E.ラクラウ著/山本圭訳『現代革命の新たな考察』が、「図書新聞」(2015年11月28日号/田村哲樹氏・評)にて紹介されました。
2015年 のアーカイブ
「北海道新聞」(2015年11月18日付/文化面)にて、『表象のアリス』の著者・千森幹子氏のインタビューとともに、今年で刊行150年を迎えた「不思議の国のアリス」を紹介する記事が掲載されました。
1485年、スペインのメデリンで生まれる。サラマンカ大学でラテン語と法律を学んだ後、1504年、サント・ドミンゴへ渡航。キューバ征服に参加後、1519年、メキシコ探検に出発。1521年、首都テノチティトランを陥落させる。1522年、国王によりヌエバ・エスパニャの総督兼総司令官に任命されるが、実権は派遣された王室の高官が握る。1540年、スペインに帰国。1547年、失意のうちに死去(享年62歳)。1566年、遺言により遺骨をヌエバ・エスパニャに移送、現在メキシコ市のヘスス・ナサレノ教会に眠る。 1941年生まれ。大阪外国語大学イスパニア語学科中退。外務省入省、マイアミ・リオデジャネイロ総領事、ホンジュラス・ベネズエラ大使を歴任。のち一橋大学大学院客員教授、清泉女子大非常勤講師を務める。現在、ラテンアメリカ協会副会長、日本ベネズエラ協会会長。『スペイン語で奏でる方丈記』(大盛堂書房、2015)の他、「閑吟集」(アルゼンチン)、「梁塵秘抄」(ベネズエラ)、「芭蕉紀行文集」(アルゼンチン)のスペイン語訳がある。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 第一書簡
第二書簡
第三書簡
第四書簡
第五書簡
訳者解説
年表
参考文献
索引 コロンブスの新世界到達より約三十年、わずかな兵を率いてメキシコに出発し、多くの先住民を味方につけて強大なアステカ帝国を打ち倒したスペインの冒険家が、戦いに次ぐ戦いの中でしたためた国王宛の書簡。宗教的理念を語りつつ現実主義的外交を駆使し、冷徹な軍人として陣頭に立ちながら占領後の植民計画を見据えた怪傑、中世と近代のはざまを駆け抜けたあまりにも多面的な「征服者」の虚実が明らかになる。
1946年生まれ.ロンドン大学ゴールドスミス校教授.『理論・文化・社会』(Theory, Culture & Society)創刊編集者,『身体と社会』(Body & Society)編集長.専門は社会学,コミュニケーション研究.主著にConsumer Culture and Postmodernism, 1991 (2nd ed. 2007)(川崎賢一・小川葉子編著訳・池田緑訳『消費文化とポストモダニズム』恒星社厚生閣),Undoing Culture, 1995(西山哲郎・時安邦治訳『ほつれゆく文化』法政大学出版局)など. (Nigel Thrift)
1949年生まれ.ウォーリック大学副学長,ブリストル大学名誉教授.専門は人文地理学.主著にSpatial Formations, 1996, Knowing Capitalism, 2005, Non-Representational Theory, 2007(いずれも未邦訳)など. (John Urry)
1946年生まれ.ランカスター大学特別教授.専門は社会学.主著にThe Anatomy of Capitalist Societies, 1981(清野正義監訳『経済・市民社会・国家』法律文化社),The Tourist Gaze, 1990(加太宏邦訳『観光のまなざし』,増補改訂版:J.ラースンと共著,法政大学出版局),Consuming Places, 1995(吉原直樹・大澤善信監訳『場所を消費する』法政大学出版局),Sociology beyond Societies, 2000(吉原直樹監訳『社会を越える社会学』法政大学出版局),Global Complexity, 2003(吉原直樹監訳『グローバルな複雑性』法政大学出版局)など. 1974年生まれ.2002年,京都大学大学院文学研究科博士後期課程(社会学専攻)研究指導認定退学.京都大学博士(文学).日本学術振興会特別研究員,日本女子大学人間社会学部講師を経て,2011年より慶應義塾大学文学部准教授.専攻は文化社会学,都市社会学.著書に『ベンヤミンの迷宮都市──都市のモダニティと陶酔経験』(世界思想社,2007年),共編著に『無印都市の社会学──どこにでもある日常空間をフィールドワークする』(工藤保則と共編,法律文化社,2013年),『都市のリアル』(吉原直樹と共編,有斐閣,2013年), 主要論文に「街路空間における〈光〉の管理化──1920年代後半日本における街路照明の問題化」(『社会学評論』第55巻4号,2005年)など. 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク イントロダクション
*マイク・フェザーストン
自動車移動の「システム」
*ジョン・アーリ
都市をドライブする
*ナイジェル・スリフト
運転者 – 自動車
*ティム・ダント
移動性と安全性
*イェルク・ベックマン
◉自動車移動とナショナル・アイデンティティ
表象、地理、運転の実践
*ティム・エデンサー
◉自動車とネーション
戦間期におけるイギリスとドイツの自動車移動観
*ルディ・コーシャ
◉ドライブの場所
マルク・オジェ、非 – 場所、イギリスのM1高速道路の地理
*ピーター・メリマン
◉自動車の三つの時代
自動車の文化的論理
*デイヴィッド・ガートマン
◉オート・クチュール(Auto Couture)
戦後フランスの自動車を考える
*デイヴィッド・イングリス
◉自動車が動かす感情
自動車を感じること
*ミミ・シェラー
自動車移動とサウンドの力
*マイケル・ブル
高速道路でオフィスワークをする
*エリック・ロリエ
〔解説〕 移動研究のフロンティア
*吉原直樹
訳者あとがき 自動車による移動を、20世紀の時間─空間的編成を支えてきたシステムとして把握する試み。 自動車を単なる生産と消費の対象として理解するのではなく、20世紀の時間─空間的編成を支えてきたシステムとして把握する試み。ドライブという空間実践から、走行を制御するソフトウェア、マルチタスク空間としての車内、事故と安全、ナショナル・アイデンティティ、自動車をめぐる感情などにわたって、ジョン・アーリを初めとする第一線の研究者が、自動車と人間とのダイナミックな関係性を考察した論集。
石原あえか著『近代測量史への旅』が、「出版ニュース」(2015年11月中旬号)にて紹介されました。
『椿』『柳』『桃』など《ものと人間の文化史》シリーズに多数の著書がある有岡利幸氏の寄稿記事「気になる樹木と日本人」が、「日本経済新聞」(2015年11月10日付/文化面)に掲載されました。
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1930年南仏のエクス-アン-プロヴァンス生まれの現代フランスの歴史家。フランス・ローマ学院の会員となり古代ローマ史を研究、多数の考古学・文献考証学の論文を発表。パリ大学文学部助手(1957-60)を経てプロヴァンス大学で古典語の教鞭をとる。69-70年歴史認識論への試論『歴史をどう書くか』を執筆、アカデミー・フランセーズのエッセイ賞を受賞。76年には「年誌(アナール)」学派の第三世代として歴史ジャンルのしきたりを打破する本書『パンと競技場』を発表し、コレージュ・ド・フランスの教授に抜擢。現在、同名誉教授。邦訳書に、『歴史をどう書くか』『ギリシア人は神話を信じたか』『差異の目録──歴史を変えるフーコー』『古代ローマの恋愛詩』『個人について』『詩におけるルネ・シャール』『歴史と日常』(いずれも法政大学出版局刊)などがある。 1924年東京に生まれる。大阪外国語大学フランス語部・京都大学文学部文学科(フランス文学専攻)卒業。1988年東北大学文学部教授退官。同大学名誉教授。フランス共和国パルム・アカデミック勲章(シュヴァリエおよびオフィシェ)受章。2013年死去。著書:『スタンダール──夢想と現実』。訳書:ヴェーヌ『古代ローマの恋愛詩』『歴史と日常』、ジェルネ『中国とキリスト教』、マラン『語りは罠』、ル・ゴフ『中世の人間』『ル・ゴフ自伝』、ズムトール『世界の尺度』、デル・リット『スタンダールの生涯』(以上、法政大学出版局)、ほか。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 緒言
第一章 主体と行為
一 ローマ社会における寄付──小史
二 恵与指向とは何か
三 寄付する鷹揚さ
四 不変要素と変化
五 恵与指向とキリスト教的慈善
六 「再配分」
七 寄付の社会学
八 「パンと競技場」
九 「誇示的消費」
一〇 ヘレニズム時代およびローマ時代の都市
一一 有力者体制
一二 仕事、暇
一三 恵与指向と資本主義精神
一四 豪勢な出費の経済的分析
第二章 ギリシア人の恵与指向
一 恵与指向以前──古典期アテナイ
二 有力者の寡頭制
三 恵与の起源
四 ヘレニズム時代における恵与指向──概観
五 事実の詳細
六 妬み、正当化、社会的格差
第三章 ローマにおける共和主義的寡頭政治
一 寡頭政治の政府
二 なぜ高官は競技会を提供するのか
三 象徴的な贈り物
四 選挙の「買収」
五 政治的にして非社会的な恵与指向
六 国費パンと道徳的秩序
七 国家的庇護
第四章 皇帝とその首都
一 自律と他律
二 服従または世論
三 主観的権利による君主
四 皇帝の神格化とカリスマの概念
補遺 神々──博物学か現象学か
五 皇帝は所有者で保護者か
六 君主の恩恵
七 イデオロギーは何の役に立つか、どのように信じられるか
八 威光の表現
九 「競技場」と政治化
訳者あとがき
原注
索引 古代ギリシア・ローマにおいて、皇帝をはじめ支配者・有力者が市民に無償でパンを配給し、競技会や演劇を提供し、都市に建造物を寄贈したという「恵与」の事実を中心に、その時代の政治体制の特色、政治家の条件と精神構造、市民生活の変貌等々を人文科学的方法論から明らかにする、厖大な古代歴史絵図。アナール学派第三世代を代表するヴェーヌの主著。
『特性のない男』刊行後の亡命生活からその死まで。戦争と暴力にまみれた激動のヨーロッパを生きた作家ムージルの軌跡を描く。全3分冊・完結!
ムージル伝記 3/チラシ(PDF)
幽霊に出会う話、人が動物に化ける話、食べられる石など多彩な物語から、人に及ばぬものにして人を超える不思議で豊かな世界を論じる。《シリーズ・キーワードで読む中国古典》の第2巻!
人ならぬもの/チラシ(PDF)
1668-1744。イタリアの文芸学者、哲学者、思想家。19世紀に成立した西欧歴史哲学、民族心理学、実証主義的言語学、なかんずく現象学的諸社会科学ならびに文芸学の一大先駆者。ナポリに生まれ、同市の大学の修辞学教授として不遇、無名のうちに死去。ほとんど独学で古代より近世までの哲学、文芸、法律学、言語学等を修得。古典ではプラトンとタキトゥス、近世思想家ではベイコンとグロティウスに影響され、独自の歴史哲学と文芸論を提唱。詳細な思想的遍歴については、彼がデカルトの『方法叙説』に対抗して執筆した本書『自叙伝』に詳述されており、その学説は『新科学』(3種の版あり)に述べられている(『新しい学』法政大学出版局刊)。周知のミシュレ、クローチェ、ジェンティーレらのヴィーコ解釈を超えて、ニコリーニの主張によれば、ヴィーコの思想史的業績は自然科学におけるガリレイの成果に匹敵するとされている。 1941年上智大学文学部独文学科卒業。文学博士。専攻:知識社会学、言語社会学。元東洋大学名誉教授。1991年死去。著書:『モンテスキュー──生涯と思想』全3巻(酒井書店)、訳書:G.バークレ『人間知識の原理』、D.ステュアート『アダム・スミスの生涯と著作』(御茶の水書房)、L.ヴァンデルメールシュ『アジア文化圏の時代』(大修館書店)、ヴォルテール『回想録』(大修館書店)、D.ヒューム『宗教の自然史』『自然宗教に関する対話』『奇蹟論・迷信論・自殺論』(法政大学出版局、共訳)、ほか。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク 凡例
『ジャンバッティスタ・ヴィーコ自叙伝』解説
まえがき
ジャンバッティスタ・ヴィーコ本人自身により執筆された生涯
〔A 自叙伝本文──1725-28年に執筆〕
〔I 幼少年時代──1668-86年〕
〔II ヴァトッラ滞在および自己完成的研究──1686-95年〕
〔III ナポリへの帰還・ヴィーコ哲学の第1期形態──1695-1707年〕
〔IV ヴィーコ哲学の第2期形態──1708-16年〕
〔V ヴィーコ哲学の決定的形態・「法学」講座公募試験──1717-23年〕
〔VI 『新科学・初版』──1723-25年〕
〔B 自叙伝補遺──1728-31年に執筆〕
〔I 各種の二次的著作──1702-27年〕
〔II 『弁明』および『新科学・再販』──1728-31年〕
訳注
ヴィッラローザ侯爵補記
〔補記本文──1818年〕
訳注
参考論文・文献〔福鎌忠恕〕
I ヴィーコとル・クレール
〔付〕ル・クレール「ヴィーコ『普遍法』書評」
II 思想史における「伝説」(légendes)の諸問題──モンテスキューとヴィーコをめぐって
訳者あとがき
人名索引 ヴィーコはどう生き、どう学んだか。逆境・不遇を強いられた半生、「こうであり、これ以外ではなかった」蹉跌と曲折の多い思想形成を回顧し、主著『新科学』という「寛大な復讐」の成るまでを語る。難文で小迷宮の如き原典の完訳に、精細極まる訳註と参考論文2篇を付し、本格的なヴィーコ探索に読者を誘う。
11月10日(火)~12日(木)にパシフィコ横浜で開催される第17回図書館総合展で、フォーラム「海を渡る日本の“学術書”」を開催します。
概要・お申し込み方法は下記のとおりです。 (さらに…)
B.エーレンライク、D.イングリッシュ著/長瀬久子訳『魔女・産婆・看護婦[増補改訂版]』が、「出版ニュース」(2015年11月上旬号)にて紹介されました。
著書に『花札』(ものと人間の文化史167、法政大学出版局)、『「官」の憲法と「民」の憲法』(信山社)、『外国人労働者と日本』(岩波ブックレット)、『市民主権からの憲法理論』(生活社)。共編著に『外国人労働者と人権』『グローバル・コンパクトの新展開』『企業の社会的責任経営』『東アジアのCSR』(以上、法政大学現代法研究所発行/法政大学出版局発売)、『外国人は住民です』 『人権政策学のすすめ』(以上、学陽書房)、『象徴天皇制の構造』(日本評論社)、『岩波講座現代の法』(岩波書店)、監修に『図説カルタの世界』(大牟田市立三池カルタ記念館)、『麻雀博物館大図録』(竹書房)、『総合的学習に役立つくらしと国の省庁』(小峰書店)。 法政大学出版局 ホウセイダイガクシュッパンキョク はじめに
第1章 カルタ日本に上陸す
第2章 日本化するカルタ
第3章 日本式かるたの誕生
第4章 賭博カルタ文化の開花
第5章 かるた文化の全盛
第6章 かるたの近代
第7章 かるたの現在
おわりに
索引
注)本書中では、海外から伝来した遊技、カードとその後継のものを「カルタ」と表記し、日本で生まれた日本式の遊技とカードをそれと区別して「かるた」と表記しています。 安土桃山時代にポルトガルから伝来した〈かるた〉は、二百年余の鎖国の間に、当時の美術・文芸・芸能を幅広く取り入れ、〈和紙〉や〈和食〉にも匹敵する独自の日本文化として発展した。本書は、山口吉郎兵衛らの先行研究をふまえ、それを逐一検証して誤りを正しつつ、自身の厖大なコレクションをも駆使して、〈いろはかるた〉や〈百人一首〉から賭博用具まで、〈かるた文化〉の全体像を描き出す。
11月2日(月)より、法政大学生協多摩店にて大学出版部協会フェアが開催されております。
新刊および売行良好書を中心に、大学出版部協会に加盟する出版部の書籍を取り揃えています。
ぜひこの機会に法政大学生協多摩店に足をお運びください。
B.エーレンライク、D.イングリッシュ著/長瀬久子訳『魔女・産婆・看護婦[増補改訂版]』が、「毎日新聞」(2015年11月2日付/内田麻理香・評)にて紹介されました。
G.ノワリエル著/大中一彌訳『フランスという坩堝(るつぼ)』が、「東京新聞/中日新聞」(2015年11月1日付/清岡智比古氏・評)にて紹介されました。
G.ノワリエル著/大中一彌訳『フランスという坩堝(るつぼ)』が、「信濃毎日新聞」「山梨日日新聞」「神戸新聞」「四国新聞」「愛媛新聞」(以上、2015年11月1日付)にて紹介されました。