『パリ移民映画』(白水社)の著者・清岡智比古先生、『フランスという坩堝』(法政大学出版局)の訳者・大中一彌先生によるブックガイド「移民国家フランスの社会と人々」掲載書籍の関連書です。
ブックガイド「移民国家フランスの社会と人々」関連書(PDF)
『パリ移民映画』(白水社)の著者・清岡智比古先生、『フランスという坩堝』(法政大学出版局)の訳者・大中一彌先生によるブックガイド「移民国家フランスの社会と人々」掲載書籍の関連書です。
ブックガイド「移民国家フランスの社会と人々」関連書(PDF)
ご好評いただいております《ものと人間の文化史》テーマフェアの第2弾。店頭におけるミニフェアとしてご展開ください!
第1章 始まりとなる発想
第2章 始まりの現象についての省察
第3章 始まりを目指すものとしての小説
第4章 テキストをもって始める
第5章 文化の基本条件──不在、エクリチュール、陳述、言述、考古学、構造主義
第6章 結び──その作品における、また本書におけるヴィーコ
訳注
訳者あとがき
原注
索引 聖的・神話的・特権的な〈始源〉に対立する俗的・意図的・生産的活動としての〈始まり〉の発想を批評・方法論・歴史的分野に適用させ、ヴィーコとフーコーを結ぶ脱中心化の思考に依拠しつつ、18世紀以降の思想と文学を読解した画期的批評理論。
N.ルーマン著/小松丈晃訳『社会の政治』が、「UP」(2015年12月号/佐藤俊樹氏・評)にて紹介されました。
12月7日(月)より、立命館生協ブックセンターふらっとにて法政大学出版局フェアが開催されております。
「叢書・ウニベルシタス」シリーズを中心に新刊や売行良好書など、800点をこえる書籍が展開されております。
ぜひこの機会に立命館生協ブックセンターふらっとに足をお運びください。
12月7日(月)より、東北大学生協文系店にて法政大学出版局フェアが開催されております。
新刊および売行良好書を中心に、500点をこえる書籍が展開されております。
ぜひこの機会に東北大学生協文系店に足をお運びください。
A.コジェーヴ著/今村真介訳『無神論』が、「図書新聞」(2015年12月12日号/堅田研一氏・評)にて紹介されました。
Ⅰ 詩学
第一部 詩的想像力の世界
ゲーテ、ティークおよびオットー・ルートヴィヒの想像力による視覚現象【佐藤茂樹訳】
ロマン派の詩人たち──ティークとノヴァーリス【和泉雅人訳】
ハインリヒ・ハイネ【今村武訳】
詩的想像力と狂気【和泉雅人訳】
詩人の想像力──詩学のための礎石【濱田真、佐藤茂樹、鵜殿博喜、會田素子、山口祐子訳】
詩学断片【佐藤茂樹、伊藤直樹訳】
第二部 体験と創作
序文【和泉雅人訳】
近代ヨーロッパ文学の歩み【佐藤茂樹訳】
ゴットホルト・エーフライム・レッシング【渡邉直樹訳】
ゲーテと詩的想像力【鵜殿博喜訳】
ノヴァーリス【森本康裕、寺田雄介、野端聡美訳】
フリードリヒ・ヘルダーリン【海老坂高訳】
訳注
* * *
《第2分冊》
口絵
I 詩学
第三部 偉大な想像力文学
偉大な想像力文学【濱中春訳】
シェイクスピアと同時代人たち【川島建太郎訳】
戯曲の技法【眞岩啓子訳】
天才小説家チャールズ・ディケンズ【石原あえか訳】
II 美学
第一部 近代美学史
近代美学の三つの時期とその今日的課題【大森淳史訳】
第二部 音楽史と美術史
ドイツ音楽
十八世紀の偉大なドイツ音楽/偉大なドイツ音楽の起源/ハインリヒ・シュッツ/ヨーハン・ゼバスティアン・バッハ/ヘンデル/ハイドン/モーツァルト【西川尚生訳】
ベートーベンのフィデリオと交響曲第九番/リヒャルト・ヴァーグナー【三木博、沼口隆訳】
美術史学の諸相
ヨーハン・ヨアヒム・ヴィンケルマン【前田富士男訳】
美術史彙報 一八七四 ─ 一八八一年【岡部由紀子訳】
訳注
参考文献一覧
解説【伊藤直樹/和泉雅人/前田富士男】
事項索引/人名索引 近代ヨーロッパ、とりわけドイツの精神文化形成の本質を、同時代の誰よりも深く歴史的に捉え、後世に多大な影響を及ぼしたディルタイ。その精神史的構想や文学的想像力論がいかんなく発揮された、ドイツ啓蒙主義やロマン主義を主な対象とする伝記的詩人論や美学史論、バッハからヴァーグナーにいたるドイツ音楽論ならびに絵画論など、芸術学分野の代表的論考を集成。2分冊で刊行。 ■訳者(五十音順)
會田 素子(アイダ モトコ)
慶應義塾大学非常勤講師。ドイツ文学。
石原 あえか(イシハラ アエカ)
東京大学大学院総合文化研究科准教授。ドイツ文学。
今村 武(イマムラ タケシ)
1965年生。東京理科大学理工学部教授。ドイツ文学。
鵜殿 博喜(ウドノ ヒロヨシ)
1949年生。明治学院大学学長、経済学部教授。ドイツ文学。
海老坂 高(エビサカ タカシ)
1956年生。帝京大学外国語学部教授。ドイツ文学。
大森 淳史(オオモリ アツシ)
1954年生。帝塚山学院大学リベラルアーツ学部教授。
芸術学・芸術史。
岡部 由紀子(オカベ ユキコ)
1948年生。京都外国語大学外国語学部教授。
芸術学・西洋美術史。
川島 建太郎(カワシマ ケンタロウ)
1972年生。慶應義塾大学文学部教授。ドイツ文学。
佐藤 茂樹(サトウ シゲキ)
1952年生。関東学院大学国際文化学部教授。ドイツ文学。
寺田 雄介(テラダ ユウスケ)
1981年生。獨協医科大学助教。ドイツ文学。
西川 尚生(ニシカワ ヒサオ)
1964年生。慶應義塾大学文学部教授。音楽学。
沼口 隆(ヌマグチ タカシ)
1971年生。国立音楽大学准教授。音楽学。
野端 聡美(ノバタ サトミ)
立教大学教育講師。ドイツ文学。
濱田 真(ハマダ マコト)
1962年生。筑波大学人文社会系教授。ドイツ文学・思想。
濱中 春(ハマナカ ハル)
1969年生。法政大学社会学部准教授。ドイツ文学。
眞岩 啓子(マイワ ケイコ)
早稲田大学、日本大学非常勤講師。ドイツ文学。
三木 博(ミキ ヒロシ)
1957年生。京都市立芸術大学美術学部教授。芸術学。
森本 康裕(モリモト ヤスヒロ)
1979年生。慶應義塾大学文学部非常勤講師。ドイツ文学。
山口 祐子(ヤマグチ ユウコ)
慶應義塾大学経済学部准教授。ドイツ文学。
渡邉 直樹(ワタナベ ナオキ)
1952年生。宇都宮大学国際学部教授。ドイツ文学・思想。
■編集協力者
相原 博(アイハラ ヒロシ)
1975年生。法政大学ほか兼任講師。哲学。
吉田元著『酒』が、「日本農業新聞」(2015年11月29日付/中野恵利氏・評)にて紹介されました。
法政大学出版局では、2014年より「法政大学出版局学術図書刊行助成制度」を新たに設け、全国の各大学在職の研究者および民間研究者を対象に、優れた学術的価値を有する専門的研究成果の募集を行っております。
2015年も、第2回の募集を行い、去る5月の締め切り後、局内および小局理事会における厳正な審査と、外部の審査員による評価を経て、本年度は下記の2点の論文作品を刊行助成対象とすることに決定いたしました。 (さらに…)
J.F.ワレン著/蔡史君、早瀬晋三監訳/藤沢邦子訳『阿姑とからゆきさん』が、「図書新聞」(2015年12月5日号/鬼丸武士氏・評)にて紹介されました。
10月に小局より刊行した新刊『他者のための一者』(米虫正巳・服部敬弘訳)の著者D.フランク氏を交えた翻訳出版記念シンポジウムが開催されます。
【シンポジウム概要】
D.フランク『他者のための一者』(法政大学出版局)翻訳出版記念シンポジウム
存在と〈存在するとは別の仕方で〉のあいだ―『他者のための一者』を読む
■日時:2015年12月12日(土) 13:00~
■場所:同志社大学烏丸キャンパス 志高館SK104教室
■使用言語:フランス語(日本語原稿配布、質疑通訳あり)
■申し込み:不要・入場無料
■主催:Institut Universitaire de France
■共催:日仏哲学会、レヴィナス研究会
※詳細は下記のサイトをご覧ください。
日仏哲学会:http://sfjp-web.net/
レヴィナス研究会:http://levinasjp.exblog.jp/
L.マクレイノルズ著/高橋一彦、他訳『〈遊ぶ〉ロシア』が、「ロシア語ロシア文学研究」(第47号、2015年10月/岩本和久氏・評)にて紹介されました。
第一章 緒言
東南アジアとオセアニア
人種・言語・民族・先史学
第二章 人類の諸集団──過去と現在
東南アジアと太平洋の現在の住民
太平洋の住民に関する遺伝学的研究
オセアニアにおける進化の過程
自然淘汰、連続変異、遺伝子拡散
遺伝的浮動と遺伝的距離
東南アジアと太平洋における先史時代の人類の足跡
東アジアにおけるホモ・エレクトゥスと現代人
オセアニアの人種史
第三章 文化的基盤
東南アジアの更新世時代
中部更新世のインダストリー
上部更新世(約一五万年から一万年前)
オーストラリア
ニューギニア
東南アジア大陸部のホアビニアン・テクノコンプレックス
東南アジア島嶼部の早期完新世──剝片およびブレイド・テクノコンプレックス
まとめ
第四章 東南アジアとオセアニアの文化
東南アジア大陸部
東南アジア島嶼部
オセアニアの人々
メラネシア
ニューギニア・ハイランド
島嶼メラネシア
メラネシアの交易ネットワーク
メラネシアの物質文化
ミクロネシア
ポリネシア
東南アジア島嶼部とオセアニアの種族史
第五章 太平洋地域の言語史
太平洋の語族
パプア諸語
オーストロネシア諸語
オーストロネシア語の主な亜集団
西部オーストロネシア諸語
東部オーストロネシア語とオセアニア語の亜集団
ポリネシアの諸言語
外ポリネシア離島
中核ミクロネシアの諸言語
相関の問題
ダイエンによるオーストロネシア諸語の語彙統計学的な分類
インドネシアにおけるオーストロネシア語の優勢について
第六章 生存形態とその先史学的関係
栽培の起源
東南アジアおよびオセアニア原産の主要な食用植物
栽培システムとその発展
ニュージーランドの栽培
水稲米の栽培
家畜化された動物
第七章 東南アジア大陸部の新石器および初期金属器時代の文化
東南アジアにおける最古の土器
中国の先史時代
タイ──技術革新の独立的な焦点か?
バン・カオ文化──タイおよびマラヤにおける竜山様文化の影響か?
東南アジアのアッズ型式
アッズにもとづく移動理論
インドシナの新石器時代遺跡と文化
東南アジアの金属器文化
青銅冶金術のドン-ソン様式
金属器時代の甕棺葬の伝統──南ヴェトナムとラオス
北部ラオスの石製甕棺葬とメガリス
まとめ
第八章 東南アジア島嶼部の新石器および金属器時代の文化
台湾の新石器文化
フィリピンの新石器および金属器時代の文化
フィリピン中央部の後期新石器および金属器時代
サラワクのニア洞窟の新石器時代
インドネシア東部の新石器時代遺跡
インドネシア西部の新石器時代遺跡
インドネシア西部と南部の金属器時代
インドネシアのメガリス
東南アジアの金属器時代におけるビーズの問題
まとめ
第九章 メラネシアの先史時代
西メラネシアにおける先土器時代民の渡来
メラネシアの土器組成──ラピタ文化
ラピタ文化の主要遺跡
ラピタ土器民とは誰か?
メラネシアにおけるラピタ類縁土器の組成
メラネシアにおける沈線 – 貼付文土器
ニューカレドニアとフィジー諸島におけるラピタ土器以外の先史文化
西メラネシアにおける東南アジア金属器文化の影響
メラネシアにおける櫛目文土器
ニューヘブリデスにおける人身供犠
メラネシアにおける石造建築物と岩面美術
メラネシア民の過去の歴史
第一〇章 ミクロネシアの先史時代
西ミクロネシア
東ミクロネシア
まとめ
第一一章 ポリネシアの先史時代:第 I 部
カヌーと航海術
ポリネシア人の故郷──さまざまな理論
西ポリネシア先史文化
早期東ポリネシア先史文化(西暦三〇〇年─ 一二〇〇年)
第一二章 ポリネシアの先史時代:第 II 部
後期東ポリネシア先史文化(西暦一二〇〇年─ 一八〇〇年)
マルケサス諸島
中央ポリネシア──ソサエティ、ツアモツ、オーストラル、南クック諸島
神秘的な絶海の孤島
ハワイ諸島
イースター島
第一三章 ニュージーランドの先史時代
口碑伝承にもとづく考察
考古学研究の到来
ニュージーランド先史時代の編年
マオリ民の起源
人間とモア鳥
南島の古代期
南島の先史時代経済・村落構造・交易問題
南島の岩面美術
北島の古代期
古典マオリ期
古典マオリ文化の遺物組成
古典マオリ期の集落と経済
チャタム諸島
まとめ
第一四章 将来への課題
原注
解題──訳者あとがきにかえて
事項索引
地名索引
人名索引
参考文献 地球の半分を占める太平洋地域の人間活動の軌跡を広範な視野から描き出す初の太平洋文化史。考古・人類・言語にわたる厖大な情報を整理・検討しつつ各地の文化的編年を試み、東南アジア大陸部からオセアニアへの人類の展開過程を詳細に跡づける。写真・図版多数収録。
序章 ヘーゲル研究 (オットー・ペゲラー)
第一章 ヘーゲルの講義録 (ヴォルフガング・ボンジーペン)
第二章 イェーナ大学での講義 (クラウス・デュージング)
第三章 論理学講義(一八一七年) (カーレン・グロイ)
第四章 論理学・形而上学講義 (ハンス・クリスチャン・ルーカス)
第五章 自然哲学講義 (ヴォルフガング・ボンジーペン)
第六章 主観的精神の哲学講義 (ブルクハルト・トゥシュリング)
第七章 法哲学講義 (エリーザベト・ヴァイサー=ローマン)
第八章 法哲学講義(一八二一/二二年) (ハンスゲオルク・ホッペ)
第九章 世界史の哲学講義 (フランツ・ヘスペ)
第十章 世界史の哲学講義(一八二二/二三年) (フナム・ゼールマン)
第十一章 美学講義(一八二〇/二一年) (ヘルムート・シュナイダー)
第十二章 美学・芸術哲学講義 (アンネマリー・ゲートマン=ジーフェルト)
第十三章 哲学史講義 (ピエール・ガルニロン/フリードリヒ・ホーゲマン)
終章 ヘーゲル学派の講義 (エリーザベト・ヴァイサー=ローマン)
原注
あとがき
人名索引 「ドイツ観念論の偉大な体系的哲学者」ヘーゲルは、生前には五つの作品しか出版せず、その他の膨大な著作群の多くは弟子や聴講者たちによる講義録であった。1991年に編集された本書は、従来恣意的に校訂されてきたヘーゲル講義録著作の生成過程を見直し、その再編集を迫った論集であり、現在刊行中の全集の基礎であるとともに、今後の研究の土台をなす不可欠の資料である。 ■著者(五十音順)
エリーザベト・ヴァイサー=ローマン(Elisabeth Weisser-Lohmann)
ヘーゲル文庫所員を経て、デュースブルク=エッセン大学教授。共著に『続・ヘーゲル読本』(法政大学出版局、1997年)。
ピエール・ガルニロン(Pierre Garniron, 1926–2007)
フランス国立科学研究センター研究員。
カーレン・グロイ(Karen Gloy, 1941–)
ルツェルン大学教授。論文に「ヘーゲル『精神現象学』「主と奴」の章の考察」(『梅花女子大学文学部紀要』第28号、1993年)など。
アンネマリー・ゲートマン=ジーフェルト(Annemarie Gethmann-Siefert, 1945–)
ヘーゲル文庫所員を経て、ハーゲン大学教授。編著に『ハイデガーと実践哲学』(法政大学出版局、2001年)、共著に『ヘーゲルの全体像』(以文社、1988年)。
ヘルムート・シュナイダー(Helmut Schneider, 1938–)
ヘーゲル文庫所員を経て、トビリシ大学教授。共著に『ヘーゲルの全体像』(以文社、1988年)。
フナム・ゼールマン(Hoo Nam Seelmann, 1950–)
『新チューリヒ新聞』通信員。
クラウス・デュージング(Klaus Düsing, 1940–)
ヘーゲル文庫所員を経て、ケルン大学教授。共著に『続・ヘーゲル読本』(法政大学出版局、1997年)、『ヘーゲルの全体像』(以文社、1988年)。
ブルクハルト・トゥシュリング(Burkhard Tuschling, 1937–2012)
マールブルク大学教授。
フランツ・ヘスペ(Franz Hespe, 1954–) マールブルク大学講師。共著に『続・ヘーゲル読本』(法政大学出版局、1997年)。
フリードリヒ・ホーゲマン(Friedrich Hogemann, 1935–)
ヘーゲル文庫所員。共著に『ヘーゲルの全体像』(以文社、1988年)。
ハンスゲオルク・ホッペ(Hansgeorg Hoppe, 1935–)
ザールラント大学教授。
ヴォルフガング・ボンジーペン(Wolfgang Bonsiepen, 1946–2015)
ヘーゲル文庫所員を経て、ボーフム大学教授。共著に『ヘーゲルの全体像』(以文社、1988年)。
ハンス・クリスチャン・ルーカス(Hans-Christian Lucas, 1942–1997)
ヘーゲル文庫所員。
■訳者(五十音順)
赤石 憲昭(アカイシ ノリアキ)
1974年、東京都生まれ。一橋大学大学院修了、社会学博士。現在、日本福祉大学准教授。論文に「ヘーゲル判断論の論理──ヘーゲル判断論の人間論的解釈の試み」(久保陽一編『ヘーゲル体系の見直し』理想社、2010年)、「ヘーゲルの「仮言判断」の具体例をめぐって」(『ヘーゲル論理学研究』第9号、2003年)など。
池松 辰男(イケマツ タツオ)
1988年、山東省生まれ。東京大学大学院修了、文学修士。現在、千葉県立保健医療大学非常勤講師。論文に「精神と機械──ヘーゲルにおける精神の〈第二の自然〉」(『倫理学紀要』第21輯、2014年)、「身体と言語──「精神哲学」における二つの表現」(『ヘーゲル哲学研究』第19号、2013年)、「承認の条件としての身体──ヘーゲル「人間学」における〈身体〉の意義」(『倫理学年報』第62集、2013年)など。
大河内 泰樹(オオコウチ タイジュ)
1973年、 福岡県生まれ。ボーフム大学大学院修了、 哲学博士。現在、 一橋大学教授。単著にOntologie und Reflexionsbestimmungen. Zur Genealogie der Wesenslogik Hegels. Königshausen und Neumann, 2008. 共著に西山雄二編『人文学と制度』(未來社、2013年)、共訳にアクセル・ホネット『自由であることの苦しみ──ヘーゲル『法哲学』の再生』(未來社、2009年)など。
岡崎 龍(オカザキ リュウ)
1987年、バーモント州生まれ。一橋大学大学院修了、社会学修士。現在、日本学術振興会特別研究員。論文に「ヘーゲル『精神現象学』における否定性の問題──ヴォルフガング・ボンジーペン『ヘーゲルのイエナ期論考における否定性の概念』を読む」(『クァドランテ』第16号、2014年)、「ヘーゲル『精神現象学』における行為の二重性──相互承認論における否定性の性格をめぐって」(『唯物論』第87号、2013年)、共訳にルドルフ・ハイム『ヘーゲルとその時代』(『ヘーゲル論理学研究』第20号、2015年)など。
小川 真人(オガワ マサト)
1965年、東京都生まれ。東京藝術大学大学院修了、美術博士。現在、東京工芸大学教授。単著に『ヘーゲルの悲劇思想』(勁草書房、2001年)、共訳にマルティン・ゼール『自然美学』(法政大学出版局、2013年)、G・ベーメ『感覚学としての美学』(勁草書房、2005年)など。
小井沼 広嗣(コイヌマ ヒロツグ)
1979年、東京都生まれ。法政大学大学院修了、文学修士。現在、法政大学非常勤講師。論文に「道徳的行為主体による悪とその克服──『精神現象学』における良心論をめぐって」(『ヘーゲル哲学研究』第20号、2014年)、共訳にロバート・B・ピピン『ヘーゲルの実践哲学──人倫としての理性的行為者性』(法政大学出版局、2013年)など。
片山 善博(カタヤマ ヨシヒロ)
1963年、東京都生まれ。一橋大学大学院修了、社会学博士。現在、日本福祉大学教授。単著に『生と死の倫理──「死生学」への招待』(DTP出版、2014年)、『差異と承認──共生理念の構築を目指して』(創風社、2007年)、『自己の水脈──ヘーゲル「精神現象学」の方法と経験』(創風社、2002年)など。
小島 優子(コジマ ユウコ)
1973年、神奈川県生まれ。上智大学大学院修了、哲学博士。現在、高知大学准教授。単著に『ヘーゲル──精神の深さ』(知泉書館、2011年)、『最新哲学がよ〜くわかる本』(秀和システム、2006年)、共著に『生命倫理の教科書』(ミネルヴァ書房、2014年)など。
佐山 圭司(サヤマ ケイジ)
1967年、東京都生まれ。ハレ=ヴィッテンベルク大学大学院修了、哲学博士。現在、北海道教育大学札幌校准教授。著書にDie Geburt der bürgerlichen Gesellschaft. Zur Entstehung von Hegels Sozialphilosophie, Philo-Verlag, Berlin 2004. 論文に「ヤコービとヘーゲル──フランクフルト期ヘーゲルの隠れた思想的源泉」(『哲学』第62号、2011年)など。
瀧本 有香(タキモト ユカ)
1988年、福井県生まれ。早稲田大学大学院修了、文学修士。現在、日本学術振興会特別研究員。論文に「シェリングとヘーゲル──その芸術観と芸術の地位」(『哲学世界』第37号、2014年)、「ヘーゲル美学における有機体の美しさ」(『哲学世界』別冊第5号、2013年)など。
竹島 あゆみ(タケシマ アユミ)
1961年、京都府生まれ。京都大学大学院修了、文学博士。現在、岡山大学准教授。論文に「承認と和解──ヘーゲル社会哲学の二つの原理」(『近世哲学研究』第17号、2013年)、共訳にJ・G・フィヒテ『道徳についての講義』(『フィヒテ全集』第5巻、晢書房、2014年)など。
竹島 尚仁(タケシマ ナオヒト)
1964年、三重県生まれ。京都大学大学院修了、文学博士。現在、岡山大学非常勤講師。論文に「『精神現象学』における学の概念の正当化の問題」(久保陽一編『ヘーゲル体系の見直し』理想社、2010年)など。
野尻 英一(ノジリ エイイチ)
1970年、東京都生まれ。早稲田大学大学院修了、学術博士。現在、自治医科大学准教授。単著に『意識と生命──ヘーゲル『精神現象学』における有機体と「地」のエレメントをめぐる考察』(社会評論社、2010年)、共訳にモイシェ・ポストン『時間・労働・支配──マルクス理論の新地平』(筑摩書房、2012年)、エッセイに「美と弁証法」(『エステティーク』創刊号、日本美学研究所、2014年)など。
三重野 清顕(ミエノ キヨアキ)
1977年、兵庫県生まれ。東京大学大学院修了、文学博士。現在、お茶の水女子大学非常勤講師。論文に「超越論的な過去──初期シェリングの時間論」(『倫理学年報』第59集、2010年)、「共同体の倫理──時間論的視座より」(『理想』685号「特集 倫理学の再発見」、2010年)、「真理の生成──ヘーゲルにおける時間の真理開示機能をめぐって」(『KAWADE道の手帖・ヘーゲル入門』河出書房新社、2010年)など。
33 「そこではドイツの緊迫した精神生活がじかに感じとれるので……」
──ベルリンという知的な環境。一九三一年~一九三三年
34 「これ以上はもう無理だ」
──一九三〇年代前半の困難な出版事情、経済的困窮、ベルリン・ムージル協会の設立
35 「特性のない男」から「特性のない民族」へ
──『特性のない男』第二巻の反響
36 「歴史の混乱ではなく、歴史の一段階」か?
──ムージルと一九三三年以後の政治
37 転居して、長らく窮状に、出版業者のこと
──ムージル基金の設立
38 非政治的人間の政治的登場
──「文化擁護のための国際作家会議」とその帰結
39 「轟音が響き、あえぐ世界のただなかの、ほんのささやかな物語」
──『生前の遺稿』
40 生の危機と愚かさ、生命にかかわる愚かな言動
──オーストリア等族国家の末期
41 感情と情熱のいとなみ
──『特性のない男』ゲラ刷りの章(一九三八年)
42 「この空の下では息ができない」
──オーストリア併合とムージルの亡命
43 「この世の最良の地」
──スイスでの亡命生活──チューリヒ ペンション・フォルトゥーナ
44 「まるでぼくはもう存在していないかのようだ」
──ジュネーブ時代
45 「あまりに長く続く不遇の日々に、力つきて」
──作品を蘇らせるためのマルタの報われぬ戦い
主要人名・地名・事項一覧
年譜および居住・滞在の軌跡
訳者あとがき
参考文献
索引 『特性のない男』の刊行からその死までを描く完結編。反戦・反ファシズムと文化の擁護を目指したパリ国際作家会議では孤立し、ナチスからは禁書とされ、亡命を余儀なくされるムージル。それに対して、トーマス・マンやブロッホらの懸命の救援活動が続く。「作家以上のもの、あるいはまた同様に、作家とはまったく違う何か別のもの」とも称されたムージルの《真正さ》を保つ精神の最後の光がここにある。口絵、詳細な年譜および居住・滞在の軌跡を付す。
第一部 島と人間の文化史
Ⅰ 島の世界へ誘う
Ⅱ 島の名前をめぐって
Ⅲ 島の民俗(族)と文化
Ⅳ 島の生活とその周辺
Ⅴ 島々の伝統(旧廃)漁法
Ⅵ 島々の巨石文化
第二部 島に関するマニュアル
Ⅰ 島のマニュアル・データ
Ⅱ 島で暮らす動物たち
エピローグ
引用・参考文献
あとがき 日本誕生神話に記された島々の所在から南洋諸島の巨石文化まで、島をめぐる数々の謎を紹介するとともに、伝統漁法を中心に島民の生活を明らかにし、出産や葬送にまつわる習俗、独自の宗教や祭儀を通して、島の精神性におよぶ。柳田國男や澁澤敬三ら先学の業績をふまえつつ、人はなぜ島に惹かれるのかをも考える島嶼文化論。第二部に、島の概念規定をはじめとするマニュアル・データを収録する。
第二章 近東──西南アジアにおけるマメの文化
マメのふるさと/野生種の栽培化と「創始者作物」/マメの祖先種の生育環境
第三章 インドにおけるマメの文化
古代インドのマメ/マメ類の考古植物学記録の検証/サンスクリット名をもつマメ
第四章 アフリカにおけるマメの文化
自然環境と作物/アフリカのマメ
第五章 東アジアにおけるマメの文化
ダイズ/アズキ/「緑豆」/「隠元豆」の由来と『隠元冠字考』
第六章 東南アジアにおける豆の文化
東南アジア/ダイズとラッカセイ
第七章 新大陸におけるマメの文化
メソアメリカと南アメリカ大陸/新大陸の栽培植物/「コロンブス以前」の栽培植物伝播論/マメの「コスモポリタン」
第八章 精神生活のなかのマメ
「神話」のマメ/「信仰」と「禁忌」のマメ/民話とマメ/身体装飾とマメ
第九章 虚構の主役になったマメ
「虚構」/日本版「ツタンカーメンのエンドウ」
第十章 マメをどのように食べてきたか
「マメ」食のルーツ/インドに見るマメの食文化/マメ子実を野菜に/マメ食品
引用文献
あとがき ダイズ、アズキ、リョクトウ、エンドウなど主要な食用マメ類について、その栽培化と作物としての歩みを世界史的視野で捉え直し、食文化に果たしてきた重要な役割を浮き彫りにする。また、「豆撒き」の習俗や「ジャックと豆の木」の物語の意外な由来、「ツタンカーメンのエンドウ」の虚構、タブーとされたマメなど、豊富な話題を通じてマメと人間の深いかかわりの歴史を描く。
G.ノワリエル著/大中一彌訳『フランスという坩堝(るつぼ)』が、「出版ニュース」(2015年11月下旬号)にて紹介されました。
E.ヘライナー著/矢野修一、他訳『国家とグローバル金融』が、「信濃毎日新聞」「神戸新聞」(2015年11月22日付)にて紹介されました。