2012年 のアーカイブ
グローバリゼーションという越境を対抗軸に、第三世界の女性を出発点においたフェミニズム論です。
境界なきフェミニズム/チラシ(PDF352KB)
R.ワーグナー著/三光長治監訳『友人たちへの伝言』が、「出版ニュース」(2012年3月中旬号)にて紹介されました。
U.ベック著/東廉・伊藤美登里訳『危険社会』が、「日本経済新聞」(2012年3月11日付/野家啓一氏・評)にて紹介されました。
第1章 憲法制定権力と主権──ネグリ、シュミット、アレント (高橋和則)
第2章 護憲論者ジェイムズ・マディソン (中野勝郎)
第3章 尾高朝雄の現象学的一般国家学 (細井 保)
第4章 日本国憲法前文は誰が書いたか──行為遂行性と事実確認性の間 (鵜飼健史)
第5章 フィリピンにおける直接民主主義制度 (小林丈人)
第2部 福祉国家・自由主義
第6章 自由化原理の適用をめぐる問題──チュルゴーとネッケル、二人の偽政者像を中心に (安藤裕介)
第7章 近代における「個人」あるいは「個人主義」の思想的意味について──新自由主義的「個人主義」批判ならびにアントニオ・グラムシの「個人主義」認識 (谷本純一)
第8章 D・G・グリーンの『市民社会の再創出』──一九一一年を転換点と位置づける福祉史観を中心に (山本 卓)
第9章 敵対性はどこにあるのか──シャンタル・ムフ『政治的なものについて』をめぐって (杉田 敦)
第3部 社会・倫理
第10章 共感の機能と諸問題 (蜂谷 徹)
第11章 貨幣と社会性──E・レヴィナスにおける犠牲の論理 (高浦 一)
第12章 社会的希望としてのナショナル・アイデンティティ──ガッサン・ハージの議論を基点に (栗林 大)
第13章 近代期朝鮮の知識人における儒教とキリスト教の相克そして超克──丸山眞男の国民主義論議との比較的視座をめぐって (崔 先鎬)
第14章 国際政治の「規範化」と国内政治の「脱規範化」? (川崎 修)
あとがき 国家と区別される領域としての市民社会は、どのように歴史的に形成され、今日いかなる役割を果たしているのか。権力を制約する原理としての立憲主義の来歴と、その現代的意義は何か。市場経済のグローバル化のなかで、政治的なものの再定義が迫られている。規範的な政治哲学と実証的な現状分析とを組み合わせ、政治の現在について多面的に検討する共同研究の成果。 [著者一覧](執筆順)
高橋 和則(タカハシ カズノリ) 中央大学等非常勤講師
中野 勝郎(ナカノ カツロウ) 法政大学法学部政治学科教授
細井 保(ホソイ タモツ) 法政大学法学部政治学科教授
鵜飼 健史(ウカイ タケフミ) 日本学術振興会特別研究員
小林 丈人(コバヤシ タケト) 神奈川県立保健福祉大学非常勤講師
安藤 裕介(アンドウ ユウスケ) 立教大学法学部助教
谷本 純一(タニモト ジュンイチ) 法政大学法学部・リベラルアーツセンター兼任講師
山本 卓(ヤマモト タク) 立教大学法学部特任准教授
杉田 敦(スギタ アツシ) 法政大学法学部政治学科教授
蜂谷 徹(ハチヤ トオル) 中央大学通信教育部インストラクター
高浦 一(タカウラ ハジメ) 中央大学大学院法学研究科博士後期課程
栗林 大(クリバヤシ オオキ) 中央大学通信教育部インストラクター
崔 先鎬(チェ ソンホ) 法政大学リベラルアーツセンター・立教大学異文化コミュニケーション学部兼任講師
川崎 修(カワサキ オサム) 立教大学法学部教授
日本語版への序文
序文
第一章 序 論
第 II 部
第二章 言語のザラザラした大地
第三章 意味と神話
第四章 自己を超えて
第五章 自律性を超えて
第六章 受容性と言語の限界
第 III 部
第七章 ハイデガーにとって本質的なものとは:
語られていないものの詩学
第八章 平等に先立つ倫理:
レヴィナスに続く道徳教育
第九章 より高等な教育のエコノミーに向けて
訳者あとがき
文献一覧
事項索引
人名索引 「自己を超えて」他者への受容性と慎み深さの生の地平を切り開く本書は、ウィトゲンシュタインとハイデガーとの接点たる「言語の限界」の思想から、レヴィナスの他者の思想へ、そしてカベル、エマソンのアメリカ哲学における自己超越の思想へと哲学的対話を展開する。これによって著者は、リベラリズムにおける「自律」や「主体」の意味を再考し、英米分析哲学とヨーロッパ大陸哲学を架橋すべく、もう一つの教育哲学の系譜を提示する。いかにして哲学を日常性に連れ戻し、日常性に哲学的思考を蘇らせることができるかを問いかける本書は、閉ざされたエコノミーから開かれたエコノミーへと思考と実践の転換を促し、「他者を志向する/別の仕方での教育」の可能性を拓く実践哲学の著である。
★英国ウィトゲンシュタイン協会・会長
ダニエル・モイヤル=シャロック氏推薦!
この優れた書物の中で、ポール・スタンディッシュは、分析哲学と大陸哲学の間の創造的な緊張関係に独創的な視点を投じる。
本年1月に小局より刊行しました『アーカイブとは何か:石板からデジタル文書まで、イタリアの文書管理』の出版記念講演会が、イタリア・ヴェネツィアにて開催されます。 (さらに…)
第1章 主観的期待効用理論
──エルスバーグパラドックスの解消とポートフォリオ選択への応用 (東 陽一郎)
第2章 σ-代数上の選好順序と効用表現について (佐柄 信純)
第3章 カッセルによる累積過程の分析 (平瀬 友樹)
第 II 部 応用理論
第4章 資産流動化時代の経済連動 (芦谷 典子)
第5章 再帰的効用と2タイプの貨幣経済モデル
──定常状態の安定条件 (宇都宮 仁・宮﨑 憲治)
第6章 日本国債の安定市中消化の持続可能性
──金融機関による大量保有と金利上昇リスク (宇都宮 仁・武田 浩一)
第 III 部 エコノメトリック分析
第7章 日本において購買力平価は成立していたのか (中野 聖子・藪 友良)
第8章 主観的業況認識と投資行動
──投資のダイナミクスと地域間格差 (松島 茂・武智 一貴)
第9章 アジア経済における国際景気連動 (平田 英明)
第 IV 部 カリブレーション分析
第10章 外部習慣形成をもつRBCモデル (郡司 大志)
第11章 インフレと内生的成長のこぶ型の関係 (宮﨑 憲治)
第12章 貿易政策としての競争政策 (高橋 理香)
第13章 国際貿易における資本財の役割
──吉峯論文について (宮﨑 憲治)
人名索引
事項索引
動学確率的一般均衡モデルを用いてマクロ経済学は進化してきたが、多くは割引率一定、期待効用理論、閉鎖経済のもとであった。より現実現象を捉えるため、可変的割引率、非期待効用理論、開放経済モデルが現在、発展中である。本書はこれらを含めた、精力的に活躍中の若手研究者による、理論分析(純粋理論・応用理論)と実証分析(計量分析・カリブレーション分析)の学術的成果。 [執筆者]
宮﨑 憲治(ミヤザキ ケンジ) [はじめに、第5、11、13章]
法政大学経済学部教授
東 陽一郎(ヒガシ ヨウイチロウ) [第1章]
岡山大学大学院社会文化科学研究科准教授
佐柄 信純(サガラ ノブスミ) [第2章]
法政大学経済学部教授
平瀬 友樹(ヒラセ トモキ) [第3章]
法政大学経済学部准教授
芦谷 典子(アシヤ ノリコ) [第4章]
明海大学不動産学部准教授
宇都宮 仁(ウツノミヤ ヒトシ) [第5、6章]
法政大学大学院経済学研究科
武田 浩一(タケダ コウイチ) [第6章]
法政大学経済学部教授
藪 友良(ヤブ トモヨシ) [第7章]
慶應義塾大学商学部准教授
中野 聖子(ナカノ ショウコ) [第7章]
経済産業省商品先物市場整備監視室市場監視官
武智 一貴(タケチ カズタカ) [第8章]
法政大学経済学部准教授
松島 茂(マツシマ シゲル) [第8章]
東京理科大学大学院イノベーション研究科教授
平田 英明(ヒラタ ヒデアキ) [第9章]
法政大学経営学部准教授
郡司 大志(グンジ ヒロシ) [第10章]
大東文化大学経済学部専任講師
高橋 理香(タカハシ リカ) [第12章]
法政大学経営学部准教授
1996年、上智大学文学部史学科卒業。
2004年、上智大学文学研究科史学専攻博士後期課程修了。博士(史学)。立命館大学非常勤講師、日本学術振興会特別研究員(PD)。
2005年、東北学院大学文学部史学科専任講師。
2007年より東北学院大学文学部歴史学科准教授。
主要論文に、「『独立』国という『桎梏』」『岩波講座 東アジア近現代通史』第6 巻(岩波書店、2011年)、「『亜細亜民族運動』と外務省─その認識と対応」『歴史評論』719号(2010年3 月)、「外務省『大東亜共栄圏』構想の形成過程」『歴史学研究』798号(2005年2 月)、「表象としての『南方』─1930年代における『南方─東南アジア』観の形成」『歴史評論』620号(2001年12月)など。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 序 章 「大東亜共栄圏」という視点
第 I 部 一九一○〜一九三○年代の南方進出の展開
第1章 南洋スマラン植民地博覧会と大正期の南方進出
一 博覧会計画とその思惑
二 博覧会計画の進展と第一次世界大戦の勃発
三 博覧会と大戦景気
第2章 半官半民の南方進出──南洋協会と大正期南方進出の展開
一 南洋ブームと語られる南洋
二 大正前期の南洋協会
三 大正後期の南洋協会
第3章 民間事業を装う国家事業
一 一九二○年代末の南洋協会と外務省
二 商業実習生制度の開始
三 南洋協会の改組とその背景
第 II 部 帝国秩序の再編と「大東亜共栄圏」構想
第4章 帝国秩序情報と民族運動評価の変遷
一 イギリス植民地情報
二 アメリカ、フランス、オランダの植民地情報
三 「われわれ」という語りと帝国外交への「反省」
第5章 外務省による「大東亜共栄圏」構想の形成
一 「欧州戦争」認識と対外政策方針案の変遷
二 「講和会議」と「大東亜共栄圏」構想の登場
三 開戦前における「独立」構想の一側面
第6章 日米交渉と「大東亜共栄圏」問題──「井川交渉」を中心に
一 井川交渉と「大東亜共栄圏」問題の登場
二 野村交渉と「大東亜共栄圏」問題
三 岩畔豪雄の着米と「日米了解案」の作成
第 III 部 「大東亜共栄圏」問題の諸相
第7章 「大東亜共栄圏」における「自主独立」問題の共振
一 開戦前後における「大東亜共栄圏」政策の展開
二 「独立」をめぐる政策と言説
三 言説的実体化と「抗う声」
第8章 「大東亜共栄圏」と文化人
一 徴用作家をめぐる研究状況
二 占領統治の開始
三 「大東亜共栄圏」言説の権力性
第9章 「大東亜共栄圏」と学問/言説
一 明治期における南方起源「学説」と南方起源「言説」
二 大正・昭和初期における南進論と南方起源説
三「大東亜共栄圏」構想と南方起源説
終 章 「大東亜共栄圏」とは何だったのか
註記
あとがき
参考文献
事項索引
人名索引 近代日本の南方進出は、経済的な進出に始まり、思想家・知識人の南進「論」、外務省など官僚機構の関与、国際状況の変化、さらには徴用作家までもが動員された「大東亜共栄圏」の形成というように、単一の学問分野では捉えきれない多様な側面をもっている。本書はその展開を、近年の帝国史研究やポスト植民地研究など隣接諸分野の成果を組み込みながら通史的かつ総合的に考察する。
──タイラー、ダンラップ、バーカーに見る新旧世界の間テクスト性 (貴志雅之)
破壊と再生のレトリック
──『アンドレ』と『シェナンドア』における戦争の舞台化 (岡本太助)
アメリカ演劇「転換期」の劇作家
──ジェームズ・A・ハーン (古木圭子)
未だ見ぬ風光へ
──アメリカ的原風景と文学的想像力の躍動 (森 瑞樹)
『ファッション』と『オクトルーン』から読み取れる一九世紀中葉のアメリカ的価値観 (黒田絵美子)
初期アメリカ演劇年表 (常山菜穂子)
日本アメリカ演劇学会第1回大会報告と発表レジュメ
日本アメリカ演劇学会選挙規程
日本アメリカ演劇学会会則
日本アメリカ演劇学会本部構成・役員構成
『アメリカ演劇』投稿規定
「18世紀・19世紀演劇特集」執筆者紹介
編集後記
高橋雄造著『ラジオの歴史』が、「西日本新聞」(2012年2月26日付)にて紹介されました。
高橋雄造著『ラジオの歴史』が、「神奈川新聞」(2012年2月26日付)、「中国新聞」(2012年2月19日付)(ともに永江朗氏・評)にて紹介されました。
R.フィネガン著/湯川新訳『隠れた音楽家たち』が、「長崎新聞」(2012年2月26日付)にて紹介されました。
W.シヴェルブシュ著/加藤二郎訳『鉄道旅行の歴史』が、「東京新聞」(2012年2月27日付/原口隆行氏・評)にて紹介されました。
有岡利幸著『桃』が、「農耕と園芸」(2012年3月号)にて紹介されました。
山内譲著『中世の港と海賊』が、「日本歴史」(2012年3月号/橋詰茂氏・評)にて紹介されました。
哲学者、美術史家。1953年6月13日生(サン=テティエンヌ、フランス)。リヨン大学で哲学の学士号を取得した後、美術史学の修士号を取得。その後、社会科学高等研究院(E.H.E.S.S.)で博士号を取得。1990年から社会科学高等研究院の助教授。日本語訳として『アウラ・ヒステリカ──パリ精神病院の写真図像集』(リブロポート)、『フラ・アンジェリコ──神秘神学と絵画表現』(平凡社)、『ジャコメッティ──キューブと顔』(PARCO出版)、『ヴィーナスを開く』(白水社)、『残存するイメージ──アビ・ヴァールブルクによる美術史と幽霊たちの時間』(人文書院)、『イメージ、それでもなお──アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真』(平凡社)がある。 1967年生。明治学院大学文学部フランス文学科卒業。立教大学大学院文学研究科博士課程後期課程満期退学。博士(文学)。現在、立教大学ほか非常勤講師。著書に『ジョルジュ・バタイユの《不定形》の美学』(水声社)。共著書に『中平卓馬──来たるべき写真家』(河出書房新社)、『ドゥルーズ──千の文学』(せりか書房)、『飢餓の木2010』(ICANOF+以文社)ほか。共訳書にジル・ドゥルーズ『シネマ2*時間イメージ』(法政大学出版局)、ジョルジュ・バタイユ『聖なる陰謀──アセファル資料集』(ちくま学芸文庫)。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 提起される問い
第一章 単なる実践の限界内における美術史
第二章 再生としての芸術 そして理想的人間の不死性
第三章 単なる理性の限界内における美術史
第四章 裂け目としてのイメージ そして受肉した神の死
補遺 細部という問題、面という問題
〈付録〉内容紹介文
訳者あとがき
図版目録
人名索引 ルネッサンス期以降、学問としての美術史はいかなる知の言説として確立されたのか。ヴァザーリによる人文主義的美術史の発明から、パノフスキー的イコノロジーの成立にいたる美学の歴史を、表象の裂け目に現れるフロイト的「徴候」への眼差しを通じて批判的に解体する“美術史の脱構築”。バタイユやヴァールブルクを継承し、独自のイメージ人類学を実践する注目の美術史家の初期代表作。
有岡利幸著『桃』が、「現代林業」(2012年3月号)にて紹介されました。