小局からのお知らせ

〈書物復権〉2020 復刊リクエスト受付中

毎年恒例の〈書物復権〉共同復刊、2020年は第24回を数えます。復刊の候補にあがったのは138点139冊と、充実したリストをそろえることができました。参加各社がそれぞれの出版の歴史のなかで、この後も読者に届けたいと考えている各分野の基本書です。ぜひ、ご覧のうえリクエストいただき、1点でも多くの復刊の実現にご協力ください。
 また今回も、通常では復刊しにくい少数のご要望にお応えるべく、オンデマンド版での復刊も実施いたします。

復刊リクエストは下記のサイトからおこなえます。

紀伊國屋書店のリクエストサイトはこちら
https://www.kinokuniya.co.jp/c/fukken2020/

復刊ドットコムのリクエストサイトはこちら
https://www.fukkan.com/list/rsearch/?tagid=10237

小局の復刊候補は下記の書籍です。

解明 M.セールの世界
ミッシェル・セール/梶野吉郎、竹中のぞみ訳
初版年1996年・最終版年1996年/四六/334頁/予価(本体3700円+税)
現代思想界に特異な光彩を放つセールが、自らの思想の生成過程を初めて明かす。百科全書的知の探検を経て、科学と詩・哲学と文学との統合に至る軌跡を縦横に語る。

人間知性研究〈新装版〉
D.ヒューム/斎藤繁雄、一ノ瀬正樹訳
初版年2011年・最終版年2011年/A5/300頁/予価(本体4800円+税)
主著『人間本性論』第1巻をよりよく書き直したという本書で、ヒュームは、因果論を深め、自由と必然、奇跡や摂理などを新たに論じた。『人間本性論摘要』を付す。

観光のまなざし
ジョン・アーリ、ヨーナス・ラースン/加太宏邦訳
初版年2014年・最終版年2015年/四六/334頁/予価(本体4600円+税)
フーコーの〈まなざし〉の概念を手がかりに、ツーリストの視線とその対象を歴史的・経済的・文化的・視覚的レベルにおいて分析。観光をテクストに文化を読み解く。

場所を消費する〈新装版〉
ジョン・アーリ/吉原直樹、大澤善信監訳
武田篤志、松本行真、齋藤綾美、末良哲、高橋雅也訳
初版年2012年・最終版年2012年/四六/450頁/予価(本体4800円+税)
拡張され、圧縮され、使い尽くされる〈場所〉の多様な問題とその構造変容を探る場所の社会学論集。広範囲な分野における「時間-空間の社会分析」の重要性を論じる。

石器時代の経済学〈新装版〉
M.サーリンズ/山内昶訳
初版年2012年・最終版年2012年/四六/454頁/予価(本体4800円+税)
未開社会の狩猟・採集に関する豊富なデータを駆使して、「始原のあふれる社会」を実証的に描き、「飢えと過重労働」だけを見る旧来の未開社会観を根底から覆す。あわせて、生産とは何かを問いなおしつつ生存のための経済活動の一般理論を構築。

キッチュの心理学
A.モール/万沢正美訳
初版年1986年・最終版年2000年/四六/344頁/予価(本体3800円+税)
キッチュとは何か。にせもの・まがいものとして常に真正と対比されつつ芸術・宗教等文化の発展を担い、現代の消費社会に生きるこの現象の意味と機能を解き明かす。

孤独の迷宮
O.パス/高山智博、熊谷明子訳
初版年1982年・最終版年2007年/四六/320頁/予価(本体3400円+税)
メキシコとは何か。その特異な国民性の根源と本質を解き明かし、未来を模索し彷徨するメキシコ人の迷宮は全人類に共通すると説く詩人パスの鋭く現代に迫る文明論。

フランスの自伝
P.ルジュンヌ/小倉孝誠訳
初版年1995年・最終版年1995年/四六/342頁/予価(本体3600円+税)
〈自伝〉という特異かつ曖昧な文学ジャンルを、その定義・歴史・諸問題等の考察を通して明確に位置づける。ルソー、サルトルをはじめヨーロッパ古今の作品を評察。

リクエスト〆切は2020年2月29日です。
たくさんのリクエストをお待ちしております。