗部を鋭く照射する反シオニズム論。

A.クロー/岩永博、井上裕子、佐藤夏生、新川雅子訳『メフメト二世〈新装版〉』◆コンスタンティノープルの征服によりローマ帝国に永遠の終焉をもたらし、オスマン帝国の基礎を築いた征服王メフメト二世の生涯、政治的理念と強烈な個性を描く。

長沼美香子『訳された近代』◆明治初期に文部省主導で進められ、最先端の西洋文明を紹介した全97編の『百科全書』翻訳・出版事業は、近代日本の学知に何をもたらしたのか。初の翻訳学的研究。

詳しくは専用サイトをご覧ください。
https://store.kinokuniya.co.jp/event/fukken2025/