小野坂 元:著『ILOの対中関与と上海YWCA』が「UTokyo BiblioPlaza」に紹介されました
お知らせ
閔東曄:著『植民地朝鮮と〈近代の超克〉』が「日本歴史」(2025年11月号、vol.930、2025年11月01日発行/宮島光志氏・評)」に紹介されました
フランツ・ヘッセル:著, 岡本 和子:訳『ベルリン散歩』が「週刊読書人」(2025年10月03日号/坂本彩希絵氏・評)に紹介されました
ハインリヒ・ハイネ:著, 今本 幸平:訳『アルマンゾル』が「聖教新聞」(2025年07月01日付)に紹介されました
佐藤進一著『古文書学入門』が「朝日新聞」(2025年10月18日付/松沢裕作氏・評)に紹介されました
ベン・ブラッドリー:著, 根津 朝彦:訳, 阿部 康人:訳, 石田 さやか:訳, 繁沢 敦子:訳, 水野 剛也:訳『ベン・ブラッドリー自伝』が「朝日新聞 天声人語」(2025年10月19日付)に紹介されました
マリー=モニク・ロバン:著, 杉村 昌昭:訳『細菌万歳!』が「日本経済新聞」(2025年10月11日付)に紹介されました
星名 定雄:著『陸・海・空、手紙をはこぶ』が日本郵趣協会「郵趣文献賞」を受賞しました
法政大学出版局では、2014年より「法政大学出版局学術図書刊行助成制度」を設け、全国の各大学在職の研究者および民間研究者を対象に、優れた学術的価値を有する専門的研究成果の募集を行っております。
2025年も、春に第12回目の募集を行い、局内および小局理事会における厳正な審査と、外部の審査員による評価を経て、本年度は下記2点の論文作品を刊行助成対象とすることに決定しました。
(1)
著者:崔智喜氏
論文名:『中曽根政権期における日朝関係──東アジア国際関係と日朝二国間関係の交錯』
《選考理由》
「1980年代日本の北朝鮮外交を、国際環境と国内要因の双方から検証した優れた研究。第一の長所としては、韓国側未公刊史料をフルに利用し、公開度の劣る日本の外務省記録を補うことで、当該期日本の北朝鮮外交の実像を説得的に描き出しえている点がある。第二に、1980年代の日本外交論としても示唆的である。80年代の朝鮮半島をめぐる国際政治は、韓国の五輪開催やクロス承認論の提唱によって、より柔軟性な関係性の構築可能性をもった時代であり、北朝鮮もそれに一定呼応する態度を示していた。第三に、中曽根政権論としても重要な問題提起をなしている。同政権は、同時代的には「右傾化」「タカ派」という文脈で論じられていたが、著者は中曽根の外交姿勢を「西側陣営の一員として確固たる地位を確保しようとしながらも、理念やイデオロギーだけに固執せず、冷徹に国益を見極めようとした…リアリスティックな外交」と評する。また、石橋政嗣代表時代には「ニュー社会党路線」のもと、社会党の対韓接近など従来とは異なるプラグマティックな姿勢があり、日朝関係の文脈では政府・外務省と社会党には補完的関係が存在していたことを説得的に論証していることも印象的である。本研究は間違いなく今後参照される研究になる。」
(2)
著者:山本佳生氏
論文名:『ユマニストの「場(ロクス)」──初期近代におけるコモンプレイス・ブックの理論と実践』
《選考理由》
「本書はルネサンス期に流行した「コモンプレイス・ブック」と呼ばれる見出し語別引用句集を軸に、その古代ローマ(や古代ギリシア)の淵源から説き起こし、エラスムスを中心にしたルネサンス期における展開を手稿の調査も含めて綿密に跡づけ、とくにモンテーニュの場合を例にフランス人文主義者たちの仕事の現場に迫ろうとしたもの。ルネサンス期という印刷術の普及に伴う爆発的な情報量の増大という事態に対する当時の人たちの対応については、日本でも新たな知の分類法と記憶術といった観点を中心に従来も研究がなかったわけではない。しかし、従来あまり知られることのなかったコモンプレイス・ブックを軸にまとめられた本書は大きな独創性をもつ。興味深い話題が随所に織り込まれていることも読む者を飽きさせない。情報の氾濫が言われ、アーカイブズへの関心も目立つようになっている近年、本書は高度な専門書の枠を超えてより広い範囲の読者をもちうるはずである。」
書籍としての刊行は、2026年春〜夏を予定しております。
このほか、少なからぬ力作論考のご応募をいただきましたが、限られた枠ゆえ惜しくもご期待に添うことができませんでした。ご応募いただきましたすべての皆さまに、心より感謝を申し上げます。
なお、次年度以降も引きつづき、本「刊行助成制度」を実施してまいります。2026年3月下旬以降に、当ウェブサイト上にて詳細を告知する予定ですので(締め切りは5月末)、積極的なご応募をお待ちしております。
2025年 10月10日 一般財団法人 法政大学出版局
西村 晧:編, 牧野 英二:編『ディルタイ全集』(第61回 日本翻訳出版文化賞)が「朝日新聞 夕刊」(2025年10月08日付)に紹介されました
西村 晧:編, 牧野 英二:編『ディルタイ全集』がこのたび、日本翻訳家協会主催「第61回 日本翻訳出版文化賞」を受賞しました。100名以上もの訳者ならびに各巻編集委員のみなさま、刊行を支えてくださった読者や書店・図書館のみなさま、あらためて深く御礼申し上げます!
星名 定雄:著『陸・海・空、手紙をはこぶ』が「郵便史研究」(第58号、2025年10月/倉地伸枝氏・評)に紹介されました
トリスタン・ガルシア:著, 関 大聡:訳, 伊藤 琢麻:訳, 福島 亮:訳『〈私たち〉とは何か』が「POPEYE Web」(2025年10月01日付)に紹介されました
浜本 隆志:著『残照 開高健』が「熊本日日新聞」(2025年09月21日付/竹内洋氏・評)に紹介されました
権代 美重子:著『江戸の食商い』が「週刊エコノミスト」(2025年10月07日号/高部知子氏・評)に紹介されました
ピエール・セルナ:著, 楠田 悠貴:訳, 三澤 慶展:訳, 山本 佳生:訳『共和国における動物』が「朝日新聞」(2025年09月27日付/隠岐さや香氏・評)に紹介されました
権代 美重子:著『江戸の食商い』が「週刊読書人」(2025年09月26日号/川添裕氏・評)に紹介されました
オイゲン・ローゼンシュトック=ヒュシィ:著, 村岡 晋一:編訳, 竹中 真也:訳『文法のコペルニクス的転回』が「図書新聞」(2025年09月27日号/佐藤貴史氏・評)に紹介されました
