10月10日(土)~11日(日)の二日間、千葉大学において「日本政治学会 2015年度総会・研究大会」が開催されます。
小局は、吉田書店とともに書籍販売いたします。
どうぞお気軽に販売コーナーにもお立ち寄りください。
【開催概要】
■会期:2015年10月10日(土)・11日(日)
■会場:千葉大学 西千葉キャンパス(千葉市稲毛区弥生町1-33)
※詳細は日本政治学会のサイトをご覧ください。
10月10日(土)~11日(日)の二日間、千葉大学において「日本政治学会 2015年度総会・研究大会」が開催されます。
小局は、吉田書店とともに書籍販売いたします。
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【開催概要】
■会期:2015年10月10日(土)・11日(日)
■会場:千葉大学 西千葉キャンパス(千葉市稲毛区弥生町1-33)
※詳細は日本政治学会のサイトをご覧ください。
D.シュナペール著/中嶋洋平訳『市民の共同体』が、「図書新聞」(2015年10月5日号/北川忠明氏・評)にて紹介されました。
中島隆博編/本間次彦、林文孝著『コスモロギア』が、「東方」(2015年10月号)にて紹介されました。
第一章 問題意識──グローバル金融の復活と国家
第一節 ブレトン・ウッズの制限的金融秩序
第二節 金融のグローバル化はなぜ起こったか
第三節 国家はグローバル化においてどのような役割を演じたのか
第四節 国家はなぜグローバル化を支持したのか
第五節 国家行動はなぜ貿易と金融で非常に異なったのか
第 I 部 ブレトン・ウッズの制限的金融秩序
第二章 ブレトン・ウッズ体制と資本規制の承認
第一節 一九三一年以後の国際金融──自由主義的伝統の途絶
第二節 初期のケインズ案・ホワイト案
第三節 ニューヨークの銀行家からの反発
第四節 初期草案に対する若干の修正
第三章 根強い警戒──交換性回復への緩慢で限定的な動き
第一節 資本逃避とキー・カレンシー構想の失敗
第二節 相殺融資としてのマーシャル・プラン援助
第三節 梃子としての対外援助か──一九四〇年代末の安定化プログラム
第四節 ドルとの交換性回復に向けたヨーロッパの慎重な動き──一九五〇年代の状況
第五節 日本における交換性回復への緩慢で限定的な動き
第 II 部 グローバル金融の復活
第四章 ユーロ市場への支持──一九六〇年代の状況
第一節 ユーロ市場へのイギリスの支持
第二節 アメリカがユーロ市場を支持する二つの理由
第三節 開放性拡大への対処
第五章 金融協力の失敗──一九七〇年代前半の状況
第一節 協調的資本規制とアメリカの反発
第二節 アメリカの新たな金融自由主義
第六章 四つのターニング・ポイント──一九七〇年代後半から八〇年代前半の状況
第一節 イギリスにおける一国ケインズ主義の終焉(一九七六年)
第二節 ヴォルカー・シフト──外部規律のアメリカによる受容(一九七八~七九年)
第三節 ユーロ市場規制へのFRBの主体的取組み(一九七九~八〇年)
第四節 フランスにおけるミッテランのUターン(一九八一~八三年)
第七章 金融自由化への転換──一九八〇年代の状況
第一節 三大金融センターにおける政治
第二節 主要な金融センター以外での自由化
第八章 国際金融危機への対処
第一節 一九七四年の国際銀行危機
第二節 一九八二年の国際債務危機
第三節 一九八七年の株式市場の暴落
第 III 部 結論
第九章 貿易の管理と金融の自由化──国家行動の解明
第一節 集合行為の異なる力学
第二節 中央銀行当局者──国境を越えた知識共同体の萌芽
第三節 貿易・金融面における国家のパワーと関心の違い
第四節 国内政治における金融自由化問題への低い注目度
第五節 自由な貿易と自由な金融取引──同床異夢
訳者あとがき
参考文献
索引 世界恐慌からブレトン・ウッズ体制期を経て新自由主義時代へ。金融市場のグローバル化を経済成長と技術革新の必然的帰結とみなす議論に異を唱え、国際経済における国家の「行動」と「選択」の重要性を指摘した画期的研究にして、気鋭の国際政治経済学者ヘライナーの原点とも言うべき著作。1980年代に金融大国だった日本がイニシアティヴを失っていく過程を論じる上でも不可欠の視座を示す。
第一章 地球の形状と三角測量
一 地球の真実の形状をめぐる議論
二 モーペルテュイとラップランド測量遠征
三 ペルー遠征隊のゆくえ その成果と再発見
四 植物学領域での貢献 ジュシューとキナノキ
五 カッシーニ三代とフランス測地図
六 原初メートル ドゥランブルとメシャンのパリ子午線計測
第二章 テューリンゲン測量とミュフリング大尉
一 パリとゴータ間の相互影響関係 ラランド、ツァッハ、ガウス
1 ラランドとツァッハの共同事業
2 ゴータ開催の第一回国際天文会議
3 ガウスと彼の発明した最小二乗法
4 テューリンゲン三角測量へのツァッハの貢献
二 ゲーテの『親和力』とミュフリング大尉
三 ジャン・パウルの小説『カッツェンベルガー博士の湯治旅行』
凛々しき登場人物・トイドバッハ大尉
四 トランショとミュフリングによるライン地方地図測量
五 ミュフリングとプロイセン測量
第三章 学術図版と自然景観図
一 ゲーテとヴァイマル自由絵画学校
二 イェーナ大学専属絵画教師
1 大学専属絵画教師という職業
2 イェーナ大学専属絵画教師 シェンク、エーメ、ルー
3 数学教授ゲルステンベルクとケバ付け技法
三 気圧計を用いた標高測定
1 一八〇〇年前後の「見る欲求」と気圧計による標高測定
2 A・v・フンボルトの『チンボラソ山登頂の試み』
3 W・A・ミルテンベルクの『地球の標高』
4 ヴァイマル大公カール・アウグストとゲーテが気象学に関心を持った理由
5 初代イェーナ大学附属天文台長シュレーンと公国内気象観測網
6 ホッフによる携帯用気圧計を使った地形測量
四 ゲーテ時代の自然景観図
1 ゲーテの自然景観図《新旧大陸の標高比較》とフンボルトの修正
2 ゲーテがルーに依頼した《象徴的雲の形成》原画
3 ゲーテお気に入りの一幅
──医師ヴィルブラントとリトゲンの共作《有機的自然の景観図》
第四章 江戸時代の日欧相互学術交流
一 江戸時代の天文学 ラランドと天文方・高橋至時
二 ナデシュダ号艦長クルーゼンシュテルンとサハリン
あるいはゲーテと日本の間接的結びつき
三 地質学者レオポルド・フォン・ブーフと日本の火山
四 伊能忠敬の『大日本沿海與地全図』とシーボルトの『原図日本国図』
1 密命を帯びたオランダ商館医シーボルト
2 江戸城紅葉山文庫の『伊能図』
──または三人の地理学専門家 最上徳内、間宮林蔵、高橋景保
五 アンナ・アマーリア公妃図書館所蔵の二枚のシーボルト図
ザクセン=ヴァイマル=アイゼナハ大公国の日本への飽くなき関心
第五章 日本におけるプロイセン式三角測量
一 日本の三角測量の基礎を築いた田坂大尉
1 プロイセンに留学した日本人将校たち 第一次世界大戦まで
2 ドイツにおける田坂虎之助の足跡 公文書調査から判明したこと
3 ヨルダンの教科書翻訳とその改訂
二 日本アルプスの測量調査
1 日本の一等三角点網と測量官・館潔彦
2 日本山岳会創設
3 柴崎測量官と剱岳測量
終わりに
謝辞
注
文献リスト
主要人名索引 「科学する詩人」ゲーテの生きた時代は、ヨーロッパが最新の三角測量技術を用いて地球の形状を測定し、正確な地図作成をめざした時代だった。当時の数多くの数学者・天文学者・測量技術者たちの発見と苦闘にみちた足跡を、同時代日本の地図作成のパイオニアたちとの学術的交流とともに描く。史料博捜と貴重な新資料&未公開図版でたどる、科学史研究の野心作。カラー口絵8頁。 『近代測量史への旅』正誤表PDF-2
本書の刊行後、いくつかの誤表記または事実誤認の箇所を確認いたしました。編集部の不注意によるものであり、ご迷惑をおかけしました関係各位、読者の皆さまに心よりお詫びを申し上げます。(2023年05月現在)
序論
第一章 記憶の場ならざるもの
1 正統性なき対象
2 国民と歴史学者──影響力の問題
3 起源と契約、あるいは問題設定の難しさ
3・1 新しい契約のひと──社会学「フランス学派」の定礎者、エミール・デュルケーム
3・2 フランスにおける移民史の「恥ずべき」起源
3・3 新しい移民、新しい社会学者
4 フェルナン・ブローデルへの疑問
第二章 カードと法典
1 共和政の発明品としての移民現象
1・1 「外国人」の時代(一七八九年から一八八九年)
1・2 移民現象──言葉と観念
1・3 国境をうまく扱うためのいくつかの方法について
2 話すことが行為することであるとき
3 それぞれの人にとっての移民
3・1 どのような「資格」で、移民なのか
3・2 移民政策の困難
第三章 根こぎにされた人びと
記憶のかけら
エクリチュール
外国人労働者
国籍の空間
流入と帰還
切断、収容所、仮住まい
故郷喪失
父の名のもとに
スティグマ
仲間うち
第四章 「フランスよ、おまえは私の根を傷つけた」
1 定 着
1・1 「行ったり来たり」の終わり
1・2 国籍が異なる者との結婚と帰化
2 「第二世代」──その定義を求めて
2・1 「第一次社会化」という決定的経験
2・2 「真正さ」という問題
3 「根を再発見する」?
第五章 三つの危機
1 三つの定着期
1・1 移民現象「創出」の起源──一八八〇年代の危機
1・2 危機の影響──国民的規範に近づきたいという欲求
2 はけ口
2・1 実践面において
2・2 言説面において
2・3 説明上の要素
3 フランス社会における三つの徴候
3・1 「国民的事跡」の構築
3・2 「自由」業とはいうものの
3・3 学校における移民
第六章 フランスの再構築
1 移民の導入──国の工業化をめぐる困難の解決策
2 フランスの繁栄
2・1「フランス人がやりたがらない仕事」
2・2 著名人
2・3 多元主義
3 フランス型「モデル」
3・1 国民の民主的法権利の全能性
3・2 フランスにおける移民現象──先進モデルか?
3・3 「国民的同化」の社会史にむけて
結論 フランス革命二百周年祭にあたっての小論
訳者あとがき
統計に関する補遺
増補した文献
史料と文献
索引 人権と平等の国フランスで、「移民」という現象は歴史的にどのように出現し、推移し、語られてきたか。国民国家の記憶と歴史記述のなかで長らく無視されてきた存在に光をあて、1988年の初版刊行以来、移民・外国人差別、脱植民地化の問題を論じる際の必須文献となった古典的研究。アナール派歴史学そのもののラディカルな認識論的問い直しから始まる、もう一つの「記憶」の歴史。
冨岡典子著『ごぼう』が、「読売新聞」(2015年9月20日付/平松洋子氏・評)にて紹介されました。
J.クロウトヴォル著/石川達夫訳『中欧の詩学』が、「出版ニュース」(2015年9月下旬号)にて紹介されました。
赤羽正春著『鱈(たら)』が、「なごみ」(2015年10月号)にて紹介されました。
岡田泰平著『「恩恵の論理」と植民地』が、「歴史学研究」(2015年10月号/中野由美子氏・評)にて紹介されました。
第一章 『最新流行』の人文学
第一節 歴史のなかの人文学
1 自由学科から人文学へ
2 人文学の目的と内容
3 人文学の見直し
4 現用語の教師マラルメ
5 『最新流行』「教育の助言」の同時代性
第二節 『最新流行』の「教育の助言」概観
第三節 ブレアルと教科書たち
1 ダイレクトメソッド
2 文献学メソッド
第二章 『英単語』の辞書学
第一節 『英単語』刊行まで
第二節 心の辞書学
第三節 新教材としての『英単語』
1 マラルメのダイレクトメソッド
2 言語の歴史教育
3 英語の(再)創造力
第四節 人文学のための辞典
1 マラルメの人文学
2 詩作辞典「グラドゥス」の歴史
3 グラドゥスの使い方
4 心の中のグラドゥス
補論 マラルメとアール
1 『英語文献学』の背景
2 『英語文献学』の「前書き」
3 文献学の教科書か、文献学メソッドの教科書か
第三章 「一覧表」の構造
第一節 「一覧表」の分析対象
第二節 もともとの語彙
第三節 語家族と孤立語
1 語の家族とは何か
2 語家族の内訳
3 フランス語による翻訳と注釈
4 擬音語と間投詞の扱い
5 孤立語
第四節 イニシャルの説明
第四章 「一覧表」の包括的イメージ
第一節 ジャック・ミションの分析
第二節 ミションの問題点
第三節 ミションの可能性
第四節 包括的イメージ
第五章 「一覧表」と辞書学
第一節 辞典とその目的
第二節 辞書学における配列問題
1 意味的分類による挑戦
2 語源的分類による挑戦
第六章 「一覧表」の分析
第一節 イニシャル内の恣意性
1 語たちの有縁化—語家族
2 語家族たちの有縁化—イニシャルの説明
第二節 イニシャル間の恣意性
1 イニシャル間の形式的有縁化—音声学的序列
2 イニシャル間の意味的有縁化— 「全体的な意味と音との諸関係」へ
第三節 「一覧表」と現代の言語科学
1 一覧表の挑戦
2 一覧表の難点
3 一覧表の歴史的位置づけ
4 心内辞典
5 知的記憶術
第七章 近代語と公共性
第一節 言語の自己反省
1 マルシャルによる辞書学
2 言語をめぐる反省
第二節 人類の生を生き直す
1 非人称的な生き直し
2 書物の遍在
第三節 一覧表のトポス
1 一覧表の可動性
2 さまざまな観点
3 さまざまな楽器
第八章 マラルメと人文学
第一節 近代語人文学からフランス語人文学へ
1 近代語人文学
2 フランス語人文学
第二節 パブリック・ドメイン
1 爆弾と書物
2 知の聖遺物
3 フランスの高等教育
4 文学基金
第三節 マラルメの「文芸」
1 「文芸」の二重性
2 文字の神学
3 人文学の空間
結論
人文学の危機/『英単語』の辞書学/人文学の再構築/マラルメ以後
主要な書誌
あとがき 19世紀後半のフランスで、一介の中学教師として英語を教えていた大詩人は、『英単語』という奇妙なテクストでいったい何を企図していたのか。マラルメ詩学の基礎をなす、文字や音のもつ神秘とその歴史性についての言語学的認識を、当時の古典語をめぐる教育文化・政策やヨーロッパ辞書学の系譜に位置づける前人未踏の探究。読み書きの根源に見出される「人文学」の問いとは何か?
「第1回 法政大学出版局・学術図書刊行助成」対象作品
コックリル浩子著『二葉亭四迷のロシア語翻訳』が、「日本とユーラシア」(2015年9月15日号/藻利佳彦氏・評)にて紹介されました。
吉田元著『酒』が、「日刊ゲンダイ」(2015年9月12日付)にて紹介されました。
赤羽正春著『鱈(たら)』が、「新潟日報」(2015年9月13日付/森行人氏・評)にて紹介されました。
M.セール著/秋枝茂夫訳『世界戦争』が、「出版ニュース」(2015年9月中旬号)にて紹介されました。
冨岡典子著『ごぼう』が、日本テレビ「サンバリュ」〈ピース又吉のふみコミ苑~踏み込んだら分かった意外な事実~〉にて紹介されます。
■番組:日本テレビ「サンバリュ」
〈ピース又吉のふみコミ苑~踏み込んだら分かった意外な事実~〉
■放送日時:2015年9月27日(日) 13:15~14:15
http://www.ntv.co.jp/svf/index.html
第一章 古代史と近代史の比較
第二章 スペインの古代諸革命
第三章 アメリカ発見の計画をコロンブスが立てる
第四章 コロンブスはまずカナリア諸島に向かって航行する。この諸島の詳細
第五章 コロンブスは新世界へ到達する
第六章 スペイン人がアメリカで最初に植民地を築くのはサント・ドミンゴにおいてである。この島の住民の習俗
第七章 サント・ドミンゴで征服者たちは残虐行為を犯す。それらはなにを産み出したか
第八章 スペイン人にメキシコを知らしめた航海
第九章 スペイン人はメキシコに上陸する。彼らの最初の戦闘はトラスカラ共和国とのあいだに起こった
第一〇章 帝都に招待されたスペイン人は、常軌を逸したいくつもの出来事ののちに退去せざるをえなくなる
第一一章 スペイン人はメキシコを服属させるための新たな手段を考え出し、そのことに成功する
第一二章 メキシコがスペインの支配下に置かれるまで、人びとはメキシコについてどのような考えを抱いていたに相違ないか
第一三章 メキシコは、スペイン領となってのち、内憂外患によって揺り動かされた
第一四章 スペインの支配下でメキシコはどうなったか
第一五章 ヤラッパ栽培について
第一六章 バニラ栽培について
第一七章 インディゴ栽培について
第一八章 コチニールの飼育について
第一九章 鉱山採掘
第二〇章 どのような理由でメキシコは、より大きな繁栄にいたらなかったのか
第二一章 メキシコとフィリピンとの結びつき
第二二章 マリアナ諸島に関する記述。そこで観察された奇妙なもの
第二三章 カリフォルニアの昔と今の状態
第二四章 グアテマラを経由したメキシコとペルーおよびスペインとの往来
第二五章 ホンジュラス、ユカタン、カンペチェに関する記述。そこでは、なにがスペインとイギリスを不和にさせたか?
第二六章 メキシコがスペインとつながっているのは、主としてベラクルスを通じてである。いくつかの格率がこの貿易をこの地まで導いてきた
第七篇 スペイン人によるペルー征服。この帝国が支配を変えてから、そこで起きた変化
第一章 スペイン人による新世界の征服に拍手を送ることができるだろうか?
第二章 南アメリカへのスペイン人の第一歩は、乱暴狼藉と残忍さを刻印している
第三章 ペルーについての最初の観念がスペイン人に与えられる
第四章 三人のスペイン人が政府のいかなる援助も得ないで、ペルー征服を企てる
第五章 遠征の首領ピサロはいかにして帝国の主人となったか
第六章 スペイン人がやってきたときのペルーの起源、宗教、統治、習俗、技芸
第七章 ペルーの服属は征服者同士の血で血を洗う分裂抗争の時代に起こった
第八章 ひとりの老司祭が結局はスペイン人の流血を終わらせた
第九章 ダリエン地方に関する基礎知識。この地方には、諸国を分裂させるだけの値打ちがあるだろうか?
第一〇章 カルタヘナの広さ、気候、土地、要塞、港、人口、習俗、貿易
第一一章 サンタ・マルタ州が忘れ去られてしまった理由
第一二章 ベネスエラ地方を舞台にして起こった最初の諸事件
第一三章 ベネスエラでカカオはつねにスペインの注目を浴びてきた
第一四章 ベネスエラ州は独占の軛のもとに置かれている。繁栄する会社
第一五章 マドリードの宮廷はクマナをラス・カサスの管理に委ねる。地方の繁栄を取り戻そうとして、この有名な人物は実りのない仕事に取り組む
第一六章 オリノコ河について
第一七章 オリノコ河岸で女性はどんな状態であったか。また、いまだなおどのような状態にあるか
第一八章 オリノコ河流域に形作られたスペイン植民地の状態
第一九章 グラナダ新王国略述
第二〇章 グラナダ新王国は、どのようなものであったか、いまどのようであるか、これからどのようなものになることができるか
第二一章 キート州における注目すべき特異性
第二二章 キート地方は大変人口が多い。それはなぜか。住民の労働はどんなものか
第二三章 キート州由来のキナノキ。この薬に関する考察
第二四章 山の形成に関する余談
第二五章 ペルー固有の自然構成
第二六章 ペルーの山々と高原と峡谷はどこが違うか
第二七章 征服者の剣あるいは暴政を免れた少数のペルー人は、獣同然の状態に落ち込んだ
第二八章 いまのペルーはどのような状態になっているか
第二九章 ラマ、パカ、グアナコ、ビクーニャに関する詳細
第三〇章 ペルー鉱山に関する記述、とくに白金と水銀の鉱山に関する記述
第三一章 リマの倒壊と再建。このペルーの首都の習俗
第三二章 パナマは長らくペルーとスペインを結ぶ架け橋だった。この貿易はどのようにして維持されていたか
第三三章 スペイン人はマゼラン海峡とホーン岬の航路をパナマ航路にとって代えた
第三四章 ペルーはかつてと同じほど豊かであるか
第八篇 スペイン人によるチリとパラグアイの征服。侵略にともなって起こった事件と侵略ののちに起こった事件の詳細。この強国は、どのような原理にもとづいて植民地を運営しているのか
第一章 ヨーロッパ人には、新世界において植民地を設立する権利があったのか?
第二章 最初、チリにスペイン人は突如、姿を現わした
第三章 チリでは、スペイン人は休むまもなく戦い続けざるをえなかった。彼らの敵たちはどのようなやり方で戦争をしているか
第四章 スペイン人がチリに設けた植民地
第五章 チリの肥沃さとその現状
第六章 未開人、ペルー、パラグアイとチリとの貿易
第七章 スペイン人はパラグアイを発見する。一世紀に渡る常軌を逸した彼らの振る舞い
第八章 スペインのにつながれたくなかったインディオたちの一部はチャコ地方に逃げこんだ
第九章 スペイン人は三つの大きな州を創建することに成功している。それぞれの州の特質はなにか
第一〇章 パラグアイの首都について。航海者がそこに到達するために乗り越えなければならなかった諸困難について
第一一章 植民地の主要な富、パラグアイ薬草について
第一二章 隣接諸国およびスペインとパラグアイの結びつき
第一三章 当を得た諸改革。それらはパラグアイの境遇を改善するはずである
第一四章 イエズス会士がパラグアイ宣教に当たって、その根拠とした原理
第一五章 これらの有名な伝道地では、なぜ人間の数がほんのわずかしか増えなかったのか?
第一六章 伝道村についてイエズス会士たちに浴びせかけられた非難の数々を検証する
第一七章 これらの伝道村で人びとは幸せであったのか? そして彼らは彼らの立法者たちを惜しんできたのか?
第一八章 これらの伝道村の統治のために、スペイン宮廷があらかじめとった処置
第一九章 スペイン領アメリカに住む諸民族、最初にチャペトーンたち
第二〇章 クレオールたち
第二一章 メスティーソたち
第二二章 黒人たち
第二三章 インディオの昔と今の状態
第二四章 新世界に設置された民政の統治体
第二五章 アメリカで、続いて設けられた聖職者の制度はどのようなものであるか?
第二六章 新世界の土地を征服したときには分配が行なわれた。いまは、土地はいかにして得られるか
第二七章 鉱山採掘のために、いろいろな時期に規則が作られた
第二八章 スペイン領アメリカで設けられた租税
第二九章 最初に、スペイン人が新世界とのあいだに打ちたてた関係は破壊者の原理にもとづいていた
第三〇章 マドリードの宮廷は悪しき体系にどうして固執し続けるのか?
第三一章 スペイン政府の国益を損なう策略が首都自体に招いた結果
第三二章 スペイン宮廷の無分別が植民地に災厄を累積したこと
第三三章 スペインは無気力状態から脱し始めている
第三四章 ヨーロッパとアメリカにおいて繁栄を加速するためにスペインが採るべき手段
第三五章 スペインによる支配は新世界において確固とした土台を持っているか?
第九篇 ブラジルにおけるポルトガル人の植民地。彼らがそこで持ちこたえてきた戦争。この植民地の生産物と富
第一章 ヨーロッパ人は、植民地を築く技法を身につけてきたのか?
第二章 だれによって、どのようにしてブラジルは発見されたか
第三章 最初の住民としてポルトガルがブラジルに与えたのはどのような人間であったか
第四章 リスボンの宮廷は、ブラジルを幾人かの大諸侯のあいだで分割する
第五章 ポルトガルの支配に服従することが期待されていた民族の性格と慣習
第六章 植民地初期にブラジルの先住民とポルトガル人に宣教師たちが及ぼした影響
第七章 フランス人はブラジルに突如、姿を現わした
第八章 ブラジルにおけるオランダ人の征服事業
第九章 異端の国が収めた成功についてポルトガルの説教師が神に訴えたこと
第一〇章 ポルトガル人はブラジルからオランダ人を追い出すことに成功した
第一一章 アマゾン河流域のポルトガル人植民地
第一二章 ポルトガル人はラ・プラタ河に植民することを望んでいる。スペインとの確執を彼らは解きほぐす。両強国のあいだの歩み寄り
第一三章 ポルトガルはブラジルとの関係を間違った土台のうえに築いてしまった。さらに一層破壊的な独占がそれに取って代わった
第一四章 ブラジルに設置された民政、軍事、宗教の統治体
第一五章 ポルトガルに服従しているインディオたちの運命は、ブラジルにおいては、どのようなものであったか、また、どのようなものであるか
第一六章 パラー行政管区の状態
第一七章 マラニョン行政管区の状態
第一八章 ペルナンブコ行政管区の状態
第一九章 バイーア行政管区の状態
第二〇章 リオ・デ・ジャネイロ行政管区の状態
第二一章 サン・パウロ行政管区の状態
第二二章 鉱山地方である内陸部の三行政管区の状態
第二三章 ブラジルで発見された金鉱山の歴史。金採掘の方法
第二四章 ブラジルにおけるダイヤモンド発見史。この宝石の本性に関する考察
第二五章 ブラジルの現状
第二六章 ブラジルと海外との結びつき
第二七章 ポルトガルとその遠く離れた植民地は最大の堕落状態に落ちこんでしまった。どうしてそんなことが起こったのか?
第二八章 宗主国と植民地を停滞から引き出すために、リスボンの宮廷が用いるとよい手段
第二九章 イギリスともめるのを恐れて、リスボンの宮廷は改革計画を思いとどまるべきか否か
第三〇章 ポルトガル自体の境遇とその植民地の境遇の改善をポルトガルに期待するのは理にかなったことだろうか
訳注
訳者解説
索引
事項索引
人名索引
地名索引 本巻では、コロンブスのアメリカ大陸発見に続く、ヨーロッパによる中南米諸地域への入植が描かれる。アステカやインカの帝国を滅亡に追いやったスペイン人征服者たちの暴力、ポルトガルのブラジル支配、メキシコからチリまでの各地の文明・習俗や大陸の豊かな天然資源と開発、植民地化で活発化した交易と物資の移動など、近世史のパノラマをなす圧巻の叙述。本書後半の西インド篇、刊行開始。
II 女のやまい──性の政治学と病気
序文 医学の社会的役割──その全体像
第二版への序文(スーザン・ファルーデイ)
一九世紀末から二〇世紀初頭の女性と医学──歴史的背景
上流階級の「病気」の女性
女は病弱説の普及/医師と女性の病気との関係/女性の虚弱さについての「科学的」説明/卵巣心理学/治療/病人の立場を利用する
「病原菌」である労働者階級の女性
階級的細菌戦争/労働者階級の女性の特別な危険性/売春婦と性病/中産階級の社会運動、公衆衛生/中産階級の社会運動、産児制限/女性が女性を「向上」させる
今日の状況に関する覚え書き
今後──結論として
訳者あとがき
参考文献 豊かな知恵と経験で身近な人々を治療していた女たちを、資格や免許がないという理由で迫害し、排除し、閉じ込めてきた歴史を明らかにする。1970年代にアメリカでパンフレットとして出版され、フェミニズムの古典となった「魔女・産婆・看護婦」と「女のやまい」を収めた初版に、その後の社会の変化を詳しく解説した序文を加え、訳文も全面的に改めた。